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初めてのICU病棟生活。

 こんにちは、女上アサヒです。久しぶりの更新になってしまいました。
 先月の31日は亡き母の7年忌があり、バタバタしていて、9月に入ると、その疲れか、寝てることが多かったので、PCの前に座ると、最低限のことしかできませんでした。noteの更新も疎かになってしまいましたが、入力していると、長くなってしまうので、だいたい入力文字数を考えて、更新して行こうと思います。
 私の住む地域は台風がいくつか襲来して、横切る程度でしたが、風がすごく強かったです。皆様もどうぞ、お気を付けください。

 


<<生活保護と病気②>>

 ICUに入ることになり、なんで大げさなんだろう?私はこんなにピンピンしてるのに? 思うほど、身体は元気でした。ですが、身体には点滴の管が4,5種類は刺され、尿管も装着させられした。身じろぎひとつできません。
 「肺炎なのに大げさな」としか思っていなかったのですが、私に繋がっている「モニターの数値が異常」だったらしいのです。回診に来るお医者さんがだいたい、のけ反るくらい驚いていました。それが、一人やふたりじゃないのです。それで、私ってそんなに悪いのか?と実感し始めました。
 主治医の先生は女医さんだったので、話しやすく、検査をして判明したのが私が放置していた、甲状腺機能亢進症が酷くなり、『甲状腺クリーゼ』という症状になってたそうです。それでも軽い方だったらしいのですが、「重かったらどうなっていたのんですか?」とは怖くて聞けませんでした。咳が苦しかったのと、お医者さんがのけ反る様子を見ていたら……。
 肺炎がキッカケで甲状腺グリーゼまでに悪化し、主治医の女医の先生がそのとき起きている症状を一つ一つ説明してくたのですが、『高血圧と悪性の不整脈に、心不全とあとは……』「先生、もうわかりました!大丈夫です!!」と、聞くのが怖くなり、途中で状態を聞くのを拒否する程でした。
 ICUには脳溢血や心筋梗塞など、すぐにでも命に係わる患者さんが入るそうんですが、甲状腺クリーゼは年間に私が住む県でも年に2、3人くらいしか発病しない程の珍しい病気だそうです。しかも、季節は4月でお医者さんや看護師さんの異動も重なり、病院側もドタバタとてるときに、珍しい症状の患者が入院してきた、と思われたに違いありません……。
 甲状腺はエコーで調べると、2倍くらい大きくなっていたそうです。しかし、甲状腺機能亢進症を発病すると、普通は痩せるそうなんですが、私は太ってます(汗)これも珍しいとも言われました。ガリガリになるそうです。
だったら、ガリガリのほうがよかったような。しかし、治療したら太るという、これまた厄介です。
 この県立病院は毎日のように体を拭いて下さるのですが、もちろん、女性の看護師さんが担当です。しかも、プライベートも関係ないのです。全身見られました。拭いてくれるので、私からは何とも言えませんでした……。
人としての尊厳がどうこう、言ってる場合でもありませんでした。一生懸命患者である私のために尽くして下さるので。
 お掃除担当のおば様曰く、他の大きな病院のICUの患者が毎日、看護師さんが身体を拭くことはないそうです。そのため、病気は大変だけど、気持ちよく過ごせるから、まだいい方ね、と言われたりしました。今でも、身体を拭いてもらう看護師さんには感謝しかありません。だけど、ICUから出たときに久しぶりに入ったシャワーのほうが気持ちよかったとは、お世話になった方々には言えませんが……。
 ICUの患者さんはほとんどが意識不明のため、カーテンの仕切りがない、という印象を持ちました。しかし、私は意識がバリバリあるので、どんな患者さんが運ばれてくるのか、という状況を何度も見かけました。仲良くなった看護師さんから、『あの患者さんは、仕事中に倒れてしまって……』とコソっと教えてもらったりすることもありました。ICUで意識があるのが珍しいので、本来は個人情報上、教えられないのですが、ギリギリの間で話したものです。
 しかし、そうも言ってられないことがありました。血液検査のため、左手首の動脈に注射針を刺し、管を通して朝晩、血液検査をすることになったのです。看護師さんがその準備をするのですが、なんと、その注射針はお医者さんしか刺せず、しかもその注射のための麻酔を打つことになったのです。
それは、看護師さんがしましたが……。「注射するために麻酔の注射するってどんだけ痛いんだ?」って怖くなりました。
 麻酔はただチクってするだけで、あまり痛くはありませんでした。主治医が登場し、『今から打ちますね』と、軽く仰るのですが……。手首に五寸首を入れられ、それを「うにうに」と動かし、激痛が走る感覚がしました。本当に麻酔は効いているのか!?どんだけ太い注射針なんだ??と思わされ、注射針を入れてる瞬間は見ることはできませんでした。
 私は出産経験はなく、これまでの人生で一番痛い経験は足の指にヒビが入ったことでしたが、それを軽く超えました。しばらく、「うにうに」と動かしていたのは、動脈を探していたからだそうです。かなり深いところにあり、探すのも大変だようです。
 それの注射針の管の先には血液採取のた開閉するコックがついていて、検査の度コックを開け、手首から血液が流れていくのですが、今度は閉める度に冷凍庫でキンキンに冷やしたアルミ板を手首に当てられる感覚がするのです。しかし、ゆっくりと閉めてくれたら、その感覚はないのですが、急いで閉められると、かなり冷たい感覚がしました。未だに忘れられない感覚です。
 私は自覚はないのですが、意識がある重症の患者なので、最後はICUの中でも、仕切りのある部屋へ移されることになりました。おかげで、他の患者さんを見渡す事は出来なくなりました。
 

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