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大阪都市計画7大再生プロジェクトと万博・IR誘致で進む都市交通網の整備

大阪の街が今、大きく生まれ変わろうとしています。リニア新幹線の計画、大阪万博につぎ、IR=Integrated Resort(カジノの入った統合型リゾート施設)の誘致活動で、大阪の都市開発計画が大きく動き始め、大阪空港・新大阪駅・京都・奈良・名古屋・南港を結ぶ交通交通網の整備計画が始まっています。

万博とIRによる都市計画

大阪港では、大阪万博に次ぎ、IR(カジノを含む統合型リゾート)の計画が進んでいます。

2025年日本国際博覧会

万博が開催される夢洲(ゆめしま)は、155ヘクタールの人工島です。166の国々が参加し、会場整備費として1,250億円が予定され、約730億円をかけて交通網の整備も行われます。

IRの誘致計画

大阪は、万博会場の夢洲に、IRの誘致活動中で、年間の利用者1,500万人・売上4,800億円の「オールインワンMICE拠点」(国際会議場・展示場・宿泊商業施設の複合施設)の都市計画に、9,300億円を投資する計画です。

大阪7大再生プロジェクト

大阪では「大阪7大再生プロジェクト」による再開発計画が展開しています。

大阪駅周辺:大阪駅北側の「うめきた2期」の開発が、2024年夏から始まり、地下に北梅田駅が建設され、地上は4.5ヘクタールの広大な都市公園となる予定です。
うめきた2期区域は、緑あふれる憩いに満ちた快適な都市空間を目指します。

中之島:中之島は、市役所・図書館・中央公会堂のある古くから栄えた大阪の要所で、「中之島美術館」や「こども本の森」などが作られ、文化・芸術・学術・国際交流の中心拠点を構築。

御堂筋:大阪のメインストリートにふさわしく、24時間稼働する、歩いて楽しめる多機能エリアへ転換。

難波:市民や観光客が安心して楽しめる街づくりをコンセプトに商業・観光エリア「ミナミ」を再開発。

大阪城公園:大阪城を世界的な歴史観光拠点とし、多世代が交流し、ビジネス拠点ともなるエリアとして整備計画中。

天王寺・阿倍野:大阪の南玄関口に、天王寺公園・動物園・美術館を中心に、緑あふれる文化観光拠点を活性化。

臨海部:大阪万博やIR誘致の他、クルーズ客船の母港を整備し、世界的な観光客の集客を目指す。


https://oneosaka.jp/pdf/result/osakafuture.pdf


大阪の都市交通網の整備

大阪万博により、東京や京都からの外国人観光客を迎え入れる交通整備計画が進んでいます。

大阪メトロ中央線

大阪メトロ中央線は、市内の他地下鉄、JR大阪環状線、おおさか東線とつながり、大阪市の交通の要となっています。
現在の終着駅は、万博会場の夢洲に隣接する「咲洲(さきしま)」のコスモスクエア駅ですが、2024年度までに、「夢洲」まで延長される予定です。

https://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/cmsfiles/contents/0000434/434252/yutakanaH30.6.P.28-29.pdf

京阪中之島線

京都と大阪をつなぐ「京阪電車」は、天満橋駅-中ノ島駅の京阪中之島線(約3キロ)を「九条駅」まで伸ばして「大阪メトロ中央線」とつなぐことで、大阪博までに、京都と夢洲を結ぶルートが京阪HDにより計画されています。

大阪モノレール

大阪モノレールでは、現在の、大阪空港駅-彩都西駅・門真市駅を結ぶ路線を、東大阪市まで8.9km延長する事業が、2019年に国土交通省から許可され、2029年までに門真南・鴻池新田・荒本・瓜生堂に4駅を新設する予定です。

JR・南海電鉄 鉄道新線「なにわ筋線」

鉄道新線「なにわ筋線」が、2019年に国土交通省の事業許可を受け、2031年開通予定で、北梅田とJRの難波駅・南海電鉄の新今宮駅の約7.2kmを結ぶ計画が進行中で、梅田エリアと関空のアクセス向上を目指します。

阪急2路線の新線計画

阪急は、新大阪駅から関西国際空港までの交通網の整備で、新大阪駅と十三駅を結ぶ「新大阪連絡線」と、阪急十三駅となにわ筋線を結ぶ「なにわ筋連絡線」の二つの新路線を計画中です。

近鉄奈良線の直通特急の新型車両

近畿日本鉄道は、大阪メトロ中央線を経由して、奈良・名古屋・夢洲間をつなぐ直通特急を検討中で、中央線に乗り入れ可能な新型車両の開発を計画しています。


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