見出し画像

天罰 _ 詩

どうしてこんなに言葉を紡ぐ
どうして同じ夢ばかり見る
愛を例えて何になる
画面を埋めて何を生む
雨が鴉が酒が太陽が
夏がハートが迷いが闇が
君を救えぬこの僕が
無力に沈むこの声が
通りであの日のままだった
どうして同じ事ばかり詩う
君を失くして何を得る
詭弁に埋もれて何を詠む
愛を果実を砂漠を旅を
凪を蜂蜜を魔法を安らぎを
誰も救えぬこの僕を
無傷で怯えるこの胸を
誰が許してくれようか
罰として生きてみせようか
星が降るなら両の目に
閉じ込めるなら望遠鏡に
償いきれない程の生を
だけどせめて君に詩を

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?