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【編集後期】私の一級建築士製図試験のこと


 昨年はnoteで合格体験記を書き続けてきました。SNSでいろんな人にお世話になったからこその合格だったのでなにか還元できないかと思ったからです。

 とはいえ、当たり前ですが合格したのは一度きりですし、私の試験対策はR02年度の一級建築士製図試験に特化したもので、専門学校のように製図試験全体を俯瞰して分析した結果ではありません。

 無料の情報と言えば聞こえはよいですが、お金(対価)が発生しないものには責任が伴わないと私は思います。

 エスキスがだいたい2時間ちょっとで作図がせいぜい2時間45分とずば抜けてはやい訳でもないので爆速で出来る方法とかがあるわけではありません。

 製図を五回受けて蓄積してきたノウハウみたいなものはあくまでも私専用のもので万人に合うものではないと思っています。

 個人的な所感として、『わたしはこれで合格しました!』というものは多くありますが、製図五回目となると特段目新しい内容はなく、ただ合格という結果への羨望(というか、ねた… ゲフンゲフン)から勝手に苦々しい思いになっていました。いわゆるそっ閉じ案件です。

 それでいてノウハウ系のものは最初の方だけであまり継続的に更新されていないものが多いような気がします。

 ひとつだけ気に留めておきたいのが、自分のノウハウをみんなが求めているわけではありません。役に立ちたいという気持ちが強いとあまり続かないものです。

 ストレート合格とか、最年少合格とか、角落ちを経て合格とかはすでに過去のことで、受験者が知りたいのはどうやって合格を勝ち取ったのかだけなのです。

 また賛否あるかと思いますが、私はあくまでもたまたま受かったと思っています。

 それは合格者の順位がわからないため、自分が首席なのか、当落線上ギリギリなのか、誰にもわからないからです。当落線上で命運を分けたのは果たしてなんだったのでしょうか。なるべく読みやすい文字を書くように心がけたことなのか、フリーハンドではなく家具以外は定規で書いたからなのか、記述がそれなりに書けていたからなのか、なにが功を奏したのか全くわかりません。

 私がアドバイスできるのは一般的なことに留まります。あなたが首席合格者であれば、アマチュア講師として辣腕を奮うべきだと思います。

 そこで私が思い立ったのは不合格だった自分が知りたかったことを書くことでした。あの時の私はTACの製図の講座が始まるまでどう過ごすのか、悩みながらいろんな情報を集めていました。その中でこの時期はこれをしていましたというようなものはあまりなかったように思います。
 そういった経緯から月ごとになにをやっていたか、Twitterと連動しながら、自分の記録として書き綴ることとしました。

 『私の一級建築士製図試験のこと』という表題になった顛末を書いてみました、

 最後に、この試験、過程なんて誰も評価してくれません。それでも、あなた自身だけがあなたのがんばりを一番よくわかっているはずです。結果がどうなろうと、あなたががんばってきたことはなににも変えられない事実です。自分の一番の理解者は自分です。どうか自分自身たくさん労ってあげてください。

 私の自分語りがひとつの事例として、未来の一級建築士の一助となれれば幸いです。

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