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コルクラボマンガ専科1回目講義を終え、「愛の不時着」でいろいろ振り返ってみた

コルクラボマンガ専科、本気でひーひー言いながらやっています。
何で漫画家枠で参加しているわけでもない私がひーひーいうのかというと、めっちゃ知りたい情報がありすぎるから! 動画、ブログ、書籍など、いくら時間があっても読み終わらない!!

そんなこんなで、第一回目の講義を終えてから見たYouTubeなどを参考に、こんなまとめを書いてみました。

佐渡島さんもさっきみたnoteで、Netflixのコミュニティについてファンベース的な考えだというようなことを書いていたけれど、そのNetflixで大大大ヒットしたドラマ、といえば、やっぱり「愛の不時着」でしょう。正月に3日で全て見終えましたわ。どはまり。育児も家事も仕事もせずに一気でした。

まずは、愛の不時着をみていない人のために、マンガ専科で学んだストーリーの要素にあてはめて、どんなお話かを解説してみましょう。ここからは、ネタバレなので要注意です!!

【ストーリーの要素】
1. こういう主人公が
2. こういう状況になっちゃって
3. こういうものを乗り越えて
4. こういうものを手に入れた

【愛の不時着にあてはめて考えてみると?】
1.  こういう主人公が・・・
ユン・セリという、家族のなかに居場所を見いだせない気の強い財閥令嬢&会社経営者が、

2.  こういう状況になっちゃって・・・
パラグライダーで自社製品のPRをしようとしたら、竜巻にまきこまれて、ソウルから北朝鮮へと飛ばされ、陸軍中尉リ・ジョンヒョクに助けられる。でも、さまざまな壁に阻まれてなかなか帰国できず。

3. こういうものを乗り越えて・・・
二人は恋に落ち、帰りたくない気持ちが膨らむも、なんとか、ユン・セリは無事に韓国へ帰る。しかし、セリの命を狙った人が北朝鮮から韓国へ。ジョンヒョクもセリを守るために韓国へ行く。

4. こういうものを手に入れた・・・
追っ手を倒して北朝鮮に帰るジョンヒョク。その後は、毎年2週間、スイスでセリと会うことに。ハッピーエンド!

で、これまた、マンガ専科で学んだ重要なキーワード。価値観の変化。愛の不時着では一体、どういう価値観の変化が起こったかというと、

主人公の女性 ユン・セリ・・・誰のことも信用せず、恋も長続きしなかった。人とご飯を食べることもせず、社員をブラックに働かせてきたけれど、ジョンヒョクやその仲間たちと出会い、人を信じること、人に感謝すること、人を大切にすることの大切さを知る。

恋をした相手 ジョンヒョク・・・兄が殺され、ピアニストの夢をあきらめて以来、自分の気持ちを押し殺すようになっていたけれど、セリと出会って恋を知り、自分の気持ちを素直に出すようになった。

というものです。

愛の不時着は、前回お伝えした「マンガの型」でいうと、典型的な「旅と帰還(5型)」の物語。ちなみに、「旅と帰還(5型)」というのは壮大なスケールで描かれることが多く、感情曲線がニュートラルな状態から始まり、ラストが少し上がっているのが特徴。(前回のマンガの型はこちらからhttps://note.com/lastsamurai11/n/ne1f673868bdb)

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書きたいことが多すぎて、詰まってますよ!!(読みにくくてごめんなさい・・・)


「愛の不時着」のすごいところは、とにかく最後まで「これどな(これどうなっちゃうの感?)」がありとあらゆるところに敷き詰められているところ。なにより、北朝鮮に不時着ってというところからして、「これ、どうなっちゃうの?」感がすごい。

佐渡島さんのyoutubeで、「原作者は人が思いつかない設定を考えられる人」と話していたけれど、まさにこういうことなのだろうな、と思う。それ以外に、どんな「これどな」があったかというと、

・ジョンヒョクがセリを助けたことで、どんどん立場があやうくなっていってしまうこれどな
・せっかく財閥の後継者に選ばれたセリが、死亡したことにされてしまってこれどな
・せっかくうまくいきかけたジョンヒョクに婚約者がいてどうなっちゃうの?なこれどな
・セナのお兄さんが帰国をさまたげてきて、これどな
・ジョンヒョクのお父さんがセナを拘束してこれどな

これどなって言いたいだけではなく、こうした「これどな」がまだまだあって、しかも、そこここにはられた伏線が見事に回収されているから、終わった瞬間、ため息が出ちゃいました。

登場人物の感情にリアリティがあれば、とっぴな設定なども、まったく違和感なく受け入れられる。それを、まさに教えてくれるようなドラマでした。そして、ジョンヒョク(ヒョンビン)が、はふー、かっこいい。


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