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就寝前に水分補給?!

6月に入って、日中、暑い日が増えてきました。

暑い日が続くと、心配なのが熱中症。
特に、薬局にお見えになるご高齢の方、喉が渇くという感覚がなくなってきている方も多く、口酸っぱく、水分補給をお願いしています。
中には、男性の方に多いのですが、夕方以降は水分を摂ると、トイレが近くなって、眠れなくなるから~とおっしゃる方も。

しかし!!
夜の水分補給を怠ると、特にこれからの時期は、夜間の脱水症状が心配です。就寝中に、汗や呼吸などから、水分を500ml程度、失うことがわかっています。喉が渇いて目が覚める、汗をかく、めまいや手がしびれるなどの症状で、眠りの質が悪化することも。

寝る前に水分補給を行うと、これらの脱水症状を防ぐほか、睡眠中の体温の調節に良い働きをすることがわかっています。体温の調節がうまくいっているかどうかは、睡眠の質にも影響を与えます。
また、血液がどろどろになっておこる、脳梗塞や心筋梗塞などは、朝方に起こりやすいのですが、こちらも水分補給で予防することができます。

サントリーでは、健常人(日本人50歳~75歳 男女60名)を対象にした
「習慣的な水分摂取による健康増進効果」に関する研究を実施したところ、起床後と就寝前2時間以内の習慣的な水分摂取には、血圧低下、体温上昇もしくは体温低下抑制、腎機能低下抑制、血中老廃物希釈への効果があることを確認しています。

気を付けなくてはいけないのが、何を飲むか?

カフェインが含まれるお茶、コーヒーなどは、眠れなくなる上に、利尿効果もあり、トイレに行きたくなってしまいます。夜は晩酌する方、こちらも利尿効果がありますので、さらに水分を補ったほうがよいでしょう。

オススメなのは白湯です。冷たい熱いが、神経に影響することも考えられますので、常温であれば白湯でなくても問題ないと思われます。

昔の人は、寝る前や夜中に水を飲むために、枕元に水を置く習慣があったそうです。この水のことを「宝水(たからみず)」と呼んでいたそうです。昔の人は、経験的に、寝る前の水が良いことを知っていたのでしょうね。

なお、排尿障害などで、夜のトイレが近い方や、疾患により水分制限をされている方は、寝る前の水分補給につきましては、かかりつけの医師にご相談ください。

参考:大塚製薬 ポカリスェットホームページ サントリープレスリリースより

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