ほしらの妄想劇場【未来から来た男】
【ほしらの妄想劇場】 「未来から来た男」 「実は俺、未来から来たんだ」
星さんは呟いた。
オレ達は家まで帰る線路沿いの道を歩いていた。
「え、もう酔っぱらった?まだ5時だよ」
「まあ、別に信じなくてもいいけど、未来から過去に来たものの、帰る術を無くしてな。ほら、あそこの踏切あるじゃんか」
と、彼は顎で踏み切りの方を指した。
「電車が通る時に、あの電線がパチっとなるタイミングがあるんだよ。急行じゃ無くて各駅の時に」
俺は何の気無しに電線を仰ぐ
「もうすぐその時なんだよ。俺、未来