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人の心の奥底をのぞく

このCMをご覧になったことがあるだろうか。
社内の広告部門の勉強会にて、「インサイトを捉えているCM事例」として展開されたものだった。

インサイト、とは自分でも気づいていない欲求のこと。
顕在化したニーズよりも、もっと奥深くにある自分の欲求。

いままでの化粧品のCMは、綺麗な女優さんを起用して
「わたしみたいに綺麗になりたいなら、いますぐこの化粧品を使わなきゃ!」とある意味焚きつけるようなものが多かった。

石原さとみみたいになりたい。白石麻衣みたいになりたい。
だからこの化粧品を買う、というように。

でもその化粧品を買ったとしても、また新しい化粧品のCMが出てきて
「こんな自分じゃまだダメだ」「自分は美しくない」「もっと綺麗にならなくては」と、もっともっとを求められる。求めてしまう。
女性という性は、無意識のうちにストレスを抱えている。
実際に見た目に自信がある、と回答する女性は男性に比べて圧倒的に少ないそうだ。

そんな中、このCMは「綺麗になりなさい」というメッセージングはしていない。
他人の目を通して見える自分を見せてあげることで「あなたはあなたのままでいい」ということを伝えている。
視聴者は自分でも思っていなかったような感情を揺さぶられ、この商品、そしてブランドに対して共感を持つようになる。

「人の心を動かす」というマーケティングは奥が深いし、普段の仕事にも役立てられると思うので、もっと勉強していきます。

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