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R4 予備試験 成績および再現答案 総括

1 順位と合計点と各科目の予想点数

 予備試験は初受験でした。短答は法律科目165点、論文の点数は299点台、順位は上位2.5%ほどです。

再現答案を見るにあたっても、大体何点くらい入ってるのかわからんという方が多いと思いますし、私もそうでした。気になったので少し検討します。大雑把に検討した結果をまずお見せすると

憲法D 22点
行政A 33点
刑法A 35点
刑訴A 30点
民法A 35点
商法A 30点
民訴D 22点
実務B 50点
倒産A 43点 

ということになります。どうしてこうなったのかという点に興味がない方はここまで見れば十分かと思います。リンクで再現答案に飛んでください。

2 各再現答案へのリンク

 1 憲法 D評価 

 2 行政法 A評価

 3 刑法 A評価

 4 刑事訴訟法 A評価

 5 民法 A評価

 6 商法 A評価

 7 民事訴訟法 D評価

 8 倒産法 A評価

3 実務基礎について

 まず、実務基礎の再現が何故ないのかという点についてです。これは端的にいうと、記憶が極めて曖昧で当時再現できず、また、口述を経て曲がりなりにも実力がついてしまっているので今更当時の実力を再現するのが不可能だからです。ですが、体感としては壊滅しています。当時7法および倒産法の勉強が間に合わず、実務基礎は全く力を入れることができなかったので、実力は皆無でした。準備書面がクリティカルヒットし、民実の設問4が実体法の話だったことで偶然Bになっただけです。試験前も試験後も不安でしたし、実務をすっぽかすのはお勧めしません。7法より、実務の方が得点効率が圧倒的に良い(何故なら答えが一つに決まる問題が多い)のですから受験生で民事系・刑事系を一通り触れた人は、実務の勉強を1日5分でもいいので、明日から始めてください。一年後大きな大きな差がつきます。
 具体的な出来についてですが、書いた内容を再現できるほどの記憶はないですが、試験直後の解答速報を見た結果・感覚はありますので、出来はなんとなくわかります。
 民実は設問2「相殺」の一言以外全く的外れであり、ほぼ点が入ってないです。これはまだ難しかったので良いのですが、設問1の請求の趣旨問題で、「およびこれに対する」以下を書き忘れており基礎的事項を落としています。準備書面はまあまあできたかなという体感で、130分くらいかけたのに、全体としてはかなりマズイという出来でした。
 刑実は50分で全て解くのは到底不可能でした。供述の信用性・共謀共同正犯の1のみ焦燥感に駆られながらザッと書き殴ったので論理が破綻している可能性が高いです。設問2は316条の2の第1項を写経して時間切れでした。つまり、設問2以下は写経を除いて白紙で合計2.5枚です。

4 各科目の点数予想

 以下、studyweb5様のこのツイートを引用させて頂き、こちらを基準に

考えていこうと思います。ここで、刑実の設問2以下の配点が25点あると仮定します。既に私がマックスで取れるのは25点です。完璧とは程遠い出来ですので、期待を込めて7割の、17.5点が刑実で入ったとします。Fですね。そうすると、民実で32.5点ほどとったことでBのギリギリラインとなりそうですが、民実単体でここまでの点数が入ったと言うことは、おそらく書けたであろう準備書面の配点が異常であった(20点近くあるのではないか)ということが予測されます。準備書面が合否を分ける言ってもいいレベルですね。ただし、他の要件事実などはちゃんと間違えているので、実務総合でのBは限りなくCに近いBということになります。
 以上を踏まえて、各科目の出来を予想します。

  1.  憲法はDで再現を見ていただければ分かるように審査基準以下を書いてないので、底点の22点とします。

  2.  民訴はDで、同様に割と崩壊しているので底点の22点とします。

  3.  そうすると、憲法+民訴+実務=94点となります。合計を300点(299点台ですがめんどくさいのですいません)として、残ったAを頂いた6科目で206点を割ると、1科目あたり34.3点となります。

  4.  その中でも、刑訴は通説はずし、商法は設問2正答筋から大きく外していること、これらはいいところ30点ずつ入ったとします。行政に関しては9Ⅱフル展開かつ補充性なしですが、設問2が比較的書けていると思われるので、33点とします。民法は1(2)の追完をフル無視しているので、35点とします。そうすると、残りの刑法・倒産法で206−128=78を割ることになるのですが、刑法も設問2は十分ではないので、35点ほどだと予想します。倒産法は設問2がよくわかりませんでしたが、皆そうだと思うので無視し、他の部分はあまり間違えていない(はず)ですから、43点となります。

 以下まとめると、おそらく私の点数は
憲法D 22点
行政A 33点
刑法A 35点
刑訴A 30点
民法A 35点
商法A 30点
民訴D 22点
実務B 50点
倒産A 43点
の様になるかと思います。そのため、これを踏まえて再現を見ていただけるとイメージしやすいのかなと思います。

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