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同時進行〜無視だけではいけない〜

不適切な行動には無視することが大切になる。

しかし、それだけでは子どもたちの不適切な行動がますますエスカレートするのみ。

だから、それと同時に〇〇な行動に注目する必要がある。

それは一体なんだろうか?

少し考えていただきたい。

これまでの私は〇〇の視点がなかった。

その時期の子どもたちの様子を綴る。

叱責。

もっと言えば怒鳴りつける。

それが私の教室中での姿だった。

感情を抑えようとしても、そのまんま出てしまう。

人間だからしょうがない。
そう思う日もあった。

しかし、いくら叱っても、声を荒げても子どもたちは変わらなかった。

変わってもその場だけであった。

できていない子、ふざける子ばかりに注目して叱って、時にはそういう子が私の言うことを聞いたらそんな時ばかり褒めていた。

そんな私の教室はちゃんとやっている真面目な子は浮かばれなかった。

いても、いないような扱いだった。

褒めても空を漂うようだった。

そんな子たちは退屈した表情で、ため息混じりで私を見ていた。

またかよ…。
あぁ、またあいつか…。

そんな心の声が漏れてきそうな表情だった。

気になる子ばかりに注目していた私は「なぜ!」と心の中で叫んでいた。
なぜあの子たちは変わらないのか!と…。

足りなかった。

最も大切な視点が…。

それが彼らの行動の“目的”を探ることだった。

なんのためにそれを行うのかという目的を私が見ようとしていなかった。

目的を探る。
この視点が大事だと気付いてから反応をすることが少なくなった。するとしてもかなり薄くなった。

そして、もう一つ。これが〇〇にあたる。

無視するだけでは、いけない。

もう一つの視点がないと教室全体が変わらない。

それが“適切な行動に注目する”である。

「適切」が非常に重要になる。

正の行動に正の注目を浴びさせることで子どもたちの行動、表情が一気に変わるのだ。

できたら具体的に、思い切り認める。

子どもたちは生き生きする。
溌剌となる。
目の輝きが爛々としてくるのだ。

これはやってみて初めてわかった。

適切な行動に注目して、子どもたちがいる教室を変えていく。

これがきっと子どもたちの変容を促すさまざまな要因を与えるだろう。

これからの実践が楽しみだ。

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