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プロミス _ 詩

沸騰したお湯に
二十秒ほど浸っていれば
トマトの皮が剥けるみたいに
私の表面に
嫌と言うほど染みついた
何もかもを剥がせるのかな
氷水に飛び込むその時は
この心臓は停止して
お酢と砂糖と白だしで
生き返らない様にトドメを刺して
頭の上に刻んだ十字は
この身を捨てるための約束
心電図の様に逃げ出した過去も
挿し絵の様に抱きしめる別れも
逆さに読んでも同じ名前でも
この心さえ真っ赤でいれたら

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