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ミッシング _ 詩

海の月だと言い張って
君が放った電気に痺れ
夢芝居だと言い聞かせ
紅を重ねた心は浮かれ
星の屑だと言うくせに
君が放った光に見惚れ
額紫陽花と夜が重なり
藍を隠した私は千切れ
空の器へと言葉を注ぎ
泣き始めた心を宥めて
愛だったと漸く気づき
白く散った花弁を喰む

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