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「イケメンの条件」から考える、統計データの伝え方

学校と社会人の大きな違いの一つとして、こちらが説明する時の相手のスタンスの違いがある、と思っています。
・学校... 相手は「理解しよう」としている
・社会人...相手は「聞いてやろう」と思っているだけ
社会人になってから、なるべくわかりやすく伝える努力はしている私。ではありますが、そもそも伝えるのが困難だろうと思っているものがあって、その一つが「統計データ」です。

その例として「イケメンの条件」を考えて見ましょう。

イケメンの条件といえば「高身長」なんてものが思い浮かぶでしょうか。ところがどっこい、V6の岡田准一さんはイケメンですが、メチャメチャ高身長というわけでもなさそうです。

それでは、イケメンの条件として「顔立ちがはっきりしている」なんていうのはどうでしょうか。ところがどっこい、坂口健太郎さんや綾野剛といった、あっさりした顔立ちの「塩顔イケメン」なんて方も登場でしています。

イケメンの条件は外見だけじゃない!やっぱり「性格」だ!という方もいるでしょう。不倫騒動で話題になったアンジャッシュ渡部建さんも、以前は「アンジャッシュ渡部建の“神対応”」なんて記事にされているくらいなので、性格なんてなかなかすぐには分からないわけです。

ところが、巨大なホールに「高身長」もしくは「顔立ちがはっきりしている」男性をたくさん集めると、なんとなく「イケメンが多い集団」が出来上がるのは想像できるかなと思います。岡田准一さんは顔立ちがはっきりしていますし、坂口健太郎さんも綾野剛さんも身長180cm以上の高身長ですので、ホールに入場できます。

つまり「高身長」「顔立ちがはっきりしている」というのは「イケメンを効率的に集めるための指標」として有効そうだ、ということです。一方で、イケメンなら絶対に「高身長」というわけでも、「顔立ちがはっきりしている」というわけでない、というのは先に述べた通りです。

実は生物の世界でも、「〇〇」という性質を持った生物が、Aという物質もしくはBという物質を高濃度含むことが多い(例外あり)、なんてケースがあります。すると「例外もあるんだから、AやBを測定することは意味がないんじゃないか」なーんて言い出す人がいるわけです。そうすると私は、色々な意味で返す言葉を失ってしまうわけです。

と言っている私も統計はそれほど詳しいわけではないんですが、「統計学が最強の学問である」をきっかけに少しずつ知識をつけている状態です。

最強かはともかく、わかりにくい現象を理解するのに、統計学は非常に有用かと思います、というところで本日はここまでにいたします。

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