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AI絵師、生成AIだと魔女狩りをする前に読む散文

AIのイラストはパクリだからよくない

こんな事を言う人たちが多く、AI絵師などと言ってAIで生成したイラストを揶揄したり自分たちのイラストが盗まれているということを話している人も多くいます。
『僕』が少し言いたいことはAIについてどれくらい知ってそういう発言をしているのだろうという疑問です。

よくある勘違いはAIに学習させたイラストのデータからコラージュをして切り貼りと言ってもいいでしょうAIはイラストを生成しているのだから盗まれている!という人です。
これは間違いです。
学習に使用されているイラストはすべて関数に置き換えて数値化して使用しています。
つまり、ひとつのサーバーやPCに(仮に)盗まれたというイラストのデータをそれはjpgかもしれませんがそれを無くしたとしても学習された数字の羅列のようなもののデータさえあればAIはそこからイラストを生成することができます。
つまりは存在するイラストデータから切り貼りをしてイラストを生成しているわけではありません。

拡散モデルについての説明はここでは扱いませんが、多少の原理的なものを勉強すれば自分たちが何に嫌悪を抱き、不愉快になり魔女狩りを行おうとしているかがわかるはずなのです。
いま、Twitter、Xで行われているヤジの飛ばし合いを解決するのはこれに尽きるのではないでしょうか?
もしこれで解決できないのであれば必要なのはAIの専門的な知識ではなく、人間の心を治す精神科医なのかもしれませんから

生成AIによるイラストの問題は複雑です。
以下に問題を書き出してみましょう

1. 著作権や知的財産権の問題
- 学習に使われたイラストの著作権者に無断で使用されることへの懸念。
- AIが生成したイラストが、既存の作品に似ている場合の法的な問題。

2. イラストレーターの職業的な脅威
- AIが高品質のイラストを大量に生成できるようになれば、イラストレーターの仕事が奪われるのではないかという不安。
- イラスト制作の価値が下がり、報酬が減少することへの懸念。

3. クリエイティビティや独自性の喪失
- AIが生成するイラストは、学習データの範囲内での組み合わせに過ぎないという見方。
- 人間の想像力や創造性が失われていくのではないかという危惧。

4. AIイラストの悪用の可能性
- AIを使って、違法・有害なイラストを大量生成される恐れ。
- フェイクニュースや悪質なプロパガンダにAIイラストが使われる可能性。
一方で、AIイラストの活用に前向きな意見もあります。
- イラストレーターの創作活動を補助するツールとしてのAIの可能性。
- アイデア出しや下絵作成など、制作工程の効率化に役立つ。
- AIを活用することで、より多様で独創的な表現が生まれる可能性。

このように、AIイラストをめぐっては様々な意見があり、簡単に結論を出せる問題ではありません。
技術の発展と、創作活動における人間性の尊重をどうバランスさせていくか。
クリエイターの権利をどう守りつつ、AIの恩恵を広く社会で活用していくか。
これらの問いに、私たちは真摯に向き合っていく必要があります。
AIイラストに批判的な意見も、クリエイターの立場に立てば理解できる部分があるでしょう。

一方で、AIの可能性を全面的に否定するのではなく、建設的な議論を重ねることが大切だと思います。
AIと人間クリエイターが共存・共創できる道を模索し、
新しい創作の形を追求していくことが、これからの私たちに求められているのかもしれません。
クリエイターが嫌悪する気持ちがわからないわけでもありません。
今まで生きてきた時代が人にはあり、早々に価値観を変えろと言われても難しいでしょう。しかし、技術的なものでの社会や作品などの人や物の在り方が変化をするということは知っておいたほうがこれからの時代に生きる人間として波に乗っていけるのではないでしょうか

計算機を、Excelを使わずにソロバンを使う人がいるでしょうか

何か知りたいことがあればインターネットで検索をせず、近くの図書館まで歩いて資料を探す人がいるでしょうか

便益性のすべてが正義であり、絶対的なものであるとはいいません
しかし、そういう時代なのだということなのです。
『僕』たちの生きている時代は……

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