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ハートフルな日記の予定だった何か。

休日である。
なんて事のない日記を書きたいと思う。

本日の予定という予定は久々に美容室へ行く事。

まぁ。それくらい。

あとは気の赴くまま。
ゆらりゆらりと過ごす事に決めた。

電車に乗るべく家を出る。
私という人間はいつもほんの少しだけ時間が足りない。
電車に乗る時間は仕事に合わせて毎日ころころと変わるのだが、どの時間帯になろうがどうしたってほんの少しだけ時間が足りない。いつも乗る寸前はホームを小走りしている。

疲れるから嫌だ。

やめたい。

でも、必然的にこうなる。何故だ?
この話を前に姉にしてみたら、己の潜在意識で「いつもギリギリで危ないけれど、そんな状況でも乗り越えられる自分に酔っているんだ。好きなんだよ。そんな自分がね。」と言われた。
なるほどねぇ。と思った。
まさしくその通りである。
ゲームだとでも思ってるのか、クリアした時のハラハラ感が快感になってるのかもしれない。なんと愚かな習慣だろうか。迷惑だ。
という事で本日も早めに準備を終えて余裕だと思っていたのに駅のホームを小走った。

そんなこんなで美容室に予定の5分前に着く。無意識に5分前に到着する辺りは何だかんだ日本人だよなあ。と思う。
前に待ち合わせ時間に遅刻するかしないかの話を母とした事があるのだが、母曰く「フィリピン人は時間を守らない。」らしい。しかし、スペイン系フィリピン人の母はスペイン系の父(私からみると祖父)に厳しく時間の事について教え込まれていたらしい。
故に「友達(フィリピンフレンズ)はよく遅刻するから本当に嫌!」と言っていた。可哀想である。笑
全ての人が当てはまる訳では無いが、お国柄ってあるよねぇ。

美容室に入店。
思っていたより忙しそうであった。
時間によっては貸切状態みたいな空間になるので、それを狙っていたがそう上手くはいかなかった。
のんびりと雑誌をめくりながら過ごす。
もう何年も前から担当してくれている美容師さんなので、精神的にも寛げるのが最高だ。最近観た映画や日々の過ごし方などを報告する。そういえば、つい先ほどあった話を聞いてもらおうと思った。

(以下の会話劇?はカギカッコがべにじるしである。)

『この前もう何年も連絡を取ってない人(仮にAちゃんとする。)から突然LINEで連絡があったんですよ。』

「ほうほう。」

『それで、その人は自分とは明らかに性格合わないし、嫌な思いも沢山した事がある人だったので、きっぱりと、もうこれ以上は会いたくありません。付き合ってられないし、関わりたくないので連絡しないで下さい!ってお別れしたんです。もう5年くらい前の話になるかな…?』

「えぇ!よっぽど嫌だったんだね!」

『嫌でしたね〜。LINEが来た時に何だか嫌な予感がして、永遠にスルーしようと決めて、こちらからは連絡しなかったんです。そしたら一昨日別の友達から連絡があって…』

「うんうん。」

『この前久しぶりにAちゃんから連絡があって、どうしたんだろうと思って会いに行ったらネットワークビジネスのお誘い(いわゆるネズミ講)というやつだった…と。』

「えええええ!!!」

『何年も前から連絡のない友人知人から連絡きたかと思って、会いに行ったらネズミ講だった!って言う話を聞いた事があったけど、それかよ!となった訳です。』

「わぁ〜やっぱりあるんだね〜。」

『そして、その友人からの連絡があったその次の日に今度はインスタのDMを通してAちゃんから連絡がありました。べにじる氏元気なのー!?この前LINEしたんだけどなぁ笑 って…。これが昨晩の出来事です。』

「直近の話だった!!!!」

『そこで私の中に一つの疑問が生じたんです。
ん?この人!インスタのアイコンをミニーちゃんにしてる!!!!!
ん!?待って!LINEのアイコン禰豆子じゃん!!!ネズミに関連してる!わざと!?!?』

「wwwwwそんな事ないでしょ!!!」

『もう気になって仕方が無い私は本人に聞きました。』

「何でよ!!!w」

『これは素朴な疑問なんですけど、ネズミ講してるから禰豆子とミニーちゃんアイコンにしてるんですか?ってメッセージを送りました。』

「どんな質問!?!?」

『そしたら返信来ません。何だよもーーーーー。』

「連絡全然しない側が逆に連絡来なくなって待ってるのウケるんだけど…」

『何でも良いから面白い返事来ないかなって少し期待してたんです。』

「それは流石にバカにしすぎ!!!」

『素朴な疑問ですよ。素朴なね。』

数ヶ月間美容室でのお手入れを放置していたボサボサ髪は丁寧なメンテナンスで生き返った。
さっぱりスッキリである。

お腹が空いた。
数日前に偶然見つけた喫茶店があまりにも素敵だったので営業していたらまた入ろうと思う。
お店の前に行き、営業中である事を確認。
次来た時はスコーンを絶対に注文すると心に決めていたので、昼食後のお茶時間に再び戻ってくる事にした。

はて、何を食べようかな。

マニアックな飲食店エリアを観察。

魅力的なお店ばかりである。
どうせだったら入った事の無い妖しいお店に思い切って1人で飛び込んでしまいたい気分だ。(美容室で髪に魔法をかけてもらったのでいつもより強気)

しかしながら、ランチタイムからは微妙にズレていた為に休憩中の看板が下がっているところ多し。


うーーーん。

うーーーーーーーーーん。



マクドナルドに着た。
違う。マクドナルドは着てない。
マクドナルドに来た。

散々悩んで結局マックかい!!!ってなもんだが、期間限定のチーズてりたまが気になっていた事を思い出したのである。
それに沢山お店観察をして、気になる魅力的なお店も増えたので次回に生かそう。良い収穫じゃった。と少し満たされていた。

恐らく人生初てりたまである。

正直に申し上げるとてりたまには今まで本当に興味が無いまま生きてきた。
どうして興味を持ったのか?

それは千鳥のノブ(敬称略)が

「やっと食べれた。食べてる時の記憶無いくらい美味しかった。」

とインスタに投稿していたからである!

さらにその数日後に

「またやってしまった。他の外食をしようと思わない。 

一番おいしいんだから。」

と追い討ちをかけるように投稿していた。

影響されやすい自分はノブが言うんだからそれはそれは美味しいんだろうと気なって仕方がなかった。昔マックで働いていた事があると言う友人に恐る恐るてりたまについて聞いてみたら、

「普段はえびフィレオしか食べない私も、てりたまの季節になると注文しますね!」

との事だ。

みんなてりたま大好きじゃん〜〜〜〜〜。

そういう経緯もあり、チーズ大好き狂な事もあり、チーズてりたまを無事に注文した。

いざ実食!

ほほう。なるほどテリヤキバーガーが進化を遂げた姿ってわけだ。

こってり濃厚なソースとマヨネーズ〜!
これは空きっ腹にガツンと来ますね〜。美味しい。

しかし、とってもべちょんぐちょんになってしまうのだが。

食べるのにかなり苦労した。

まさかこんなにも食べにくいものだとは思っていなかったんですけど!
言ってよね〜。とかぼんやり考えながら、戦ったわけである。

紙の上にソースだまりができていて、如何に苦戦したかを物語っていた。

何となくポテトをソースにつける。

おぉ!いけるではないか!

このソースだまりはポテトの為に用意されていたのかと納得した。
お行儀が悪い行為かもしれないが、只今絶賛お一人様タイムの私は気にせずに黙々ともぐもぐしたのであった。


さて、喫茶店に向かう。

入店すると、お客は誰もおらず私一人であった。
やったね〜。

マダムがいらっしゃいませ。と迎えてくれた。

先日座った席と同じ席に座る。
まだ2回目だが、既にお気に入りの席だ。

この喫茶店はまるで異国の地にトリップしたかのような不思議な空気感をまとっていた。店内の撮影も禁止されていて、狭くてとても静かで心が休まるところも良い。

ずっと決めていたスコーンといつもなら紅茶を頼むが、カフェオレを注文した。(先ほどマックで紅茶を飲んだばかりであった)

このマダムと気軽にお話しできるようになりたいな。と思う。
少しずつ距離を縮められやしないか?と考える。

スーツ姿の男性が一人入店する。

「やぁ。」とマダムに声をかける。

「何?」

「何って事はないでしょう〜!せっかく久しぶりに来たって言うのに」

「うふふ。お仕事サボりですか?」

「…うーーーん。まぁそんなところだね。」

どうやら常連さんらしい。
良いなぁ。この会話。

聞き耳を立てながら、なんだか映画のワンシーンを見ているような気分だった。

あまり直視するのも良くないので、店内にある本を手に取りページをめくる。インテリアだったり、お花だったり暮らしの知恵などが記された本たちが本棚にお行儀良く並んでいた。

やがてカフェオレとスコーンが運ばれて来た。
撮影禁止なので目に焼き付ける。

いただきます。

カフェオレを一口。ホっとするような優しい味わい。
スコーンにはイチゴジャムと生クリームが添えられている。
まずは何もつけずにスコーンのかけらを口に運ぶ。

あぁ美味しい。

さっくりほろほろのスコーンを一口サイズに崩して、
次にイチゴジャムと生クリームをつける。
苺の甘酸っぱさと甘さ控えめの生クリーム(多分砂糖入っていない)が最高にマッチしていて本当に美味しい!

無くなってしまうのが悲しくて、大切に大切に食べた。

何か書き物がしたいと思ったが、荷物を最小限に留めた為に紙やペンを持ってきてはいなかった。

そこでふと思い立ちこのnoteを開いて日記を綴り始めた次第である。

残り少ないカフェオレにお砂糖をスプーン2杯も入れて甘ったるくしたやつをちびちびと体内に注入しながら文字を打っている。こちらとしては真面目に取り組んでいるつもりだが、側から見たらただただスマホを弄ってる人だけと言うのが少々解せない。

入店してから1時間半が経った頃。
先ほどの常連さんは仕事に戻ると言って店を出た。

さすがにこれ以上長居するのも申し訳ない気持ちになり、そろそろ帰ろうかと思っていた頃に新たなスーツ姿の男性が入店した。

マダムは「あら。ありがとう。いらっしゃい。」と声をかけていた。

またしても常連さんの登場である。

「お茶飲もうかな。お茶を頂戴。」

「お茶って何かしら?緑茶の事???(メニューには無いのでわざと問いかけている)」

「ははは。紅茶にしようかな。」

のぉ〜〜〜。
羨ましい距離感である。
今後の課題だな。と自分に言い聞かせ、お会計を済ませた。


そろそろ帰ろうか。
徐々に駅に近づきつつ様々なお店を覗く。
もうすぐ友人の誕生日でもあるから、何を贈ろうかを考えながら店内を物色。

人への贈り物を考えるのってとても楽しい。
自己満足でしかないのは重々承知なのだが、想像を巡らせてはわくわくする。

昔はプレゼントやお土産を考えるのが本当に苦痛だった。

小学生の頃、夏休みにフィリピンの母の実家に行った時の事、
帰る日が近づいた頃に母は私に聞いた。

「友達にあげるお土産は何が良い?」

その時にぽかんとした。
あぁ…そうか、遠出したら普通は友達にお土産をあげるのか。
全く頭になかった。
ましてやここは海を越えた地。
友人達にとっては少しは物珍しい物があげられるかもしれない。

しかし、私は心からお土産をあげたいとも思わなかったし、(当時の)友人達がお土産を渡したら心から喜んでいる姿というものがどうしてもイメージできなかった。むしろ嫌がるんじゃないか。とすら思っていた。

『お土産いらない。買わなくて良いよ。』


でも今思えば、ただ単に贈るべき人たちじゃなかったってだけだったのだ。
小さなコミュニティの中で同じクラスってだけを理由に無理矢理一緒に行動する事にしただけの人々。

その後、当時の友人達とは自然と関わらなくなった。

現在は勝手に贈りつけたい方々が沢山いるので、
そんな方々の存在に感謝している。

過去を振り返るといつもやんわりと、闇の気配を帯びてしまうのは何故だろう。笑
あぁ。厨二病というやつか。
納得納得〜。


絵を描く用の画材を調達したいと思ったので、某ショッピングモールの画材コーナーへ行く。
籠を片手に絵の具を物色中。
すると突然女性に声をかけられた。

「あの〜!ちょっとすみません…!」
絵の具に夢中になっている隙にいつに間にか隣にいた。


「あの…!なんだかぁ!すっごくお洒落な方がいるなぁ!と思って〜!急に話しかけちゃってごめんなさい!びっくりしますよね〜!でもすっごくおしゃれだなぁ〜って!」

はは〜ん。
お主さては勧誘の者だな?
私にはわかる。わかるぞ。
君は胡散臭いが、私も胡散臭し者だからな。

こちらの判断力を削ぎ落とす為に、甲高い声で早口で褒めちぎる。
初対面の相手に「可愛い〜!」やら「おしゃれ〜!」などとほざきやがって、勧誘やナンパの常套句ではないか。
そして、先ほどプロの美容師に髪を整えて貰ったので、おしゃれなのは当然の事なんだ!だから申し訳ないが、なんんんにも響かない!
だって可愛くして貰ったもん!!!!!
申し訳ないけど!!!!!(←)

この手の勧誘人って店の中にも現れるのだな。
過去に話しかけられた時は外で歩いてる時だったので、瞬時に勧誘人と決めつけてしまったが、あれ。もしかして知人?と一瞬考え直す。
相手の顔をまじまじと観察する。
とても、やつれていて目元のくまが深いじゃないか…!
マスク越しでもわかるほどに顔がテカっているではないか…!
一瞬似てるかも?と思った知人では絶対にない!
紛れもなく勧誘人だ!

「あの実は脱毛サロンのモニターを探してましてぇ〜!〇〇ってと…」
私は掌をスッと相手の前に差し出した。
あっちへ行ってくださいとジェスチャー。手を振る。

「すみませんでした…。」

そそくさと立ち去っていく。
これは想像でしかないのだが、あの顔色の悪さ(自分も人の事言えないが)と肌のテカリは相当ストレスを感じている人の姿だ。
辛いのだろうな。
声にも物凄く不安や焦りを感じたので、彼女は一刻も早くあの仕事を辞めた方が良いと思う。しかし、私は何もしてあげられないのでお互いに関わらない方が身の為だ。
それか、シータヒーラーである我が姉を紹介すれば良かったかな?
(勧誘人を勧誘しようとするな。)



目当ての画材を購入し、またさらにプレゼントの下見をしてから駅へ向かう。電車に乗り。家の最寄駅へと運搬されていく。

インスタグラムを開く。

一通のDMが届いていた。


あやつ!!!(ネズミ講)返信しおったか!!!!!


そこには…


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500円










冗談です。無料です。
ここまで来るのに謎に数日かかっているので(もはや日記ではない)

一瞬有料記事にしようかと企んだんですが、(けけけ)
このまま進めます。
読む気が失せたって?
大変申し訳ございませんでした。


では続きます。



【インスタグラムのDMのやり取りおさらい】

「べにじる氏元気なのー!?この前LINEしたんだけどなぁ笑」

『これは素朴な疑問なんですけど、ネズミ講してるから禰豆子とミニーちゃんアイコンにしてるんですか?』


あれに一体何て返信したんだろうか。
てか、よく返信するな。

DMを開く。


「いやいやあたし前からミニーちゃん好きだから!」

と一言だけ書いてあった。


................。


トムとジェリーのジェリーが指をさしながら爆笑している(しかも動く)
スタンプを見つけた。それをタップする。


ついでにブロックと書かれたボタンもそっとタップした。


さようならジェリー。



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後日。

インスタグラムの別アカウントにフォロー通知が1件届いていた。

確認すると記憶に新しい、とってもキュートなネズミのキャラクターアイコンが顔を覗かせる。

サッとブロックと書かれている文字をタップする。


鼠っていうのはどこからでも湧いてくるな?


終わり。



















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