宇宙に行って何をするかというと
生きてる間に宇宙に行きたい。目が見え耳が聞こえ身体が動き頭が冴えている間に宇宙に行きたい。
そう言うと、ある人に聞かれました。宇宙に言ったら何をするのかと。
私は即答しました。
「宇宙に行ったら星を見ます。」
その人は驚いて声を上げました。
「えっ。宇宙に行ったら地球を見るんじゃないの。当然地球を見るでしょう。」
その言葉に私の方が驚きました。考えていなかったのです。勿論地球は見るでしょう。美しいと思うでしょう。でも私は星を見たいのです。そしてその先を見たいのです。たとえただ漆黒の闇が果てしなく広がるだけだとしても。
おそらく私にとって地球は戻る場所ではなく、そしておそらく私にとって、宇宙はその果てに思いを馳せながら旅立って行く場所なのでしょう。その先を探して生きて行く世界なのでしょう。遠くへ、もっと遠くへと。
宇宙に行ったら地球に背を向けて星を見ながら漆黒の無限の中を進んで行きたい。そう思うのです。
End
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