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【薬剤師】森松店の新入社員#3

2023年4月に入社した新入社員を追っていくこの企画。
入社して早くも1年が経ちました。

レデイ薬局森松店に配属された
薬剤師職新入社員のすぎさんはどのような成長を遂げたのか。
インタビューしてきました✨

レデイ薬局 森松店
薬剤師 すぎ
出身校:広島国際大学 薬学部

▼入社直後・入社半年後の記事はコチラ


1年を経て出来るようになったこと

入社後は季節外れのインフルエンザの流行や
新型コロナウイルスの再流行・5類感染症(季節性インフルエンザと同分類の扱い)移行など
薬局にとってイレギュラーな1年でした。
しかし、1年間小児科門前薬局を経験できたことで、
季節性の感染症や小児特有の病態(溶連菌やヒトメタニューモウイルスなど)、
抗生剤やアレルギー薬の病態によって使い分けなど、
様々なことを学びました。

投薬前のお薬手帳確認

その中で1番成長できたと思うのは、
服薬指導時のスキルです。

薬剤師は処方箋を見て、
どんな症状・病態であるのか、
継続薬なのか臨時薬なのかなど、
多くの事を判断しないといけません。
特に、小児科は風邪や感染症などの
急性期疾患の方が多く受診されるので、この判断は重要です。

例えば、薬が出ている日数。
3日であれば、咳や鼻水で様子を見ている状況の患者さん、
7日であれば、溶連菌の患者さんかなと
あらかじめ推測できるようになりました。。
服薬指導の際は
「○○(疾患に応じた症状)出ていますか?」と確認することで
しっかりヒアリングができたり、
服薬指導の時間を短くしたりすることに繋がっています。

また、投薬を行う際は、
疾患予防や生活アドバイスなどを
患者さんにあわせてお伝えするようにしています。

電子薬歴の機能に「健康アドバイス」の項目があるので活用している

このプラスαの指導ができるようになったのは、
服薬指導スキルが向上し、心に余裕ができたからだと思いますね。

現在特に頑張っていること

広域処方(門前クリニック以外の科目)の服薬指導や
処方薬について学ぶことです。

広域処方には小児領域では処方されない薬が多くあります。
そのため、初めて調剤する薬は添付文書で用法用量・適応・副作用を確認し、先輩薬剤師と処方内容について話し合ってます。

また、SVや薬局長主導で
同じエリアの新入社員を一時的に
他の店舗に出勤させています。
通常とは異なる患者さんや処方科目に触れることが出来るため、
様々な領域の薬剤を学び、服薬指導内容についてもその店舗の薬剤師さんから指導いただいています。
違う店舗に入るのは慣れないこともあって緊張しますが、
多くのことを学べるので、今後も積極的に参加したいですね。

仕事で嬉しかったこと

仕事で嬉しかったことは、
1年間で得た知識が、実践で使えた時です。
患者さんからの相談事は、
「飲み合わせは大丈夫なのか」
「子どもがどうしたら薬を飲んでくれるのか」
「副作用はどんなことがあるのか」など多岐に渡ります。

飲み合わせの話で言うと、
普段耳鼻科にかかっている患者さんが
小児科ではそのことを伝えておらず、
同じ成分の薬が処方されているケースがありました。
病院に問い合わせ(疑義照会)をして
どちらかの薬をお休みしてもらったり、
薬を切り替えてもらったりして、
患者さんに安全に薬を飲んでもらうことができました。

1年間で得た知識で対応できる事はごく僅かですが、
患者さんのお悩みは大小関わらず、
服用アドヒアランス※や病状に関わることがあるため、
悩み事を解消できた時は、日々の学習が実を結んだなと感じています。

※服用アドヒアランスとは
治療や服薬に対して患者が積極的に関わり、
その決定に沿った治療を受けること

粉薬の鑑査

仕事で大変だと感じていること

大変なことは、調剤経験がない処方薬が多いことです。
処方せんを見て、初めて見たという薬が
まだまだたくさんあります。

その時は、添付文書を確認し、
用法用量はあっているのか、併用薬との飲み合わせは大丈夫なのか、
一から確認しないといけないため大変ですね。
しかし、確認作業は必須。
薬剤知識がない状態だと、
患者さんをお待たせしてしまう事につながるので
焦りも生まれてドキドキします。

また、患者さんからの質問を商品名※で聞かれると、
どういう薬効の薬か、すぐに判別して回答できない薬も多いため、
勉強不足だなと痛感する場面が多いです。

※医薬品には一般名商品名があります
一般名は薬の有効成分の名称
商品名はその薬を発売している登録商標
例)一般名:アセトアミノフェン
  商品名:カロナール

薬剤師はまず一般名で覚えるのでリンクさせるのが大変なんです・・・

入社してみて、ギャップに感じたこと

入社後に思った事は、所属店舗だけでの勤務では、
幅広い領域の薬は学びづらいという事です。
様々な領域を扱う県立病院や日赤病院前の薬局以外では、
主に門前クリニックの領域を扱うことが多いので、
薬剤の知識の偏りが起きてしまいます。

薬剤師として、全ての薬の知識や使い方、
副作用等の重要な点を知り、扱えることが重要だと思います。
なので、所属店舗だけでの勤務では、薬の知識が乏しくなると感じました。

しかし、そこはレデイの店舗数の多さでカバーできます。
SVや薬局長の協力のもと、他店舗で勉強することが出来ます。
店舗ごとの領域を学ぶことが出来るので、
今後も積極的に他店舗で経験を積んでひとつひとつ扱える薬剤を増やしていきたいです。

今後の目標

目標は色々な経験を積んで、
薬剤師として一人前になること。

薬剤師の仕事は、処方薬の調剤・服薬指導・OTC販売・薬剤の在庫管理など多岐にわたります。
薬についてはもちろんのこと、
在庫管理などの事務的な仕事も経験していきたいです。

先日、面店舗(幅広い医療機関から処方せんを応需する店舗で、ドラッグストアと併設している)に1日勤務させていただいた時、
OTCのことについて学びました。
思ってた以上にOTCの相談が多く、
適切な薬をおすすめする先輩薬剤師を見て、
OTCの勉強も面白いと思いましたね。

商品指定が無く「どの薬がいい?」と聞かれることの多さにびっくり。
自分でどんな質問が考えながら
咳は出るか、鼻水はあるかなどを聞き取り、
不必要な成分を省いて提案することの難しさと面白さを感じました。

医療用医薬品とOTC医薬品は、
同じ成分でも使える人や適応症状が違うことがあり、
薬剤師の判断が重要です。
健康状態に関わることを自覚し、責任もって勉強していきたいです。

将来的には薬局長を経験してみたい!とのこと

社会人を経験して、学生に伝えたいこと

私は、学生時代は「迷ったらやれ!やってから後悔!」をモットーに
サークル活動・アルバイト・研究など、
色々なことにチャレンジしてきました。

長いようで短い薬学生としての6年間で、
コミュニケーション能力、状況把握能力など
薬剤師として重要な能力を養うことが出来たと思います。
成功だけではなく、失敗も数え切れない程にしてきましたが、
それも重要な経験でした。

学生時代の経験は、
ひとつひとつが自分を育てる時間だと思い、
色々なことにチャレンジしてほしいです。

就活中の薬学生へ

正直なところ、私は病院志望でした。
薬局より病院の方が色々経験でき、薬の知識も学べると思ったからです。

それでも採用担当者から薬局運営や新人教育方針などの説明を聞き、
レデイ薬局でも多くの薬を学べると感じたため、入社を決めました。

病院でしか経験できないこともありますが、
薬局でしか経験できないことも多くあります。
また、病院より薬局の方が合う人もいれば、病院の方が合う人もいます。
それは働いてみないと分かりません。

就活は表面上の情報で選択しないといけないため、
ものすごく悩むと思います。
悩んだ上で、自分が1番納得できる選択をしてほしいなと思います。

薬局長から、すぎさんへのメッセージ

この1年間、森松店で勤務し、
調剤や服薬指導業務に丁寧に取り組めています。
特に、小児科の薬には慣れて、余裕が出てきた感じがあります。
今後は、継続的に併設店などでの研修を重ねて、
幅広い知識を身につけて貰えたらと思います。
2年次では、調査研究もあり、忙しくなると思いますが、
初心を忘れず、常に新たなことに挑戦し続けて欲しいです。


新入社員として小児科の領域を学ぶことができたのは
とても良かったと語る、すぎさん。
ちなみに最近の趣味は、キャンプだそうです(*'ω'*)

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