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男女の割勘でわかる相手の好感度は本当か?

池袋、とある呑み屋で色々なお店で呑んでいるときのお話し

『僕』はたまに一人で呑み歩きをして美味しいお店を探す、また人間観察をするのが趣味の一環ですので、何杯か飲んだら次のお店へと移っていきます。

そんなとき、とあるお店でカウンターに座った『僕』の後ろで二人のアベック(カップルと言った方がいいでしょうか……)が話していました

その内容はというとなんとも取り留めのない、実がないというか、飲み屋で話す内容としてはとても相応しいもので……
その中の一つで気になった内容があったので書き留めてみます

男女の与太話


「男が女性を誘って呑みに行って、男が会計の時にどれくらい支払うかでその女性への好感度がわかるよね」

「はじめてのデートの時に、男が全額を出したら、その男は相手に好意があると思わない?」と男性が切り出すと女性がいいます

「はじめてのデートで全額はちょっとと思いますけど、嬉しいは嬉しいですよね。 それかなんというかざっくりでいいから男性が少し多めとか、、、。 いきなり細かい単位で半分と言われるともう好意は持たれてないんだなって思うのはありますね」と女性がいいます

……としばらく与太話が進んでいきます

「何が正解かはわからないよね、ホント。 あっ、ここは全部奢るよ、下心とかはないしさ、気にしないで!!」とウィンクして軽薄そうな上滑りな男の声が飲み屋に響き、女性は苦笑いの様相(あっ、好意持たれてるの?これ、わたし……、嫌だなという苦笑い)

なんとも、30分くらい飲んでいましたが、まさか、オチまで、つけてくれる徹底ぶりは、さすが場末の飲み屋ならではでした。

というお話し


皆さんはどうでしょうか
え? このアベックがこの後どうなったかのことか?って、それは違います

女性とふたりで飲みに行った時に支払う金額で、その女性への好感度が測れるというこの価値観行為の尺度はどのように理解されるべきでしょうか
これを考えていこうと思います

はじめにこの支払う金額により女性への好感度がわかるという規範に乗っかって書いてみようと思います。

はじめてのデートの支払いで半々は好感度がないのか?

これに関していいますと、絶対にはないとは言い切れないところではないでしょうか
なんと言っても、このご時世、誰でもお財布事情は厳しいものです。

また、長く付き合っていくという意味でも、はじめは対等のようなかたちで関係を作っていくのもいいのではないかと思います。

少しでも多く出す、すべての支払いをするということは交換ではなく贈与になります。

英語ではギフトといいますが、この贈与というのは精神的な負担と負い目を相手に与えるのではないかと思います。
つまりは、奢ってもらった、支払いをしてもらったという精神的な重荷を背負うため、この解消の行為として相手への好感度と変換されるのではないでしょうか

食事の支払い行為→受け取る女性は好意というかたちに交換して負担を軽くする→相手への好意への交換

この好意へ瞬時の変換、交換を行うことで負い目を失くすということが支払う金額により発生をする好意なのではないでしょうか?

贈与のギフトとは別の意味もありまして、毒と云われることがあります。

この毒というのは上記にある精神的な重荷をいいます。
今回の奢ることによる好感度の上昇はこういう仕組みなのではないかと考える次第です。


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