見出し画像

在米ママンの電話がなかなか繋がらない話5

おはようございます。在米20数年のママンです。大家さんとして投資物件の管理の記録を書いています。本日は不動産投資の話からそれて、アメリカ生活での苦労について。英語がネイティブだったとしてもこの国に住んでいたら大変でしょう。ネイティブスピーカーではないママンはもっと大変です笑

アメリカに住んで生活して一番大変なのは、自宅の何かが壊れた時に業者に連絡して、ここが壊れた、見に来て欲しい、いくらお金がかかるのか、見積もりを送って欲しい、来る日のアポイントを取りたい、工事にくる人の名前を教えて、電話番号は、、、、という一連のやりとりを英語でしなくてはいけないことです。

そしてこのような業者さんが、お父ちゃんと息子がやってる小さなビジネスの場合、お父ちゃんがどこかに修理で出かけている場合、すぐ留守電に切り替わりますのでメッセージを残さないといけません。英語でメッセージを残すというのは、またご想像通りに大変です。日常会話とはまた別の単語、例えば湯沸かし器のボイラーのネジが壊れたっぽい場合。(本当は何が壊れたか原因は不明でもなんとなくネジが外れてたから勝手に言ってるだけですが、お湯が出なくなったことと関係あるかどうかも実のところわかりません)とかいうことを説明することになったらもう、本当に罰ゲームのようです。

スーパーや銀行は身振り手振りでなんとかなるんですが、湯沸かし器のネジの不具合を説明するのは難しいんです。なぜなら、どこがどういうふうに壊れているのか、自分自身がネジとボイラーの仕組みについてよく理解していないため、なんとなくネジも外れてるっぽい、みたいなことを発音も文法もおかしくなっている英語で留守電のメッセージに英語で残すという。難解なこのメッセージを聞いた修理屋のおやじだって、さっぱりわからないだろうな笑。と思いながら折り返し電話が来るのを待ちます。留守電より実際に電話で話したほうが、まだ説明しやすいです。さらには実際に家に来てもらって見てもらうのが一番良いので、早く来て欲しい。とにかくすぐに来られそうな日はいつですか?ってアポイントだけでも入れたい。あれやこれや電話で説明しても壊れてるものは直りませんから。

そういうわけで何かが壊れた場合は、「ああ今日も長い1日が始まるわ〜。」と頭を抱えながら電話をかける準備、気合を入れます。留守電だった場合、ちゃんと意味の通じるメッセージを残せるように、少し紙に書いて練習してみたりして。棒読みにはかわりませんが、練習は大事だと思います。そして思い切って電話をかけたら、たまたまこの会社は留守電ではなく、受付らしき人が電話を取りました。「ハロー!何かお手伝いしましょうか?」あら、意外にも早く片付くかもと嬉しくなって、お姉さんに「実は家の〇〇が壊れて、直しに来て欲しいんですが」というと、「ホールドオン!(ちょっとお待ちください)」といって保留にされてしまいました。

このホールドオン(ちょっとお待ちください)保留モードになったら、要注意です。もう延々と待たされちゃいますから。。。どこがちょっとなの?というくらい延々とです。その間、電話の向こうでは行進曲が流れています。聞いていても気持ちが焦るだけだわ。この行進曲は。私の想像ですが、受話器を取ったお姉ちゃんは、保留にして同僚か、または修理屋のおかみさんに、「ちょっと英語の変なお客が何か壊れたって言ってるぽいけどわからないから誰か代わってちょうだい。」って言ってるに違いないと勝手に想像。そして行進曲が一通り終わってもう一周目の半ば頃、今度は別の従業員のお兄ちゃんが電話に出ました。「ハロー!何かお手伝いしましょうか?」

私は先ほどと全く同じ事を繰り返し伝えます。2人目の兄ちゃんは同じく「ホールドオン!少々お待ちを」と言ってまた保留に。

もうここから電話のたらい回しの負のループに突入です。同じオフィスに何人がいるのよ?さてはみんなで私を押し付け合っているわね!4人くらいと同じ話をして、最後にもう一度「何かお手伝いしましょうか?」と電話に出たのはなんと、一番初めに電話を取ったお姉ちゃんではないですか!きい〜!ここで腹を立てたり、諦めて電話を切ったなら、今まで耐えた時間が無駄になってしまいますので、「保留にしないで!わからなかったら誰か見積もりを取りに来る約束を今入れてちょうだい。ダメならダメと言ってちょうだい。」と半ば強引にアポを入れます。いつまでたっても進まないから。これはアメリカあるあるで、電話で保留にされて、20分待たされた挙句勝手に切れちゃったとか、結構あるので、もう何度こんな目にあったことか。。。。

修理に来てもらったり、請求書の間違いを訂正したりするのに何故かものすごく時間がかかります。20年住んでもこのたらい回しの習慣には慣れることなどないわ。と思います。ということで、一度ビジネをスムーズに進めたエージェントは重宝されて次回もまた呼ばれ、お抱えのエージェントとなっていくわけです。スムーズにことが運ぶということは当たり前ではなく、とても大事なファクターです。

読んでくださりありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?