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#怖い話

【怖い話】 集合体マンション 【「禍話」リライト⑤】

【怖い話】 集合体マンション 【「禍話」リライト⑤】

「僕が大学時代の話なんです」
 Aさんはそう話し始めた。
「このへんの話じゃないんです。実家を出て、大学のある地域に住んで、実家に戻ってきて就職したんで。
 だからもうあの地域には行くことはないです。絶対に近づきもしません」

 Aさんは学生生活の傍ら、短期でポスティングのバイトをやっていた。
 家やマンションのポストに入っている、うざったいチラシやダイレクトメール。あれを投函していく仕事だ。

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禍話リライト: 忌魅恐「ただ静かに見ている人たち」

禍話リライト: 忌魅恐「ただ静かに見ている人たち」

これは、関東地方の話、ということにしましょう。
関東のとある地域に、安めのアパートが乱立しているような場所がありまして。
車が一台通れるかな、みたいな狭苦しい道に、
三、四階建ての古いアパートが密集してる、そういうところ。
住んでる人は外国人労働者とかが多いらしくて、
“ATTENTION”とか貼り紙がしてあるような。
まあよくある安アパートですよね。

そのうちの一棟に引っ越した奴がいて。
まえ

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【視聴注意!?】禍話「例の女」まとめ

【視聴注意!?】禍話「例の女」まとめ

ドラマ化されたことでも話題になった、禍話の「例の女」ってどんな人?聞くと来るって本当?勝手ながらまとめてみました。

▶︎禍話の「例の女」って?独自に収集した怖い話を配信しているネットラジオ「禍話」。
そこで百物語の最終話として話されたのが「例の女」にまつわる話です。
「聞く勇気が出ない」「聞いて後悔」とたびたびツイッターで話題になっています。

▶︎どんな人?「禍話」の話し手であるかぁなっきさん

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禍話「もうどうでもよくなった家」

禍話「もうどうでもよくなった家」

よく私が話すじゃないですか、嘘が本当になっちゃうよって。
あまり尤もらしく作るとね。

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普通の一軒家の、何のいわれもないハウススタジオがあった。普段はAVの撮影等で使われているらしい。そこで雑誌の企画だったか、深夜番組だったかで、ローカルアイドルの撮影があった。アイドルとはいっても活動内容や規模からして、相当マイナーな部類の、だ。

そのハウススタジオを企画上、勝手に心霊

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