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今夜、星を見に行こう

満点の星空が見に行きたい、と思い立ち、車を借りて長野県まで行ってきた。
長野県の星空スポット、というと阿智村が有名だが、今回訪れたのは美ヶ原高原。

東京から車で約4時間。
標高2000mという高さに位置し、空気も澄んでおり、市街地の光にも邪魔されず星空を鑑賞できる場所だ。標高が高いため、夏であることを忘れてしまうくらい涼しい。(むしろちょっと寒い)

ただ広い高原が広がっていて、思わず息を潜めてしまうほどしんとしている。
あまりの暗さにケータイのライトをつけて歩いていたのだが、一度灯りを消すと周りに誰がいるかわからないほど暗い。

空を見上げると、満点の星空なんていう言葉では言い表せないほどの大量の光、光、光。天の川まで肉眼ではっきりと見ることができた。
月並みなように聞こえてしまうが、「星が降る」っていう表現は、こういう光景を見た人が考えたのだろう。

あまりに綺麗すぎて、写真に収めたかったのだけれど、やっぱりケータイのカメラだと上手く撮ることができない。目で見る以上に綺麗に残せない、というのもなんだかお洒落でいいなと思った。


私たちはこんな溢れんばかりの星空を見るためには、「星空を見に行く」という行為をしなければいけないけれど、遥か昔、文明が発達する前にはそこにあるのが当たり前のものだったのだろうと思うと、どこか感慨深い。

実際、都会の眩い光が覆い隠しているだけで、今でもいつだって空には満点の星空が広がっているのだ。
晴れの日でも雨の日でも、変わらず眩い光を放っているのだけれど、ただ見えていないだけ。少し場所を変えるだけで、こんなにも綺麗に光り輝いている。


東京に戻って空を見上げると、空は市街地に光を奪われてまた星空は見えなくなっていたけれど、また心をまっさらにしたくなったら星空を見にお出かけにいこうと思う。

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