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ゲームメーカーのTAITOって知ってます?

ちょっとした雑談です♪ 自分は、ゲームメーカーのTAITOに10年間勤めていました。TAITOって聞いたことあります?TAITOというと一番有名な・・それでいて、現代のTVゲームの元祖的存在インベーダーゲームですよー♪ ゲームメーカーというと、セガとかナムコとかカプコンとかいろいろありますが、当時はTAITOが一番突っ走てって勢いのある会社でした。

で、自分はTAITOの営業部に所属してまして、まあぁいわゆる営業マンってやつです。

でも、TAITOの営業マンはちょっと変わっていて、セールスはもちろんですが、筐体の修理やゲーム内容の変更作業とかもできないといけなかったんですね~♪飛び込み訪問とかはなかったのですが(顧客のほうから問い合わせがいっぱいきていたので)、テーブル筐体にたまったお金を回収する、というルーチンワークがありました。

ちなみに「テーブル筐体」というのが下の画像で喫茶店とかゲーセンとかに設置されていました。で、赤丸の部分にお金が溜まる構造になっています。

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この赤丸の部分は鉄製になっていて、テーブル部分や側(がわ)の部分は木製になっていました。赤丸の部分は「クロバコ」と言います。各営業所や都道府県では違った言い方をしていたそうですが私のところでは「クロバコ」と言ってました。「クロバコ」には100円硬貨(もしくは50円硬貨)が満杯になると40万円くらいなります。「クロバコ」には当然ですが鍵がかかっていて、営業マンが鍵を開けてたまったお金を回収するわけです。頑丈な紐のついた専用の麻袋にお金を入れていくのですが、これがまた重いこと重いこと!「40万円」のお金の重さってこんなに重いのか・・・と思いながら回収してました。100円硬貨で40万円・・・どのくらいの重さだと思います?  約7キロぐらいですよ(いやもっとかも)♪ 麻袋、1袋で7キロ。二袋で約14キロです。一人で持つのに二袋が限界でした(腕がちぎれそうだったけど(汗))。 

あと、お金の回収作業なのですが、上の画像を見ていただくとわかるようにかなり下部にあります。しかも、プレイヤーがゲームをやっていると足が邪魔して回収できません。なので、一人のプレイヤーが次のプレイヤーにチェンジする間際を狙って「ごめんなさい、ちょっとすいません!」と言いながらちょっと強引に回収します。

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当然、他のプレイヤーや周囲はこの回収作業をみているわけです。回収作業中は「熱い視線」が向けられていてやりにくかったですね~。

また、忘れもしない出来事がありまして・・・、いわゆる「893さん」的な人が近づいてきて、筐体を指さして「おめー、俺んとこにコレもってこい。これでエエんか?」と言って財布からお札を出して購入を求めてきた人がいましたっけ(汗。財布の中には一万円札がぎっしり入ってました・・・おそらく、100万円くらいあったのでは?「私では決済できないのでうちの営業所に来てくださいますか?」と丁重にお断りしましたら、「分かった・・・」と言い納得してくれました・・・メッチャ怖かったです(恐。子分的な人が2~3人側にいましたから、組長さんかもしくは片腕的な人だったと思いますね。結局、営業所には来られませんでしたけど(笑。

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