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結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです。

歳を重ねるにつれて、友人とのたわいのない恋バナに「結婚」というワードが上がってくる頻度が確実に高まった。ついこの間まで女子高生だった気がするのに(それは言い過ぎかもしれない)もうそんな歳になってしまったのか?と愕然とする。まだまだ子供でいたい。


一昔前だと、「結婚してからが一人前」という価値観もあったそうで、
大人の男性は良き奥さんを見つけてなんぼだ、と思われていたそうな。

ただ、今はそんな価値観は徐々に風化しており、「独身貴族」なんて言葉を聞くこともちらほら。
「立派な家庭を持っていなければ出世できない」なんて時代ではないからこそ、この時代での「結婚」という言葉の意味は再定義されつつある気がする。

例えば、子ども。
子どもが欲しいから結婚という形を取る、という夫婦も多いのではなかろうか。現在は不妊の割合も高く(不妊については、netflixの「性をダイジェスト」シリーズでとても上手くまとめられていたので、こちらもいつか取り上げたい)望めば必ず授かることができる、という訳でもないが、「子どもなんて全く欲しくない」と思いながら結婚する夫婦の割合は非常に少ないような気がする。

結婚に必然性のない時代に、あえて結婚という形を取るのはなぜだろう。
子どもが欲しいからなのか。
誰かとのつながりを、目に見える形で持ちたいからなのか。
両親を安心させたいからなのか。
それとも。

とてもドライな言い方をしてしまうと、結婚なんて紙切れ一枚で繋がった一契約に過ぎない。
なにを求めて、どのような理想を描いて、結婚し夫婦となるのだろう。


「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」
このコピーは「ブレーン広告グランプリ」で見事グランプリに選ばれた、ゼクシィのテレビCMで使われたもの。
まさに今の時代の色をありありと捉えている。
結婚しなくても幸せになれるこの時代に、なぜ私たちは結婚をしたがるのだろう?

単一的な正解がないからこそ「自分なりの」意味をそこに見出すべきなのだろうし、逆にその答えを正解だと心から思えるのであれば、誰がなんと言おうとそれは正解なのかもしれない。

私がもし将来結婚を選ぶとするならば、そこにどんな意味をつけるのかな。


関係ないですが、家にいる女と書いて「嫁」、漢字の成り立ちを汲み取ると非常に時代錯誤なのに「お嫁さん」って言うと一気に可愛くなっちゃう感じが嫌いじゃないです。


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