揺れる。ゆれる。ユレル。

最近地震が多いっすよねぇ。

べにじるしは宮城県在住なので、最近は特に何かと地震に踊らされています。

通勤で電車を利用しているのですが、昨日あった地震も電車の中で起きまして、安全点検の為暫く停止していました。
今回は特に大きな被害もなくで良かったです。

２月１３日の地震の際も電車の中だったのですが、地震速報がなった後に電車は緊急停止し、大きな揺れがきました。
車内は停電し、非常灯のみが灯る薄暗い空間になり、
少し鳥肌が立ちました。
車掌さんが、乗客一人一人に声をかけ、一番後ろの車両に集まるように誘導。

集まった人数はたったの15人。

今からデスゲームでも始まるのかな？っていうくらい重い空気が漂っていました。全員もれなく俯いている。

なかなかこういった経験もないものですから、悲しい。苦しい。と思うよりかは楽しもう！っていう気持ちに切り替えてました。
何故ならば２月１４日はべにじるしの誕生日だったものですから。
「おら。知らない人たちにこんな暗闇の中囲まれながら、歳を重ねるのか。ほぉおおんん。」とか思っていたわけですね。

ケーキの材料も買い込んでいて（自分で自分の誕生日ケーキ作るんかーーーい。）都合良くバター500ｇやらバニラビーンズを持ち合わせていたので、最悪これを齧るから大丈夫。生きれる。
（ﾐﾝﾅﾃﾞﾁｮｯﾄｽﾞﾂﾀﾍﾞﾖｳﾈ…）

ちょうど駅のホームに着いたところに電車が停まったのですが、安全点検が完了しないと外には出られないとの事で長期戦になりそう。
家の最寄り駅まではあと２駅ほどだったので、家族の迎えを呼べる距離だったのですが、呼んでも外に出られないのでどうしたものかと。
とりあえずはこちらは無事だと家族に伝えて、出られるようになったら連絡するから来てくれと頼みました。家にいた家族もみんな無事でした。

運転手さんや車掌さんって本当素晴らしいお仕事ですよね。
乗客の安全を第一にいつも頑張っている姿に感謝の気持ちが溢れます。

3席くらい開けて隣に座っていたカップルの彼女が彼氏に「最悪なバレンタインデーだね…。」と言っていて。

『そんな最悪なバレンタインデー！本日はわたくしは誕生日であります！』

と思わず私は言ってしまって。

そしたらお向かいに座っていたスーツのおじさんが
「え？お姉さん！今日誕生日なんですか！！！」と言った声が車内に響き渡り、それを聞いたさっきまで一番隅っこで寝転がっていたおば様が「じゃあみんなでお祝いしなくちゃ！」と言いバースデーソングを歌い始めました。

車掌さん含めて15人で大合唱。
「「「「「「はっぴばーーーーすでぃとゅーーゆーー♪はっぴばーーーーすでぃとゅーゆー♪はっぴばーーーーすでぃ…」」」」」」

「ろうそくの代わりにこれを消して！」とおじさんがライターの火を灯しました。

突然の事態に私は動揺しつつも嬉しいやら恥ずかしいやら。

「さぁ！心の中でお願い事をして！」誰かが言います。

お願い事かぁ。何がいいかなぁ。とぼんやり考えつつ。
一瞬だけマスクをずらして息を吹き…。

もちろんこれは嘘なんですけれど。
自分でも書いてて怖くなったので、白状しますと

『そんな最悪なバレンタインデー！本日はわたくしは誕生日であります！』

の発言から全部嘘ですね。
これは実際は心の中で叫ぶだけに留めておきました。

すみませんね。息ではなく法螺を吹きましたわ。
（ｻﾞﾌﾞﾄﾝｲﾁﾏｲｸﾀﾞｾｪ）

そんな妄想をしながら過ごしていましたらあっという間に日付は変わり2時間経過していました。

普段からぼーーーーーっとする事が何よりも意欲的に活動している趣味の一つなので、全然苦痛ではないのですが、携帯電話の充電が12%と表示されていて、地味にピンチでした。
この日をきっかけにモバイルバッテリーを常に持ち歩くようになったんですけれど、本当皆様も持ち歩いた方が良いですよ！マジで！

月明かりは綺麗だし、目も暗闇に慣れてきたしで手帳に何か書き物でもしようかなと思った矢先にもう外に出て大丈夫です。と言われ迎えを既に呼んでいた人たちは降りていきました。

私も家族に連絡を入れ、無事に迎えが来て帰れたわけなのですが、残された方達は一体どうしたのだろう…。電車の運転再開見込みは目処がたっておらずでした。

家に帰ると母は「良かった…！あなた誕生日なのに！良かった！」と心を痛めていて、待っている側の人たちの方が不安だったよなあ。と感じました。

そして、話は昨日に戻るんですけれど帰りの電車も大幅に遅れていて、ホームで並んで待っていたら隣のご婦人に話しかけられました。

その時私はガンガンにマヂカルラブリーのオールナイトニッポン0をタイムシフトで聴いていたのですが、ワイヤレスイヤホンの為、髪で隠れて見えなかったんでしょうね。
イヤホンしてるのに気づかれたらご婦人が恥をかいてしまう！と思った私は耳たぶを触るのが癖のふりをしてこっそりイヤホンを両耳から外しました。

「あちら方面に帰られますか？」と聞かれて。
『一緒ですね〜。』と答え、今日一日の出来事やここ数ヶ月の地震の中でおこった出来事を情報共有。

『今日も電車の中で地震がおこりましたが、２月のあの日も電車の中でした。』と先ほど読んでいただいたばかりの出来事を妄想部分をはっしょって伝えました。

電車が来てからは、お互いお向かいの席に座りお話はせずに各々の時間を過ごし、ご婦人が降りる時に手を振ってお別れしました。

そんなこんなで２月の地震をも振り返る機会となり、この備忘録を記しているわけです。３月の地震でもかなり踊らされたのですが、長くなるので割愛します。

地震について考えさせられる日々ですね。
いざとなったら、もう流れに身を任せる事しかできないんだよなぁ。

皆様も日々どうかご安全にお過ごしくださいね。

終わり。