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【ガス火と IH】どちらを選べばいいのか?

こんにちは
僕が小学生の頃は喫煙者が多く、家にライターが置いてあるのは普通で、そのライターで火遊びをしていたら、想像以上によく燃えたので、やけどをして、火の恐ろしさを学んだ、ラ・フェ修家です。

だいたい子どもというものは“親の目が届かないところ”で育っていくんです
河合隼雄(心理学者)

飲食店をオープンする際に、ガスかIHかを迷う方もおられるかと思います。
僕の場合は迷わずガス火でしたが、卓上のIH調理器も併用しています。

テナントとかで、ガスが禁止されている場合は、IH一択になります。

そこで、ガスとIHを併用してわかった事を、メリット、デメリットも含めて、簡単に解説します。

ガス火について

僕の知る限りでは、特に建物の制限がない場合以外、ガス火を選んでいるレストランが多いです。

多くの料理人がガス火を選ぶ理由

・火が見える
・調理器具の使える範囲が多い
・炙ったりできる
・鍋やフライパンのサイドまで熱が回る

こういったところで選んでいると思います。

火が見えるのは、重要な要素でちょっと離れても火加減がわかります。

ガス火

鍋やフライパンなどは、IH専用を揃えなくてもいいので、コスト的にもメリットがあります。

炙るとか、フライパンのサイドまで熱が回るのは、オムレツを作る時とかに重要になってきますし、チャーハンとかでフライパンを振る時にもガス火の方が有利です。

ガス火のデメリット

・厨房が暑くなる
・掃除に手間がかかる
・はねた油やアルコールが引火する
・火で酸素を使うので、換気が必要

デメリットはわかりきっていることが多いですが、熱が空気中に拡散するので、暑くなりますし、その分の熱がエネルギーのロスにもなります。

ガス火で特に気をつけたいところは、はねた油や熱したアルコール類が引火することです。

フランベのようにわざと火をつける場合は、いいですがワインやみりんを沸騰させた時に、火力によっては引火してすごく燃え上がります。
意図的に燃やしてない場合の引火は、顔のやけどや火災にもつながるので、十分な注意が必要です。

IHについて

マンションのテナントやビルの中などでは、ガス火が使えないところもあります、そういったところでは、IHの選択肢しかないですが、IHもうまく使えば、たいていの事は問題なくできます。

IHのメリット

・フラットで焦げ付きにくく掃除がしやすい
・ガス火に比べて厨房が暑くならない
・油やアルコールが引火しない
・火力・温度がデジタルの数字で設定できる

IHは何と言っても掃除が楽で、暑くならなく、安全で温度調整も自動という、いいとこずくめでもあるんですね。
特に安全性については、非常に恐ろしい火災になるリスクを減らせます。

IHヒーター

IHのデメリット

・火が見えない
・IH専用の調理器が必要
・炙ったりできない
・フライパンや鍋のサイドまで熱が回らない

焼きなすとかの料理は出来ないし
IHでオムレツがうまくできるのかな?

煮込み料理とかで、一定の火力で長時間煮る時とかにはIHが便利で、当店のフォンドヴォーを仕込む時には、卓上のIHで煮出してます。
それと、デザートのカスタードとか、ベシャメル(ホワイトソース)を作る時も、卓上IHに直接ボールを乗せて仕込みます。

IH調理器の電磁波の健康問題は、ググるとたくさん出てきます。
安全・危険の両方の意見がありますので、真実はわからないですが、ガス爆発のリスクはわかりやすく危険です。

結局どちらがいいのか?

ガス火とIHでは、調理のバリエーションはガス火が優勢で、安全面を重視するならIHが優勢です。

こういったところから、プロの料理人は、バリエーションが多いガス火を選んでいるのだと思います。
そして、家庭では安全性を重視して、火災を避けるためにもIHが普及しているのでしょう。

どうしても併用したい場合は、卓上IH調理器やカセットコンロなどをうまく使えばいいです。

むしろ併用がいちばんの理想といえます。

その他の熱源で、練炭や炭火などもありますが、これらはガス以上に換気をしないと、一酸化炭素が大量発生します。

一酸化炭素中毒は、無自覚に起こり、脳に酸素が回らなくなり、最悪「死」に至るので、さらに注意が必要です。

安全のために

・ガス火を使う場合は火から目を離さない。
・ガス火を使うときは、換気をする。
・地震が起きたら、すぐに火を消す。
・使い終わったら元栓をしめる。

危険なことを理解して、安全に使いましょう。



貴重な時間を使って、記事を読んでいただきありがとうございます。有意義でお役にたてれば幸いです😊