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槍・穂高連峰の絶景、「蝶ヶ岳」に登りました-北アルプス


山ガールみすみん

 2024年8月1日。快晴。星空が良く見えます。みすみんは佐久平からフィアット・パンダで国道254号線を一路西へ走ります。目指すは北アルプス蝶ヶ岳(標高2677㍍)。山頂からは日本3位・5位の高峰、槍・穂高連峰の絶景が楽しめると言います。

 平日の午前2時だというのに満車に近い三股登山口からテントとカメラを担いで登りはじめました。川沿いの道を歩き、吊り橋を渡って森の中を上って行きます。日が昇ると恐竜が頭をもたげたような「ゴジラの木」に到着。

太古の森(ゴジラの木)

 険しい階段が連なるつづら折りの道を1時間ほど登ると「豆うち平」に到着。標高2000メートルのトド松の森を30分ほど歩き、「蝶沢」を渡るとまたしても険しい階段が続くつづら折りの道を繰り返します。みすみんは運動不足が祟り、標高2350㍍のベンチから蝶ヶ岳山頂までコースタイムの2倍くらいかかってしまいました。

 やっと森林限界に達して視界が開け、つづら折りを2回曲がって大滝山分岐を過ぎると蝶ヶ岳山頂はまもなく。ハイマツの茂みを超えて、砂礫をじゃりじゃりと歩きます。テント場を通り過ぎたところで槍ヶ岳(標高3180㍍)が姿を現します。

蝶ヶ岳山頂で姿を現す槍ヶ岳

 青空に雲を頂きながら天を衝く槍ヶ岳。氷河の痕跡、槍沢カールを抱えています。

槍沢カールを抱える槍ヶ岳

 対する穂高岳(標高3190㍍)は、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳が涸沢カールを抱きしめています。

涸沢カールを抱きしめる穂高岳

 北に目を向けると、蝶ヶ岳山頂から連なり、常念岳、大天井岳とつながる「表銀座」山脈が続いています。

常念岳と表銀座

 登りの疲れを癒すためにひと眠り。起きると夕方になっていました。南を見ると乗鞍岳や上高地の山々に優しい斜光線が射しています。

斜光線射す乗鞍岳

 槍ヶ岳と穂高岳を結ぶ大キレットに太陽が沈みます。

大キレットに沈む夕日

 槍ヶ岳はグラデーションの空を大槍で衝いています。

グラデーションを衝く槍ヶ岳

 東に目を向けると、安曇野の夜景の向こう側に上信国境の山々が雲を被りながら地球の影に落ちています。

地球の影に落ちる上信国境の山々と安曇野の灯

 もうひと眠りすると夜9時。テントの外に出ると天の川が肉眼で見えました。ゆっくりと飛行機が銀河を点滅しながら横切っていきます。

天の川を渡る飛行機

 槍ヶ岳の上空を無数のサテライトが飛び交っています。

槍ヶ岳上空を飛び交うサテライト

 8月2日、朝3時半。テントの外からは安曇野の夜景と月とオリオンと浅間山が迎えてくれました。

安曇野の夜景と月とオリオンと浅間山

 安曇野からあの雲を越えればふるさとの浅間山があります。自動車で2時間かけて走ってきた道が遥かに見渡せます。

安曇野と雲と浅間山

 槍ヶ岳と穂高岳もにわかに色づいてきます。岩稜と雪と緑のシルエットが山の造形を際立たせます。凛と聳える槍ヶ岳

凛と聳える槍ヶ岳

 そして優雅な穂高岳。

優雅な穂高岳

 登山客も日の出を待ち望みます。

日の出を待ち望む登山客

 日が昇ると旅支度です。

日が昇ると旅支度

 浅間山も雄大な裾野のドレスを広げてみすみんの帰りを待っています。そろそろテントを畳んで下山といたしましょう。

裾野のドレスを広げる浅間山


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