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【イベントレポート】自分らしく、自由に働くための仕事術 リモートワークHow To~vol.1 ツールの選び方・使い方


4月24日(金)に『LivingAnywhere Commons』と『ランサーズ』がコラボし、オンラインイベントを開催しました。

テーマは「リモートワークでも、自分らしく、自由に働くための仕事術」で、最近在宅ワークが増えている中で、皆さんが感じている悩みにズバッと切り込みます。

オンラインイベントはテーマを変えて毎週開催する予定ですので、どうぞご期待くださいませ。
そして記念すべき第1回のゲストはこちらのお二人です!
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<登壇者ご紹介>
松田 然(まつだ もゆる)さん

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1980年東京生まれ。10年前に起業してから10年で10回引越しを実施し、現在は東京在住。
ライターカンパニー「合同会社スゴモン」代表。”働き方実験家”という肩書きで活動しており、働き方をアップデートするメディア「SoloPro」編集長や、キャリアコーチング、自転車旅ライター(仕事をしながら47都道府県走破)など、いろいろな働き方を実験している。現在のテーマは移動しながら働く「移働」。ほぼ、全国で仕事をしながら旅や休暇を実施するワーケーションの経験あり。
個の働き方をアップデートするメディアSoloPro

鈴木 達矢(すずき たつや)さん

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1985年生まれ。インテリアデザイン事務所「GREEN AREA(グリーンエリア)」代表。
愛知県の大学を卒業後、デザイン事務所、ハウスメーカー、大手内装会社などに勤務した後2020年に独立。住宅から店舗、ショールーム、オフィスなど幅広い分野のインテリアデザインからブランディングまで幅広く手がける。
近年は昨今の働き方改革に伴うオフィスデザインに注力し、働き手にとって最良の空間を提供すべく奔走中。
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在宅でも「自分らしくを、もっと自由に。」を共創し、実践しよう。

ーーお1人目は「合同会社スゴモン」代表”働き方実験家”の松田 然(まつだ もゆる)さん。松田さんからは、「リモートワークを快適に行うためのおすすめツール」についてご紹介いただきます。
そして、もうひと方。インテリアデザイン事務所「GREEN AREA(グリーンエリア)」代表の鈴木 達矢(すずき たつや)さんからは、「家の中でも集中して快適に仕事ができる環境づくりのコツ」についてお伺いします。
司会進行は、LivingAnywhere Commonsとランサーズの共催イベントで出会った仲間、生畑目 星南と高橋 拓海でお送りします。みなさんよろしくお願いします!

【テーマ1】「リモートワークを快適に行うためのおすすめツール」とは

ーーでは、松田さん。はじめに自己紹介からお願いします。

松田 然氏(以下、松田 )はじめまして。松田 燃と申します。名前に自然の「然」があるくらい自然が大好きで自転車で全国を周りながら、リモートでライターをしたり、コワーキングの運営などの場づくりをしています。

今回は、在宅で快適に仕事をする上で、どんなツールを使っているかについてお話したいと思います。

ーー松田さんは、リモートワーク歴10年以上のベテランですが、そのような働き方を選んだ背景について教えて下さい。

松田 :私は2012年くらいまでは、まるで会社に住んでいるかのような働き方をしていたんです。
東日本大震災を機に、これまでの働き方を見直すようになって、今は旅をしながらリモートで働いています。旅しながら仕事をする中で、ITを活用するとリモートワークは上手くいくと体感を得ました。

ここで、私の会社員時代とリモートで働くようになってからの24時間の使い方をちょっとお見せしますね。

会社員時代

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会社員時代は、2〜4時間睡眠のショートスリーパーで、1日のほとんどを会社で仕事することに使っていました。

遊びにも行かず、月曜から金曜まで会社に泊まるような状態で、仕事ばかりしてワーカーホリック状態。

この頃は、会社での評価を上げたいとか、お給料を上げたいとか、社会の評価を得たいと思って仕事をしていました。

「攻めのリモートワーク」

次は、「攻めのリモートワーク」と書きましたが、旅先で仕事をするようになってからの時間の使い方です。

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睡眠も食事もしっかりとって、仕事もして、温泉にも入る生活スタイルです。

「守りのリモートワーク」

次の「守りのリモートワーク」は、今年3月に入ってからのスタイルです。

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今の時期は信用と健康を作ることを番に考えています。移動時間がなくなった分、睡眠時間や動画を見る時間が増えています。

また、毎日運動を1時間するようになりました。朝起きたら階段を往復ダッシュして、心拍数を上げてから仕事に取り掛かるようになりました。

みなさんの中にも朝起きて、いきなり仕事をはじめる気持ちになれない方もいらっしゃるかも知れませんね。そんな時は、ルーチンを決めておくのがおすすめですよ。

今は積極的に営業をするより、自分のできることで何か貢献をしようとZoomの使い方講座みたいな物をやってみたり、地域の食材を取り寄せて料理したりしています。

松田さんオススメのリモートワークツール

ーー松田さんオススメのリモートワークが快適になるツールをご紹介下さい。

松田 :以下のテーマで、いくつかITサービスやツールをご紹介します。
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1.コミュニケーションサービス
2.コミュニケーションを円滑にするツール
3.FinTech導入
4.情報・荷物整理
5.情報発信・交流
6.息抜き
7.その他
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1.コミュニケーションサービス

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松田 :実際にこの2週間で私が使った、オンラインのコミュニケーションサービスです。

Google ハングアウト / Slack / Facebook Messenger / Skype / LINE /
Chatwork / Zoom / Microsoft Teams / Remo / Discord

みなさんは、普段どんなツールを使ってるのかな?チャットに書き込んでもらえますか?

[チャット回答者:22名 複数回答あり]

Zoom 16名
Slack 8名
LINE 8名
Messenger 5名
Chatwork 3名
Teams 3名
Webメール 2名

会社とプライベートでツールを分けているという方もいますね。
こちらはITmediaの、「在宅勤務がきっかけで導入したITツール、Zoomは2位 1位は?」という記事ですが、このリモートワーク中に導入されたサービスはSkypeやZOOMが多いようです。

2.コミュニケーションを円滑にするツール

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松田 :krispはAIで周囲の雑音を消してくれるマイクです。自宅でオンライン会議などをするときに便利です。

3.FinTech導入のためのツール

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松田 :クラウド会計ソフトのfree Money Forward、クラウドで見積・納品・請求書を作成できるMake Leaps やネット銀行、e-Taxを活用しています。

CLOUDSIGNは契約書をオンライン上で作成できるので、紙とハンコが必要ありません。

書類はPDFでメールで送ったり、ボタン1つで郵送してくれるサービスもあるので、郵便局に行く手間も省けます。

このようなサービスを活用すると自分のように旅先で仕事したり、出社しなくても仕事が可能になります。

4.情報・荷物整理のツール

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松田 :この時期、時間がある方は、情報整理や荷物整理をするのもいいですよね。私は、家の近くに倉庫を借りて仕事に関係ないものは預けて仕事場をスッキリさせています。

【オンライン上でデータ管理するツール】
GoogleDrive Dropbox :オンラインストレージでデータ管理
Googleフォト :写真や動画をオンライン上にバックアップ
my Bridge :LINEの名刺管理アプリ

【リアルな仕事環境を整えるツール】
LIFULLトランクルーム :全国のトランクルームや倉庫を検索できるサイト
1 STOP BUSINESS CENTRE :バーチャルオフィス

5.情報発信・交流のためのツール

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松田 :基本的には自分に合ったプラットフォームで情報発信するのがいいと思います。気をつけたいのが、どういった内容での発信をするかということですよね。直接会えないからこそ、オンラインでの発信が自分の人格のようになるので、気をつけたいものです。

yentaはAIが審査するビジネスマッチングのアプリで新しい交流の場を提供しています。

外出自粛を機に自分のプラットフォームを持ってみるのもいいかもしれません。ペライチとりあえずHPを使えば、デザイナーでなくても簡単に自分のHPを持つことができます。

6.息抜きにオススメのツール

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松田 :映画、読書、音楽、ニュースは、すでにオンラインで楽しんでいる方も多いですよね。こちらで紹介したサービス以外にも、それぞれ楽しんでいるサービスがあるかと思います。

prime video / Kindle / Google Earth / Amazon music / NEWS PICKS / audiobook(旧FeBe!)

私の場合は、今は旅ができないのでGoogle Earthで行きたい場所や、今まで行った場所を検索して楽しんでいます。

7.その他のツール

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松田 :今のような守りの時期は、食はとても大事だと思っています。スーパにもあまり行けない状況の時は、ネットで購入できるサービスが便利です。

食べチョクは生産者と消費者を結ぶオンラインの直売所です。パンスクは全国のパン屋さんから月1回パンが届く、パンのサブスクリプション。

コロナ支援 訳あり商品 ご縁結び救済は、在庫で困る生産者の情報が見られるFBグループです。廃棄するしかない食品を格安で提供してもらえます。

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松田 :今日ご紹介したハックのまとめです。
こんな時期なので、健康を考慮した守りの姿勢を取りつつ、信用を構築する働き方もありだと思います。
自粛の期間にクライアントや仲間のITリテラシーも高まると、結果的に自分も働きやすくなると考えています。
お試し期間は、無料でツールを使うことができるものも多いので、まずは使ってみましょう。

私がリモートで大事にしていることは、変化を受け入れることだと思っています。大変な時期ですが、文字通り「大きく変わる」いい機会です。今まで使っていなかったツールを取り入れてみたり、新しい仕事の仕方を楽しんでみましょう。

ーーありがとうございました。松田さんには、仕事のツールから食や息抜きまで幅広くお話いただきました。

【テーマ2】「家の中でも集中して快適に仕事ができる環境づくりのコツ」とは

ーーそれでは、次のコーナーです。インテリアデザイナーの鈴木さんから、家の中でも集中できる環境づくりのコツについてお話いただきます。

鈴木 達矢氏(以下、鈴木 ):はじめまして。私は「GREEN AREA(グリーンエリア)」というインテリアの会社をやっておりまして、オフィスや店舗のデザインに関わって参りました。

コロナウィルスの影響で、最近自宅で働きはじめた方の中には、家具選びにお困りの方もいると思うので、ホームオフィスの作り方の入門編をお伝えしたいなと思っております。

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1.スタイル別に使い分ける家具レイアウト術

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ーー家具の配置について教えてください

鈴木 :基本的なレイアウトは、壁に寄せて配置する方法です。自宅の中に、仕事部屋を用意できない場合には、どなたでも取り入れやすいですよね。

他には、部屋の真ん中にデスクをレイアウトしたり、家の中でフリーアドレス制をとるなど、色々なレイアウト法があるので、好みや環境に合わせて試してみましょう。

窓の前にデスクを配置すると開放感があり気持ちがよいですが、方角や時間帯によっては、まぶしかったり、暑かったりということもあると思います。そんな時は、機能性のあるカーテンをプラスしましょう。

カーテンには、遮光性のもっとも高い1級遮光から遮光性のないカーテンまで種類があります。仕事場の場合は、しっかりと光を遮る遮光性の高いカーテンがオススメです。

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ーー仕事スペースを作る上で、集中力を高めるコツは他にもありますか?

鈴木 :そうですね。集中力を高めるという意味でいうと、スペースを間仕切りで仕切るのも有効です。書棚で空間を仕切ると、仕事道具が取り出しやすいですし、便利です。

本棚は、ネットやホームセンターで手頃な価格から手に入りますから、試しやすいですよね。本棚を選ぶ時は、あまり奥行きが深いものを選ぶと、圧迫感が出ますから、A4が収まるくらいの奥行き35cmくらいのものがオススメです。

2.オフィスデスクとワークチェアの正しい選び方のコツ

ーー仕事に適した机と椅子の選び方のコツを教えてください。

鈴木 :自分の身長から計算すると、理想の机と椅子の高さを出すことが出来るんです。

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➀【椅子の座面の最適な高さ】身長の1/4
➁【机の最適な高さ】身長の1/6+➀

また、➁から➀を引いた数値を「差尺」というのですが、自分の差尺を覚えて置くと、家具を選びやすくなりますよ。

ーーでは、仕事用の机にはどのような種類がありますか。

鈴木 :何種類かデスクの例をあげます。

・I型デスク
・L型デスク
・スタンドデスク
・昇降式デスク
・ダイニング型デスク

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僕は、1番オーソドックスなI型デスクを使っています。手に入りやすくて安価なので、はじめて選ぶ方には手始めにオススメです。

また、クリエイティブ系の方には広い作業面のあるデスク、腰が痛い方には立って作業ができるデスクなど、用途に合わせたデスクもあります。

カフェにあるような高さが低めで、電源が取れるデスクも最近人気です。

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ーーワークチェアのオススメはありますか。

鈴木 :はじめて購入する場合は、肘付きオフィスチェアがオススメです。肘がついていると肩が疲れにくくなります。オーソドックスなので、手に入りやすく価格も手頃です。

ーーワークチェアを選ぶ際に気をつけることはありますか。

鈴木 :オフィス家具を選ぶ際は、椅子に1番予算をかけることをオススメしたいです。だいたい2〜3万円くらいの予算で椅子を選ぶと、機能性の高い椅子を選ぶことができます。

撥水加工など機能性の高い素材が使われていたりして、座り心地に差が出ます。1日座っていると、疲労感など体に影響が出やすいのが椅子なので、快適な物を選びたいですよね。

3.照明スイッチのon/offで仕事のスイッチもon/off

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ーーワークスペースの照明についてもお聞かせください。

鈴木 :今回は、スイッチ1つで仕事とプライベートの気分を変えられる方法をお伝えします。まず、電球の色には電球色、温白色、昼白色という3種類の色温度があります。

仕事場に適しているのは、昼白色の白っぽい照明、逆にくつろぐ時には電球色の黄色っぽい照明が適しています。ご自宅で仕事をする際にオススメなのは、スイッチ1つで照明の色温度を変えることができるタイプのものです。

1つの照明を切り替えて、仕事とプライベートの気分のon/offをするのもいいですよね。

4.安くてはかどるデスク周りの収納術

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ーーでは、最後にデスク周りの収納について教えていただけますか。

鈴木 :デスクの上の収納と引き出しの収納についてお伝えします。

基本は机の上に出して置くものは、必要最低限のものだけにすること。
自分の気に入った収納雑貨を用意するのもいいですよね。

引き出しの中は、小分けにするトレーを用意して仕切りましょう。使用頻度の高い小物は手前に入れるようにすると使いやすくなります。

オンラインイベントで学んだこと

松田さんと鈴木さんのお二人には限られた時間の中で、たくさんの情報を提供いただきました。生活と仕事が融合したリモートワークは、ツールや環境を整えることで仕事の快適度が増すことがわかりました。

私も在宅ワーカーの1人ですが、恥ずかしながら新しいツールやハックを知らないまま仕事をしています。
私の場合は、たまたま使っているツールをなんとなく使い続けていたのですが、不自由や不便を感じたら改善することは大事ですね。もっと積極的に新しい仕事の仕方を取り入れてみたくなりました。

今回のイベントのように多くの人と情報共有する場があると、働き方が変わるきっかけになりそうです。
みなさんも情報を参考に、自分らしいリモートライフのあり方を考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

なお今日のお話の内容は、運営メンバーの角田さんがグラレコ(グラフィックレコーディング)にまとめてくれました。グラレコも最近イベントには欠かせない新しい技術の1つですよね。


グラレコ by 角田 尭史 @sumida365

またイベントに参加した方々も、今日からLACのメンバーの一員ということで、オンライン上で記念撮影をしました。おなじみの「LACポーズ」で一体感もひとしお。ぜひ、次回のオンラインイベントにもご参加いただけたら嬉しいです。

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《次回オンラインイベントのご紹介》
LivingAnywhere Commonsでは、2020年4月~6月にかけて、ランサーズ株式会社と共催でリモートワークハックをテーマにしたイベントや、LivingAnywhere Commonsの全国各地の拠点とつながるオンラインイベントを開催中です。

次回、第2回目のオンラインイベントは、2020年5月1日(金)12:00スタート。
テーマは「自分らしく、自由に働くための仕事術 リモートワークHow To~vol.2 セルフマネジメント」です。モチベーションが続かない、タスク管理はどうしたらいいのか?など、リモートワークにまつわる悩みについてお話いただきます。

第2回の登壇者は、心理学ライター 加藤達也さんFUNNARY代表 俵谷龍佑さんをお迎えします。
オンラインイベントの詳細・お申込みは以下をご覧ください。

▼詳細・お申込みはこちら

今後のイベントは詳細は、LivingAnywhere CommonsのFacebookグループで案内いたします。よろしければフォローしてくださいね♪

▼LivingAnywhere Commonsとは
株式会社LIFULLが運営する、場所やライフライン、仕事など、あらゆる制約にしばられることなく、好きな場所でやりたいことをしながら暮らす生き方(LivingAnywhere)をともに実践することを目的としたコミュニティです。
メンバーになることで、日本各地に設置された「LivingAnywhere Commons」の拠点の共有者となり、仲間たちと共生しながら、自宅やオフィスにしばられないオフグリッド生活を体感できるだけでなく、
理想の生き方を実現するための技術やアイデアを共創していく、刺激に満ちた環境に身を置くことができます。

《ライター・あいす まみ》


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