にじさんじ枠に響くShiny Smily Story ~#星色組オフコラボ~
終始仲の良い2人の楽し気な様子が面白い配信だったが、本配信中に驚く箇所が1カ所だけあった。
ホロライブの全体曲「Shiny Smily Story」がこの配信中に、にじさんじ所属の星川サラによって歌われたのだ。
アーカイブを見た私も驚いたが、リアルタイムで視聴していた人はどれだけ驚いたことだろう。歌唱開始時のコメント欄は「お?」と「おおおおおおおおおおお!!」みたいな困惑と興奮の2種類の反応であふれていたが、私もその場に参加していたら、きっとどちらかの反応しかできなかったに違いない。
それぐらい「Shiny Smily Story」という曲が外部枠で歌われることは予想外だった。
ホロライブ初の全体曲で思い入れのあるファンも多い、いわば「ホロライブの象徴」とも言えるこの曲を、にじさんじの枠でにじさんじのライバーがホロライブメンバーと歌う。
先に言ってしまうと、結果として杞憂ではあったが、視聴時には正直なところ「挑戦的すぎる試み」とまで私は思った。
8月末頃、にじさんじではデビューして1ヶ月経たない新人の西園チグサが「にじさんじの象徴」ともいえる曲「Virtual to LIVE」を『セレじょ歌リレー』という企画の中で歌ったところ、配信終了後に批判の嵐にさらされた、という事件があった。(https://www.youtube.com/watch?v=IFsr9pgdYCg)
この件については、ずいぶん身勝手な批判だとは思ったが、同時に「ファン全体の思入れがある曲を、来たばかりの新人が歌うな!!」というファン心理には、恐ろしさというものを感じさせられる事件でもあった。
この件については実際、まとめサイトのコメントで「新人が歌ってこれなら、仮にホロライブでVtL歌う奴とか出たらどうなるんだ?」みたいな不謹慎な冗談が書き込まれたりもしていた記憶があるのだが。
今回は『ホロライブとにじさんじ』の仮定こそ逆転しているが、まさしくその冗談が実現したようなものだった。
ところが。
「箱を象徴する曲が他箱で歌われるという事態が、いったいどういう事を引き起こすのか?」私はおっかなびっくりな心持ちで、昨日1日その様子を眺めていたが。
びっくりするぐらい何もなかった。
私の心配が杞憂に終わったのはとてもいいことではあるのだが。
この反応の違いは何なのだろうか?
にじさんじとホロライブとのファンの性質はそんなにも違うのか?
「VtL」と「SSS」に何か違いがあるのか?
それとも歌った枠中に「夏色まつり」が含まれていたから何もなかったのか?
その答えは私の中で全く出てはいない。
だが、少なくとも今は、星川サラと夏色まつりのファンがこの配信では実に理性的に歌枠を楽しんでいたことを、とても嬉しく思う。
歌唱後コメント欄から2人におくられていた「よかった」「ありがとう」の声は
二つの箱のコラボが実に素敵な化学反応を見せた瞬間ではなかったろうか。
今後もこのようなコラボが増えることを個人的には期待したいものである。
そして二つの箱のファンの交流がいつもこうならいいのに、とも。
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