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シンプルに地獄。本当に怖いもの(インド7)
2016年12月30日(6日目)
寒さで凍える中、深夜にやっとバスが到着。
このバスは寝台バスだった。
しかし、俺たちの予約した寝台がどこかわからない。
運転手に聞いても首をかしげるだけ。
その上、全ての寝台を探しても空いている部屋は1つしかない。
その1つに俺たち3人が入るなんて無理な話だ。
"あぁ、また騙されたのだ"
チケット売り場のおじさんの顔がよぎった。
おじさんへの憎しみや悔しさより、絶望から来る無力感の方が強かった。
寒さによる体調の悪さで、怒る気力もなかった。
結局、じゃんけんで勝った篠原・駿太郎がその1部屋に入り、じゃんけんで負けた俺は運転席の隣にあるベッド?(柵もない、シートベルトもない。もし急ブレーキを踏んだら俺の体はフロンガラスを突き破って外に放り出される。)で横になった。
この頃には俺の体調も悪化し、意識が朦朧としていた。
意識が朦朧としながらも、
「あぁ、死ぬのだな」、と死を覚悟した(2回目)。
しかし運転手に「どけ、じゃまだ。そこは俺が寝るスペースだ」と言われ、追い出された。
どこかに俺のスペースはないか、としばらく車内を彷徨ったのち、結局バスの1番後ろの地べたに座った。
そのままバスは出発。
幸いなことに途中で1部屋空いたため、そこに入って横になることに。(しかし足を伸ばせる程のスペースはなかった。)
10時間後、バラナシ(ガンジス川で有名な街)到着。
劣悪な環境のバスにより3人の体調はさらに悪化した。
ふらふらする。
傍から見れば俺たち3人はゾンビのようだったと思う。
なんとかリキシャーをつかまえ、予約していた「フレンズゲストハウス」へ。
部屋に入ると3人とも爆睡。
しかしインドの怖さはここからだった。
ついに、下痢の症状が出はじめた。
さらに、大をすると、尻が燃える。
(インドの料理は大量のスパイスが入っている。俺たちの胃はスパイスを消化しきれず、尻からそのままスパイスが出るため、肛門が焼けるようにヒリヒリする。)
そのうち尻から水が出るようになりました。地獄。
そして、日本から持ってきたトイレットペーパーも底を尽く。
現地人のように尻を手で尻を拭くことにはまだ抵抗があった。
嘔吐もした。
ホンマに地獄。
これほど強く、日本に帰りたい、日本のベッドで眠りたいと思ったことはなかった。
なんでインドへ来たのだろう。
苦しみ悶えた1日だった。
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