見出し画像

5/24(1-10〜11) 今から俺が4000数えるから、テレビつけろ

いったいどこだここは。

まさか家から始めた散歩が知らないうちに知らない住宅街練り歩く羽目になるとはつゆ知らず。お酒なんかもうどんだけ飲んだか知らない分からないくらいで、っていうのも東京ってすげえなあってどんな住宅地でも200メートル歩けば必ず次のコンビニがあるんだから。そこで何かしら炭酸の入ってないお酒買って、次のコンビニが見えたらそれ飲み干して新しいの調達するってのを繰り返し。セブンの自社ブランドワインも別に飲めるじゃんいいじゃんすげーじゃんって、片方のポケットがビニール袋でパンパンになって空き瓶片手に歩き回り。住宅街ひとえに言えどもいろんな人は住んでいるわけで、そこそこ大きなマンションのエントランスにつながる階段のところで堂々と酒盛りしてるお兄さん方いれば、洗濯物干しっぱなしのベランダを目の前にでショートピースふかすおじいさんもいる。副流煙万歳ありがとう今の気分にぴったりだって笑顔で通り過ぎる。住宅が並ぶ道に迷い込んでるってことはマンションとか大学病院とかが近い自分の慣れ親しんだゾーンからだいぶ離れているっていう、視線をちょっとあげればわかることで、でもそんなのもう関係ないやなんせイヤホンから流れてくる音楽がヤバいから。大学病院が近いところに住むと、正月は餅をつまらせたお年寄りが束になってかかってくるのが救急車の数でわかる。マジョリティはサイレン鳴らす。サイレンの方へ歩けば家が近い、あと川沿いだから水の匂い。耳と鼻を頼りにすれば帰れるはずが何せ酔っぱらって鼻は聞かないしイヤホンはマックスだから全然帰れない笑。どこだよここってたまーに気になるけどとにかく住宅地。そのうえピーピーピーって3回、サイレンじゃなく耳鳴りがしてきたヤバいと思えばBluetoothイヤホンの充電が残りわずかだ急げ急げ急げ、ってそれが警告音だと気づいたのは音がブツっと途切れてから。急に無音になったらピーポーパーポーって今度はなんだ救急車か助かった!思ったと同時に水の匂いも復活して、これはしめた!ロビンソークルーソーさながら川に沿って夜の冒険に決着をつけて今に至る。決着はついたけど勝敗で言えば耳から完全にノックアウトしてアルコール的にも気持ちが切れる一歩手前。千歳を超えた浦島太郎状態で命からがら家のエントランス戻っても監視カメラしかない冴えない場所にたどり着いてしまったな、なんて繊細な不埒な野郎インダハウス。目は透き通ってるけど脳は揺れてる。今日はこのままおやすみなさい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?