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コロナ時代の自分のいたわり方

生きている間にここまで人間や現代技術の限界を感じる状況に遭遇するとは思いもしなかった。
新型コロナウイルス蔓延の影響で、暮らしがさまざまに変化を要求される中、もはや自分を一番いたわれるのは自分なのかもしれないと気持ちを切り替えてみたら、自分のことがもっと愛せるようになった。
今回は、手軽にできる自分のいたわり方を提案したい。
(皆様どうか手を洗って距離を適切に保って健やかにお過ごしくださいませ)

0. はじめに

Twitterのフォロワーは知ってくれていると思うけれど、ずっとスーパーのレジでバイトしている。
最近は様々な感染予防対策で、仕事のやり方もいろいろ変化があった。
1番大きいのは、手をめちゃくちゃ洗うようになったこと。
一回の勤務(休憩あり)だけで、5回は手を洗う。そしてアルコールを揉み込む。
むかしは潤いすぎて困っていた手も、乾燥に悩むようになっていた折であったので、乾燥問題は目下の課題であった。
(何百個も商品を掴むから手がどんどん乾燥しちゃう、今は手袋つけてるからそんなこともないけれど)

手の乾燥の現れ方は人それぞれだと思うのだけれど、私の場合は特に爪に顕著に出る。白っぽくなって、薄くめくれてきちゃうのだ。
ネイルケアの一環で、乾燥を防ぐためにオイルを塗る作業があることは知っていたので、家にある保湿力が高そうなオイルを爪に塗ることにした。
オイルのベタつく感じが苦手で家には置いていなかったので、比較的組成が近そうなシアバターを選んだ。ハンドクリームではなく100%のシアバターである。

この思いつきがとにかくハマった。いろいろな問題を一つの習慣だけで解決できてしまったのだ。買ったきり使えていなかったシアバターの底力を発揮させられる場を見つけられたのも嬉しかった。(私が体に使うには保湿力が高すぎたし、何より経済力が追いつかなかった)
以下、実際にどのように使っているか、どのような利点があるのかを詳しく記述する。

1. 自分のいたわり方

ここまで読んでくださった方は、おおよそ予想がついておられると思います。
が、「シアバター?絶対ヌルヌルするじゃん、そういうの無理なんだよね」という方にこそぜひおすすめしたいので、もう少し読んでいってくださいね。

閑話休題。自分のいたわり方はたくさんあると思う。自分の機嫌をとる方法も。
私だったら、本を読んだり、編み物したり、お菓子をつくったり、紅茶を飲んだり、出汁を飲んだり…
でも、この新しい時代に不足してしまいやすいのは、きっともっと物理的ないたわり方だ。撫でたりさすったり揉んだり、そういういたわり方は、思っていた以上に自分の心を癒してくれた。
たくさん洗われて消毒されて、ここ数ヶ月は普段よりさらに負担を強いられている自分の手をいたわることで、みんなにももっと自分を可愛がってもらいたい。

では、どうやって手をいたわるのか。
多分、美容液とか、お金をかければいくらでもどうにもできるけれど、比較的気軽に手を出せる方法を提案したい。
用意していただきたいのは、100%のシアバター。私はロクシタンのを使っているけれど、多分100%だったら概ね同じ使い心地だと思う。
一回で使う量は本当に少しなので、勇気が出ない方は持ち運び用の10mLから始めるのもいいと思う。

シアバターが用意できたらあとは簡単。
使うのは、本当に少し、パール粒1つ分くらい(PlayStationの丸いボタンが出ているボリュームくらい)。使っていくうちにちょうどいい分量がわかっていくと思います。ヌルヌルしないけれど滑りがいい量。

指にシアバターをとったら、手に馴染ませる。
私は爪の乾燥がひどいので、まず爪に馴染ませて、そこから指、手の甲に順に伸ばす。この時、
①爪(指先)をやさしく揉む
②指全体を指先に向かってマッサージする
③手を組んで、指の付け根から第二関節の間の部分をごりゅごりゅマッサージする
みたいな感じでマッサージする。ハンドマッサージの勉強したいなあ。
この辺は私も完全に自己流なので、お好きなようにマッサージされると良いかと思います。気持ちがほぐれることが大切です。

タイミングは手を洗って消毒した後がおすすめ。一番乾燥しやすいタイミングだから。
頻度に関しては、保湿力が本当に高いので、一日一回でもかなり効果を発揮します。手を洗ってもなお水を弾くくらい肌に馴染んで守ってくれます。
一日一回ならお風呂上がりもいいタイミングかもしれない。

注意点がひとつだけ。今の時期は気温が高いので、肌にのせるとすぐとろけて馴染むと思いますが、寒くなってくるとすぐにはとけません。指にとったら少し手で温めてとろけてから馴染ませてね。(私の手は冬場は冷気が出てくるくらい冷たいので息を吹きかけてあたためています…)

保湿力が高くてマッサージにも使えるようなクリームやオイルは他にもたくさんあるけれど、上記のように本当に肌に馴染んで肌自体を強化してくれるような使用感、マッサージしている間はほどよく滑りが良いのに終わる頃には手に馴染んでしまってベタつきもなく、さらっと仕上がるような使用感はシアバターならではないかと思う。
保湿したい気持ちはあるけれど、ハンドクリームのベタつきが苦手だという方にぜひ試してもらいたい。(Rさんとか)

2. いたわる効果

ここまで読んでいただいた方の中には「でも、保湿されてマッサージしただけじゃない?大げさ」という気持ちの方もいらっしゃるかと思う。
ここからは、保湿とマッサージによってもたらされうる効果について記述したい。

まず、保湿。
すでに言及しているけれど、シアバターの保湿力は無敵なので、たくさん洗って消毒しなければならない今の時代の救世主と言えるだろう。
他に混じりけなしのシアバターだけれど(いや寧ろそのおかげなのかもしれないが)、表面的に乾燥を防ぐのではなく、手に馴染んで、そっと潤いを保ってくれるような使用感なので、肌や爪がそれだけでツヤツヤする。
手入れを怠っていただけかもしれないけれど、この変化にはすごくびっくりした。私の手、光ってる!

それに(たくさん物を掴むせいか)爪が欠けやすくて困っていたけれど、欠ける頻度もかなり減った。潤いが足りないと見た目には分からなくても、爪が弱くなってしまうみたいだ。

乾燥すると見た目が気になったり、割れてしまって痛い思いをしたり、不便は多いけれど、物を触ったり掴んだりするときの感覚が変わってしまうのも地味にストレスを感じがちだ。ページをめくるときとか。
保湿がバッチリできていれば、そのような悲しさを感じることもない。

次にマッサージ。
これは血行も多少良くなるとか、気持ちがほぐれるとか、そういう面もあるけれど、自分の手を可愛がって愛すことで、自分の手も自分のことももっと好きになれた。手をかけるとそれだけで気持ちも変わるな、愛着が湧くな、慈しむことってすごい効果を生むんだ、ということを簡単な習慣で感じることができたのがすごく嬉しかった。これはみんなにもぜひ感じて欲しい。

今までとは違う暮らし方を要求されている今だからこそ、皆様には今までとは違う自分のいたわり方で、穏やかな気持ちで毎日を過ごしてもらいたい。ぜひお試しください。

3. その他おすすめ情報

ここまでで伝えたいことは話し尽くしたから、補足情報をすこしだけ。
シアバターもボタニカルでナチュラルな香りがして癒されるけれど、エッセンシャルオイルも併用するとより気持ちがほぐれてなお良いと思う。
アロマディフューザーがなくても、ティッシュに少し垂らして置いておくだけでいい香りを楽しめます。ぜひ。

あと、手荒れがひどい方には、ユースキンがおすすめ。
手荒れを治しながら、保湿もバッチリしてくれるので、あかぎれがひどいときでもしっとりつるつるな手に戻ります。
ちょっとだけ独特な香り(そして馴染むまで時間がかかる)なので、それだけは人を選ぶかもしれない。少量からお試しください。

シアバターって身体中の保湿にも使えるけれど、例えば化粧を落とすのに使ったり、髪をセットするのに使ったり、他にも多岐に渡った使用ができるそうなので、ここで説明した以外にもきっとシアバターの底力を発揮できる使用方法があると思う。よかったら教えてください(Twitterとかで)


画像:筆者作成

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