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何をする鍼灸師になるのかな?

今、自分は鍼灸師として、どんな治療法をしたいのか、求めているのか・
頭で考え、体で感じ、今必要だと思うことを、今知りたいと思うことを勉強するのが一番だと思う。
ただ注意したいのは、それぞれ、少しかじって勉強して、わかった気になってしまうのは、とっても勿体無いことだから、それぞれ自分なりに目標とする像に近づくまで頑張ることは大事な気がする。


15年目の鍼灸師です。最近はキャリアについて考えてます。

鍼灸師なのだから、治療をするのだけど、
今、私は何の治療をする鍼灸師になるのだろうか?
を考えたい。

そこは、結構重要なポイントなんじゃないかなって今更思う。もしかしたら、今の学生や、鍼灸師になりたての人たちは、ポテンシャルが高くて当たり前なのかもしれないし、私がほんと適当に考えていただけなのかもしれないけれど、
大事なことだと思うから、自分のためにももう少し深めたいと思う。

今私は、何の治療をする鍼灸師になるのだろうか?
その「何の」とは、今回はどんな方式の治療をするかどうかということ。
今、何の治療をする鍼灸師で、将来は、何の治療を使える鍼灸師になりたいとか、そういうことである。

大きく捉えれば、現代鍼灸、伝統鍼灸、折衷とある。
ここからたくさん分岐するから、選択肢は広い。

***

私は、結果として
5年目ぐらいまでを現代鍼灸、
それ以降は伝統鍼灸を勉強している。
そのきっかけは、自分の治療に悩み、自分が受けたいと思う治療が本当に今の治療かと悩んだことだった。
今、私は、自分が受けたいと思う治療が経絡治療だったから経絡治療を勉強している。でもじゃあ、最初から伝統鍼灸を勉強すればよかった。なんて後悔もない。

理由は明確、どちらもすごいと思っていること。
治療法を変えたいと思った理由も明確、だから。

現代鍼灸のすごいなと思う部分は、
手で触れて、状態を確認する力は、筋肉を把握し、電気を流して結果が目に見える訓練をしていた人たちの手の感覚はやはり強いと思うことがある。
伝統鍼灸すごいなと思う部分は、
理論が幅広い。改善・回復ルートが幅広く、1回の治療の切り上げるポイントが明確。治療している中で自分自身フィードバックができる。患者さんの声は大事だけれど、自分でもフィードバックができるそのポイントはとても大きい気がする。
私が現代鍼灸から離れようと思ったのは、1回の治療の切り上げるポイントがわからなかったこと、回復・改善の状態を患者さんの声だけが判断基準だったこと。それと、鍼の刺激が強く、電気を流されることもいつからか嫌に感じたからだ。
伝統鍼灸を勉強しようと思ったのは、私がする現代鍼灸治療に感じる不安から脱したかったこと、もう一つ、ずっとこれからこの人の治療を受けたいと思った治療者がいたからだ。

長々書いてしまったけど、
今、自分は鍼灸師として、何を求めているのか、
頭で考え、体で感じ、今必要だと思うことを、今知りたいと思うことを勉強するのが一番だと思う。ただ一つ、それぞれ、少しかじって勉強して、わかった気になってしまうのは、とっても勿体無いことだから、それぞれ自分なりに目標とする像に近づくまで頑張ることは大事だなと思う。

15年前の私、15年経った私が言いたいことわかるかな?

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