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茶道の流派は100近く!何が違うかご存知ですか?

茶道の流派って?

前回「茶道(さどう)と茶道(ちゃどう)の違い、ご存知ですか?」
という記事で「三千家」をご紹介しました。
今回は「三千家にはどういう違いがあるの?」「他にどんな流派があるの?」「結局どこで習えばいいの?」ということを、これから茶道を習ってみようという方に向けてまとめてみました。

流派の数は100近く

私の手元には「茶湯手帳」という冊子があります。
ここには茶道の流派の一覧や年表が載っているのですが、それによると、
なんと現在は100近くもの流派が活動しているんです。
それを全部載せるわけにはいかないので、主流なものをご紹介していきます。

三千家

千利休画像

まずは、前回ご紹介した三千家(表千家、裏千家、武者小路千家)です。

千利休の孫、元伯宗旦には四人の男子がありました。
長男の閑翁宗拙は家を出たため、次男の一翁宗守、三男の江岑宗左、四男の仙叟宗室がそれぞれ、官休庵、不審菴、今日庵として初祖利休以来の道統を継ぎました。
不審菴は表千家、今日庵は裏千家、官休庵は武者小路千家と通称され、現在に至ります。
出典:武者小路千家官休庵公式サイト

三千家の違いって?

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・抹茶の点てかた
表千家:あまり泡立てない
裏千家:しっかり泡立て、ふんわりとしている
武者小路千家:あまり泡立てない
・所作の違い
表千家:畳を左足から6歩で歩く
裏千家:1畳を右足から4歩で歩く
武者小路千家:柱付の足から1畳6歩で歩く
・お辞儀の仕方
表千家:両手を八の字につきます
裏千家:「真」・「行」・「草」の三種類のお辞儀に分かれます
武者小路千家:左手を前に膝前で軽く合わせて指先を畳に軽くつけます
・服紗の違い
表千家:男性は無地の紫、女性は無地の朱色
裏千家:男性は無地の紫、女性は無地の赤色
武者小路千家:男性は無地の紫、女性は無地の朱色
出典:ワゴコロ

その他の流派

・表千家の分家:江戸千家流、堀内流
・裏千家の分家:速水流、大日本茶道学会
・三千家以外の流派:藪内流、遠州流、石州流、久田流、有楽流など…

結局何が違うの?どこで習えばいいの?

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茶道にはご紹介した以上のたくさんの流派があって、抹茶の点て方や所作の違いなど、細かい違いがたくさんあります。
でも、これから習おうという方には、そんなこと関係ないですよね?
袱紗が朱色だから、赤色だから、という理由で流派を決める人なんていないはず。大切なのは「自分が何を求めているのか」だと思います。

流派より先生との相性が大事かも?

同じ流派の先生でも「お話好きの先生」もいらっしゃるし、「お稽古重視の先生」もいらっしゃいます。お稽古をしたいのにお話してばかり…という不満も実はたくさん耳にします。
・この所作は何となく好きだな
・この先生は自分に合うな
そういうところをぜひ探してください。
私の友人には、県外から2時間かけて通っている方がいらっしゃいます。
そこまでしたくなるような先生に出会えたら、素敵ですね。

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