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写し身 _ 詩

花の色が貴方に移り
また私は記憶に追加
悪戯だって繰り返したなら
眺めも変えてしまうよな
川の流れに言葉を映し
ビリビリに破く五秒前
巻き戻しのないこの世界だから
やっぱりまた逢いたくなるよな
再び菖蒲が咲く頃に
雨を押しのけて此処に来たいな
何種類も咲いていたって
今日の香りに気付いてみせるわ

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