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価値問題と事実問題について

価値問題と事実問題


最近にはじまったことではありませんが、Twitterやニュースなどをみていると価値観における価値問題が取り扱われて答えが有耶無耶、または言い出した人間のバイアスがかかりある方向へ正しいというベクトルが向いて扱うようなことがあるなぁと考えています。
マックス・ウェーバーを持ち出せば価値問題というものと事実問題というものは分けなければなりません。
そして、取り扱うのはいつだって事実問題にするべきなのです。
なぜならば、価値問題は偏見による価値観と価値観の争いで決着がつくことは決してない不毛な戦いであるためです。
これを神々の闘争といいます。

マックス・ウェーバーは、社会科学の研究において、価値問題と事実問題を区別することが重要であると主張しました。これは「価値中立性」の原則とも呼ばれ、科学者が自身の価値観や信念を研究から切り離すべきであるという考え方を示しています。

ウェーバーの理論によれば、価値問題は主観的な判断や評価に関連しており、個々の人々が何を価値あると見なすか、何を望むかについての問題です。一方、事実問題は客観的な事実や現象に関連しており、それらは観察や測定によって確認できます。

例えば、ある社会の貧困レベルを測定することは事実問題です。それは客観的なデータと統計に基づいています。一方、貧困が社会にとってどの程度の問題であるか、またはどのように対処すべきかといった問題は価値問題です。これらは個々の人々の価値観や信念に基づいています。

ウェーバーは、これらの区別が重要であると主張しました。なぜなら、科学者が自身の価値観を研究に混入させると、その結果が偏ったり、主観的になったりする可能性があるからです。価値中立性の原則は、科学的な知識が客観的で信頼性があることを保証するためのものです。

しかし、ウェーバー自身も完全な価値中立性は不可能であると認識していました。なぜなら、どの問題を研究するか、どの方法を使用するかといった選択自体が価値観に影響を受けるからです。そのため、ウェーバーは科学者が自身の価値観を明確にし、それがどのように研究に影響を与えるかを理解することが重要であると主張しました。

問題と対峙したときにまずは価値観の部分と事実の部分に分けること
そして、価値判断においての答えは議論に持ち込まないことが大切です。
そこでは事実のみを取り扱い、それのみで事実認識をしっかりとすることで問題の答えとして向き合うことができます。
そのためには何が事実で何が価値観なのかということを知る必要があります。
その練習は自分自身が常に意識をして行うことが大切になります。

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