認定NPO法人PIECESの継続寄付者(PIECESメイト)になった3つの理由
つい先日、認定NPO法人PIECESの継続寄付者(PIECESメイト)になりました。
PIECESは、虐待や貧困、不登校といった、様々な問題の背景にある「子どもの孤立」を防ぐために、専門家とは異なる市民性を醸成し、子どもたちの生きる地域に「優しい間」を増やすことを目的として活動しています。
この投稿では、僕がPIECESの継続寄付者(PIECESメイト)になった理由を3つ書き残したいと思います。
①孤立が生み出す様々な問題を他人事だとは思えなかったから
おそらく僕自身も、孤立を経験したうちの1人です。
物心ついた頃から毎日のように両親の喧嘩にさらされたため、無意識に
「人に嫌われると大変なことになる」
「人は怖いものだ」
「この世界は安全な場所ではない」
と考えるようになりました。
嫌われるのを恐れて自分の気持ちをうまく話せなかったので、小学校では一人で過ごすことが多かったです。
親の勧めで始めた習い事では、軽いいじめを受けました。当然そんな習い事はやめたかったのですが、「親の言う通りにしなきゃ世話してもらえなくなる」と思っていたので、親にすら「やめたい」のひとことを言い出せませんでした。
高校生の頃には、自己主張できないことが原因の1つとなり、摂食障害(非嘔吐過食症)を発症しました。
数々の偶然が積み重なったおかげで、摂食障害を自力で治せましたし、こうして何とか生きれていますが、「僕を構成する要素がほんのちょっとでも違っていたら?」と考えると恐ろしいです。
もしかしたら学校や習い事でもっとひどいいじめを受けていたかもしれないし、学校に行けなくなっていたかもしれません。両親の喧嘩が飛び火して虐待を受けていたかもしれませんし、いまだに摂食障害に苦しんでいたかもしれません...
こんなふうに想像するからこそ、虐待やいじめ、不登校、貧困といった、孤立が生み出す様々な問題を、他人事だとは思えませんでした。また自分の中に孤立による生きづらさが残っているからこそ、孤立する子どもの生きづらさに強く共感しました。
僕自身がまさにそうなのですが、一度孤立してしまった子どもは、周りの大人を信頼できず、「助けて」のひとことを言うのがとても難しいです。
だからこそPIECESの提唱する「優しい間」を広げ、「子どもが大人の優しさに触れられる地域」「子どもが安心して大人に頼れる地域」を作り、子どもの孤立を未然に防ぐ必要があるのだと思います。
寄付を通じて「優しい間」を広げるお手伝いができると思うと、心の底から嬉しいです。
②PIECECが広げる「優しい間」とのつながりを求めたから
僕自身にもまだ、孤立による生きづらさが残っている気がします。
今でも自分の気持ちを話すのは苦手ですし、摂食障害も誰にも打ち明けず、本を読んで自力で治してしまいました。
本当に運よく、たまたま治せてしまったけれど、これは「人に頼ることを学び、親や大人の力を借りながら治す」という本来の治し方からかけ離れています。結局、周りに助けを求められたことは一度もないまま...
だからこそPIECESが紡ぎ出す「優しい間」とのつながりを求めました。寄付を通して輪に入り、人の温かさを感じられれば、本当に辛くなったときに「助けて」を言えるんじゃないかと思いました。
今の僕は人生で1番と言っていいくらい幸せですが、いつ何のきっかけでダメになるかわかりません。だから未来の自分のために、助けを求める練習をしておこうと思います。
「もし僕がダメになったら、助けてほしい。」
③すべての人に対して無条件に「優しい間」を広げたいから
個人でも周囲に「優しい間」を広げていきたいと思っています。もちろん寄付しなくても広げようとは思っていましたが、寄付が与えてくれるPIECESメイトという肩書きは、そういう意識を一層強めてくれる気がしました。
僕個人が特に意識したいのは、子どもだけでなく、大人を含めたすべての人に対して、無条件に「優しい間」を広げることです。
特定の人に対する優しさは、「勉強ができるから褒める」「仕事ができるから評価する」「気が合うから付き合う」といった、条件付きの優しさになってしまいます。
条件付きの優しさの場合、自分がその条件を満たさなければ見捨てられてしまうので、優しくされれる側は、優しくする側と怯えながら関わることになります。
条件付きの優しさを広げても、自分と相手の幸福度は上がりませんし、世界全体の幸福度も上がりません。
だからこそ僕は、それぞれが持つかけがえのない命を尊重し、すべての人に対して、無条件に「優しい間」を広げたいです。
一個人ができることは本当にちっぽけですが、僕が生み出した取るに足らない優しさがじわじわと広がり、子どもたちが孤立しない地域を生み出すのを願っています。
いつも読んでくださりありがとうございます。いただいたサポートは、NPO法人などへの寄付に回させて頂きます。