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重度知的障害/ 自閉症/ 知的障害者は怖い?

今回は息子とバスに乗っていた時の話です。
確か息子が小学校高学年位の出来事だったと思います。

基本乗り物が大好きな息子。
この日バスの1番後ろの座席中央に、2人で座っていました。座席の空きはほぼありませんでした。息子は静かに座っていました。

とあるバス停で男性が乗ってきました。

その瞬間バス内の空気がガラリと変わったのです。


おかあさんといっしょの体操のお兄さんのような、原色×原色のTシャツ短パンに靴下。
( 分からない方ごめんなさい (^o^;) )
頭はボサボサで、背負っていたリュックには大量のキーホルダーがジャラジャラついていました。格好が奇抜過ぎて年齢不詳です。

そしてガシガシと後ろの座席の方に向かってきました。私はこの時点で
「息子と同じ自閉症かな?作業所の帰りかな?」と思いました。

ズンズン進んできて、なんと私に話しかけてきたのです。
「その席譲っていただけませんか?」
独特の口調ですが、きちんと敬語です。

バスの中は静まり返り、物凄い緊張感が漂っています。乗客全員が耳を澄ませて様子を伺っているのが分かります。

回りを見ると1つだけ、前方の2人掛けが1人分空いていました。若い女性の隣です。

「あそこが空いているよ。」と指を差し伝えましたが、男性は無言でした。空席の隣の女性はビクビクしています (^_^;)

私の席あたりにいつも座ってて、拘りなのかな?
と思い

「どうしてもここに座りたいの?」
( 完全に上目線口調です (^o^;) ) 
と聞くと、男性はうなずきました。息子と男性2人で並んで座らせるのもなんなので、息子を空いている女性の隣に座らせ、私は男性の隣にいました。

その後奇抜ファッションな男性は、私の隣で静かに座っていました。ここでバス内の張りつめた空気が元に戻ります。

きっと自分で選んだ服なんだろうな…誰かコーディネートしてくれないのかな?服も拘り?1人でバスに乗れて偉いな…等々考えつつ、私は前方の息子の様子を見ていました。

息子の隣の女性は、空席に息子が座って明らかにホッとしていました。が、息子が訳の分からない独り言を始めると「お前もか!」という感じでびっくりしていました (^_^;)

明らかに変わった様子や風貌の人だと、何をしでかすか分からず怖い、と思う気持ちは誰でもありますよね…私も息子に障害が無かったら、きっとその男性は自閉症かな?とピンとこなかったと思います。

話し掛けられてもフルシカトだったかも知れません ( *゚A゚)



奇抜ファッション男性も、せめてリュックのジャラジャラは外して、見えやすいところにヘルプマークがついていれば良かったのに(^_^)  と思いました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました m(._.)m

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#発達障害
#知的障害
#自閉症
#バス

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