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1.何となくnoteを始めてみた。

ふとしたことがきかっけで、文章を書くことになった。

俺はどこにでもいる平凡なサラリーマン。
だが、他の人と少し違う性質がある。

人の感情が理解できない。

楽しいことは共有し、悲しいことは慰め合う。
友達同士で騒いだり、大切な人が怪我や病気をすると悲しむ。
これが普通の人間の感情らしいが、俺にはそれがない。

中二病

こう話すと中二病なんじゃないかとか、もっと人に関心持てよと注意されそうだが、注意をされても何を直せばいいのか分からないのだ。
これは俺が幼いころから悩み続けていることで、今に始まったことではない。

幼いながらに人との距離感が掴めず悩んでいたが、なぜか、これを人に悟られてはいけない気がしていた。
きっと、俺の感情が希薄だと知ると、両親や祖父母が悲しむ。
だから、それを覆い隠すように、感情豊かなペルソナを被りながら幼少期を経たのを覚えている。

両親が動物園に連れて行ってくれたらはしゃいでみたり、水族館に連れて行ってくれたら海洋生物に興味を持つ振りをしたり。
本当は動物園も水族館にも興味も関心もない。
せっかく連れて行ってくれているのだから、喜ばないといけない気がしてた。

両親や親族に対する感情は人一倍大きかったと思う。
だが、赤の他人に対する興味や関心はほとんどなかった。

学校でアイドルの話題で持ちきりになっても、全く関心が持てなかったし、有名人の話題になっても、話の輪に入ることは一度もなかった。
もちろん、クラスメイトや学校の先生には全く興味がなく、友達といえる存在はほとんどいなかった。

相手に興味を持とうと積極的に話しかけることもあったが、話していると疲れ果ててしまい、疲労感に満ちた顔になることが多かったようだ。
相手もそれに気づいて、「自分と話しくないのかな…。」とか、「迷惑だったのかな…。」のように警戒されるのだ。

そういった事もあって、興味がない人に話かけると必ずと言っていいほど嫌われていた。
クラス全員に興味がなかったから、かなり辛い学生生活だった。
なぜ人に関心が持てないのかについては、原因はよく分かっていない。
染色体異常なのか、発達障害なのか。理由はいまだに分かっていない。

追究はしない

これについて、俺は追究する気もない。
追究すれば、両親や親族に知られてしまうから。
身内に心配かける訳にはいかないのだ。
この悩みは、俺が一人で棺桶に持っていけばいいと思ってる。
わざわざ、悩みを打ち明ける必要もないでしょ。

自分がやられたら嫌なことは人にしてはいけません。
道徳の授業で習うことだが、「嫌なこととは何か?」で随分長く苦労することになる。
今でこそ理解を示すようになったが、それでも「示す」のが精いっぱいで、その気持ちを理解することはできていない。

人の気持ちが理解できないの?
デリカシーがないと妻に指摘されるが、申し訳ないくらいに理解ができない。
ただ、俺の心情を悟られてはいけないので、「ごめんごめん、俺が悪かったね謝るよ。」と心にもない言葉を発する日々が続く。

多分、全部俺が悪い。
理由は分からないんだけど、たぶん俺が悪いので全部平謝りをしている。
人の心が理解できない俺が悪いってことにしてる。

そんな俺だが、親族や妻の両親からはかなり評価が高いらしい。
何かと感謝されたり、送金してもらったり、なぜだか分からないが大切にしてもらえてる。

人の感情を理解できないから、サンプルを作る習慣が俺にはある。
例えば、自転車の空気が減っているとすると、「空気ついでおくよ。」と声をかけたり、庭に草が生えてたら、「草抜いておくよ」など、相手が多分こうして欲しいんだろうなという予測を立てて動くようにしてる。

親族に限ったことだが。
会社の人間とか、道端の人とか、赤の他人には全くそういう行動はとらないし、とろうという気にもならない。
その原因は、俺自身にもよく分かっていない。

妻は赤の他人

親族と赤の他人とのグレーゾーンといえば「妻」。
もちろん、好きだったから結婚したはずだが、当時の感情をよく覚えていない。
好き「だったはず」だが、本当にそうだったかは不明なのだ。

義務のような感情で結婚しただけだったのか、はたまた、できちゃったから責任を取っただけなのか。
不明な点は多々ある。

妻に対してそういう感情を持ってる男性って、俺以外にも大勢いるんじゃないかなと思っている。
好きでもない人と結婚して、仮面夫婦生活を何となく続けて、そして、何となく別れたくなっている。

離婚の原因なんて明確じゃない。
「何となく」が大多数を占めるようだ。

俺もそのうちの一人になろうとしてるが、離婚をすると親族が悲しむ。
だから、踏み出せないでいる。
ちなみに、妻には非はない。
妻はよくやってくれている。よくできた妻だ。
全ての原因は俺にある。
俺の感情が希薄なのが原因なのだ。

俺は妻のことを本当に愛しているのだろうか?

そんな疑問が頭の中をグルグル巡り、日常生活に支障を及ぼす。
出勤のときにしていた妻とのキスも途絶え、無言で会社に向かう日々が続く。
キスは、妻を安心させるためにしていただけであって、そこに愛情はなかった。

満足気な妻の顔を見ても、何に満たされているのかが理解できない。
人の気持ちが分からないなんて、俺生きてる意味ある…?
長年の悩みを抱えながら、今日も人の気持ちについて考える。
誰にも打ち明けられない悩みを晴らすために、文章にしてみた。

「俺は本当に妻のことを愛しているのだろうか?」
書き続けてみたいと思う。

今日も家族を支えるために仕事に出かける。



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