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UFOと母

超常現象の申し子(?)、UFO。
人生で2回見た。

どちらもマジックアワーの時間帯で、変な飛び方をしていた。

なぜUFOはあの飛び方なのか。
不思議に思う。

飛行機やヘリっぽい飛び方をすれば擬態できるのに、いつも蚊みたいにヘロヘロと飛んでいる。

擬態する気がないのかも知れない。
あの飛び方にポリシーがあるのかも知れない。
語尾に「にゃん⭐︎」をつけて話す人みたいな。
アイドルっぽいキャラ付けを感じるにゃん⭐︎

一回目のUFOは小学二年生の時に見た。
近所の川で泳いでいたら、母親に呼ばれて(UFOいるよ!)空を見たら、キャンプ場のさらに向こうの畑地帯に白い球が飛んでいた。

白い球はある程度飛んだのち、バァン!と弾けて三つになり(ギャー! UFO! UFOよ!!)、それぞれの個体のお尻らへんから火を吹いて飛んでいった。

ギャー!と母が一番騒ぎ、
わたしと弟は
「うぉっ……ふぉ〜〜〜〜(感心)」
という感じだった。

母が騒ぎまくっていたこととシンクロしているのか、
UFO側も母を見にきた感じがした。

未確認地上母を確認しに来たのだ。

母は、わたしの十倍くらい変わり者で、コロナ禍の二年で七回転職しており(ジョブホッパーの割にすべて正社員雇用される)、未だに人間社会に馴染めず色々な人とバトルが絶えない
数秘術も11で宇宙人要素が強い。

そんな母の不思議な電波を感じ取って、
UFOらしいUFOが会いにきたのだ、と小学生のわたしは思った。

その年の夏は祖父らしき顔の心霊写真が撮れたりと超常現象が多発していた。

UFOとか心霊写真とか、実生活に関係ないエピソードをたくさん持つと、幸せな気分になる。
まして小学生のころならなおさらだ。

その後、母が本当にUFOと関係のある某団体の人と仲良くなったのには驚いた。
UFOを見た話はしていないと思うので、どこで知り合ったのか不明。
入会もせず、洗脳もされず、一緒にシネマなどを見に行く不思議な距離感が何年か続いた。

わたしは少し心配したが、母の謎の人脈が長く続かないことを知っていたので、放っておいたら、いつの間にか会わなくなっていた。

話を聞くと、「映画をタダで観せてくれるんだけど、そのお礼にご飯を奢ったりしないとさすがに申し訳ないところが疲れた」と言っていた。

某団体に疲れたのではなく、気を遣うのに疲れたらしい。
へんな理由で疎遠になっていて、母らしい宇宙人感を感じた。

ヨウ
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ゆきて、かえりし? 物語——「入出口(irideguchi)」


◆Introduction◆
すぐ帰ってくるかもしれない。
ずっと帰ってこないかもしれない。
実家に帰る友だちに、あちらの渋谷駅で遊ぼうと誘われる私。
Wi-Fiスポットと繋がるとき、五人(六人?)の運命がめぐりだす。

◇サイト内の「お試し読み」より、
「ゆきて」が無料で閲覧できます。
◇「はじまりのうた」朗読PVも公開中。

★音楽協力:ぺのてあ(@penotea)さん

◇「入出口」 刊行を記念して、
オカルト&スピリチュアルな体験記事をnoteに公開。

入出口について



入出口(公式サイト)


お楽しみに!
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