落花星 _ 詩
頭にコツリと何か落ちてきた
地面をみると惑星が転がって
暫く眺めて煙草をふかす
フィルターまではまだ十分
こんな小さな灯りでも
こんな夜をか弱く照らして
手を伸ばして惑星を拾った
殻を破いて中身を出した
暫く眺めて長く息を吐く
フィルターまではあと少し
こんな燦く種だとは
こんな僕の全部を染めて
気づかないふりは終わりだな
最初っからわかっていたよな
君を上手に愛せるかでなく
こんな僕をどう愛するかだ
割れた惑星の殻を集めて
君の住む街の夜空に浮かべた
了
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