詩日誌 2023.09.17

2023.09.17

1.

空っぽという言葉はネガティブに響いていた過去もあったが、私にとってそれは開かれた状態であり、むしろポジティブなものとして感じられるようになった。

何かにとらわれていない状況。可能性、選択肢、方向性が多く残されていること、それを適当なもので塞がずにあること。

2.

歩くという凡庸な行為がもはや凡庸ではなくなり、崇高、あるいは神聖な重みを得ることはありうる。

ただ歩くためだけに時間をつかうことは贅沢なこと。私を多くの詩人や哲学者たち、ジャコメッティー、そして仲の良かったおじいちゃんと繋ぐもの、それが純粋歩行。

三十分でも一時間でもいい、そういう時間を得たい。

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