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花粉症対策はお早めに~薬剤師が勧める市販薬〜

もうそろそろ、スギ花粉が飛び出す季節です。だいぶ年とともに症状は軽くなってきたものの、30年近く花粉症に苦しめられている身としては、戦々恐々!特に今年は、コロナのオミクロン株の症状が、花粉症と被ります~

いつもの年なら、症状が出てから、慌てて、副腎皮質ホルモンの点鼻薬と、抗アレルギー薬を、懇意にしている小児科の先生から処方していただくのですが、今年は、早めに対策を打つことにしました。手元に余っている薬を飲み始めています。(ホントはいけないんですけどね)
医療機関に行くのが、なんとなく気が咎める方のために、市販薬のおススメをお伝えしたいと思います。

飲み薬は、医療用からのものがおススメ

花粉症の飲み薬は、抗ヒスタミン薬という成分が含まれているのですが、値段が安いのは古いタイプの抗ヒスタミン薬が含まれているものです。
成分としては“クロルフェニラミンマレイン酸塩”とか“ジフェンヒドラミン塩酸塩”に、ベラドンナとか、メチルエフェドリンとかいくつかの成分が含まれているもの。しかし、こちらは最初はキレがよいのですが、段々効かなくなったり、口が乾く、眠くなるなど副作用も出やすい。飲むのであれば、症状が酷いときのみでと、お伝えしています。

いろいろな花粉症の市販薬が販売されていますが、私のおススメは、スイッチOTCと呼ばれる、医療用医薬品が市販薬になったもの。副作用も少なく、しっかり用法通りに飲むことで効果を発揮します。ただし、ちょっとお値段が張るのが難点。

・アレグラFX
・アレジオン20
・エバステルAL
・コンタック鼻炎Z、ストナリニZ
・クラリチンEX

このあたりがオススメです。

点鼻薬は副腎皮質ホルモン入りがオススメ

それでもダメなときは、点鼻薬を使います。私のオススメは副腎皮質ホルモン含有の点鼻薬。医療機関でも、点鼻薬の処方は、大抵、こちらが多いです。副作用を心配される方もいらっしゃるかと思いますが、お薬は鼻に留まるため、全身には移行することはほとんどありません。

・フルナーゼ
・ナザールαAR
・パブロン鼻炎アタックなど

その他のものは、アレルギーのお薬と、鼻詰まりを取るために血管収縮薬(塩酸テトラヒドロゾリン、ナファゾリン塩酸塩など)が入っていて、使いすぎるとかえって悪化する恐れがあります。酷い時だけ使うのであれば問題ないと思われます。

コンタクトレンズを使っている方は注意!目薬の選び方

眼がかゆい時は、目薬です。今時の市販の目薬は、医療用で使われている成分の他に、角膜保護成分なども含まれていて、優れものです。

ここでも血管収縮剤が入っているものは、充血に効果がありますが、血管を収縮させるので、酸素などいきわたらなくなり、ドライアイがある方は、かえって悪化する恐れもありますので、毎日使うのであれば、避けたほうが良いかもしれません。

 コンタクトレンズを使っている方は、防腐剤(塩化ベンザルコニウム)が入っていないもの!!。
防腐剤がレンズに吸着して濃度が高まり、角膜との接触時間が長くなることで角膜を痛める恐れがあります。

・ロートアルガードコンタクト
・スマイルコンタクトEX AL-Wマイルド

ただ、花粉が飛ぶ時期は、眼鏡のほうが、眼への侵入を防げますので
辛い時は、眼鏡に切り替えるのも手です。

なお、漢方薬では、小青竜湯が処方されることが多いですが、漢方薬局の友人いわく、「カラダが冷えてる人が多いので、一緒にカラダをあたためる補中益気湯を勧めている」と教えてくれました。

医療機関を受診せずに、市販薬で済ませたい方の参考になれば、嬉しいです。



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