介護業界の教育システム スキルアップできる職場?できない職場?
あなたの勤める会社、勤めたい会社には
教育の機会がありますか?
研修はある
というところは多いと思いますが、研修と教育は同じではありません。
研修は、人材育成の方法の一つではありますが、目的が明確でなければ意味がありません。
目的を忘れ、方法に注力するのはNGです。
大切なのは研修がある事ではなく、教育のシステムがある事です。
教育とは、人材を育成する事
人材を育成する目的は『〜のような人材になる』という具体的な目標が基本的にはあるからです。
会社に利益をもたらす存在がいなければ会社は潰れてしまいます。
会社における、専門職における理想像が明確に示されているか?
これが重要なポイントです。それが示されておらず、研修を行っているのであれば目的を忘れ、方法に執着していると言っても良いでしょう。
目指す目的が明示されている事!
これは前提条件であり、必須です。
人材育成の方法とは
一般的にOJT、OFFJT、SDがあると言われています。
OJTとは
現場で実際に仕事を進めながら先輩や上司から仕事を教わる育成方法です。
OFFJTとは
現場ではない所で、セミナーや研修などを行う育成方法です。
SDとは、自己啓発の事です。自分で自分を育成する事です。
おそらく、介護組織で最も用いられているのはOJTかと思います。
例えば、メンターやプリセプターといった先輩職員が業務に付いて何回か仕事を教えてくれる
といった形です。
介護組織に良くある問題
上記OJTの例の文章で既に問題があります。
え、普通じゃないの?
と思ったのであれば、そのOJT環境は、良くはないと言えるでしょう。
何故か?
教育とは、継続が必要だからです。何回か同行について終了。
というものでは意味がありません。
特に、専門職であれば継続学習する事が、専門家である事の前提条件なのに、その条件を失う事になります。つまり、継続学習していないのであれば専門家ではなくなってしまいます。さらに組織で掲げた理想の人材の目標は、数回の同行で達成できるものではないですよね。だから継続学習が必須と言えます。
続いて、日本の社会人の平均勉強時間は
6分
と言われています。
だんだんOJTすら危うい介護組織であれば、恐ろしい状況にある事が想像つくと思います。
例を挙げます。
会社ではOJTを称して、数回の新人同行で教育を終了。その後、OJT無し。OFFJT無し。日本の社会人の平均勉強6分である事から、SDしている人がその環境で働く人の中に果たしているのか?
ハッキリ言います。
そんなOJT無し、OFFJTなし、SDなしの条件で働いている人がいれば、その人は専門家ではありません。専門職の前提条件を失っているからです。スキルアップなんて出来るはずがありません。前提すら無いのですから。
おそらく、これが介護組織で常態化してしまっている所が案外多いのではないかと思います。
結論
つまり、スキルアップを目指せる職場は継続教育を行えている事
が重要です。
継続的OJT、継続的OFFJT、継続的SD
これが行えている環境であればスキルアップしやすい職場であると言えます。
もちろん全てが揃っている所は多く無いかもしれません。
しかし、どれか一つでも、教育目標を持って継続的人材育成を行えている。
そんな環境が、スキルアップにとって重要だと言えます。
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