コトバに愛を。

口から出るコトバ。
書いて伝えるコトバ。
ネットにのせるコトバ。

『言葉』の表現はいろいろある。

保育園に勤めていた時、

まだ話せない0,1歳児の赤ちゃんが
いつまでもお片付けをせず

保育士の声かけを無視して
背を向けて遊んでいたので
後輩保育士が少し強めに注意をした。

(話せなくても、赤ちゃんは
ちゃんと理解はしているので。w)

赤ちゃんは一瞬振り返ったが

明らかにふくれた様子で
更に遊び続けていたので…

私が、あえてやさしい声色で
『お片付けできるカッコいい
○○くんはどこにいますか〜😄』

と、言うと…くるっと振り返り
にこやかに片付けに来た👶

後輩保育士は『言い方かいっ💢』と
不満そうだったけどw

……そうなんです。
言い方大事なんです。

と、心のなかで呟いた私。

赤ちゃんはわかっている。

意味をすべて理解出来なくても
ものの言い方で判断しているのだ。

言うことを
きかせようとしているのか

自分を尊重して
関わってくれているのかを。

保護者も同じ。

『お母さん、エプロンも着替えも
忘れてますよ！忘れないで下さい！』

なんて、正論だからと
強めにぶつける保育士には

保護者は絶対心を開かない。
たしかに忘れたのは困るけど……

これもまた、ものの言い方。

『お母さん…毎日忙しい中での
準備大変だと思うんですけど
今日忘れ物あって。
明日は持ってこれますか？』

と、コトバに少し思いやりを添えて
声をかけると

『先生、ごめんなさい。きっと
御迷惑かけましたよね？次から
気を付けます！ありがとう✨』

と、穏やかに話してくれる。
そして忘れ物もしなくなる。

相手に対して話すコトバひとつで
関係を深めることも壊すことも出来る。

チョイスするコトバや
ものの言い方はそれくらい重要なのだ。

学校に勤めるようになってからも
それは常に感じていて。


学生からよく聞かされる
愚痴があるのだけど…それもまた同じ。

『あのさ、
言い方なんだよね大事なのは。

うちらだって、自分達が悪い時や
ダメな部分はわかってる。

だけど…理解しようともしないで
頭ごなしに言われたら腹立つし
聞きたくないんだよね。』

他の教員に伝えたこともあるが

『言い方変えてほしいなんて甘えてる』

と、一蹴されて終わった。
はたしてそうだろうか。

私は…保育士の時も、学校に来てからも

0歳から大人まで同じ全員同じ
『人間』として接するようにしている。

だから、
ものの言い方や相手に対する態度にも
特に大きな差がない。

自分が大人だから…とか
先生だから…とか
そんな括りで意識して生きていない。

『同じ人間なんだから、相手に敬意を』

そう思ってコトバを発するように
心がけている。

そして…それは必ず相手に伝わる。

(たまに意味不明な特殊な人には
伝わらないこともあるけど。w)

相手に伝えるコトバ
相手に伝わるコトバ
相手を思いやるコトバ

自分が伝えなければならないことに
(特に、相手にとって耳が痛いこと)

少しだけ愛を加えたら

争いや憎しみは生まれずに
相手を傷つけずに

本当に気付いてほしいことを
伝えられるかもしれない。

(たまにハッキリきつめに言わないと
わからない人もいるだろうけどw)

人を傷付けるのは簡単だ。
自分の負の感情をぶつけるのも簡単だ。

でも。

他人に投げつけたコトバは
いつか必ず自分に返ってくる。

まったく同じでなくても
形を変えて、自分が一番傷付く形で。

人を傷付ける人は
自分のことしか考えられない。

相手を傷付ける能力に長けていて
わざとイヤな気分になる一言を
サラッと投げつけて嗤っている。

そしてそれは

ネット上で特に多い気がする。
責任を追わなくていいから余計に。

誰かが叩くと一斉に叩き出す。

それは時に人を追いつめて
命を奪うこともある。

誰かのコトバで

『言葉の力は偉大だ。
誰かを傷付けるナイフにもなれるし
誰かを温かく包む毛布にもなれる。』

と、いうのがあるが……ホントにそう。

誰かのコトバで
心が傷付くこともあるけど

誰かのコトバに救われて
それを支えに生きていけたり
人生が明るく変わることもある。

家族や友人など大事な人も
顔を知らないネットの中の人も
芸能人も
違う国の人々も


みんな同じ人間。忘れちゃいけない。
みんな同じ『心』がある。

せっかく人間だけに与えられた
『言葉』を話すチカラを

もっと大事につかいたいし
つかってほしい。

ほんの少しでもいいいから

コトバに愛を。

そうしたら

相手だけではなくて
自分に対する周りのコトバや態度も
変わってくるし

今よりもっとやさしい世界…

もしかしたら

全然違う世界が
見えてくるかもしれない。

こんな御時世だからこそ
世の中がもっと

やさしく変わっていきますように🍀