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【LACうるま】コミュニティマネージャー西貝さんインタビュー「沖縄の青い海に囲まれた島で地元とつながる。その過程を楽しめる場所をつくりたい。」

「LivingAnywhere Commonsうるま」は、沖縄県うるま市の本島から海中道路でつながる島しょ地域の1つ「平安座島」にある拠点。美しい海に囲まれたワーケーション体験ができる場所です。その拠点のコミュニティマネージャーを務める西貝瑶子さんにインタビュー。今考えていることや拠点からのメッセージをお聞きしてきました。

コミュニティマネージャー西貝さんを作ったのは大学時代の経験

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――西貝さんのご経歴を教えてください。

私は新卒で都内の企業に入社して、広告営業の仕事をしていました。大学時代には熱海でまちづくりを行うNPO法人 「atamista(アタミスタ)」で1年間インターンの経験があります。そのときの経験から地域貢献を意識するようになったことが、その後の進路を決めたきっかけだったと思っています。

――NPO法人atamista(アタミスタ)で活動したきっかけは?

私は大学時代に国際学部でグローバル化の問題を扱っていて、グローバルになって便利になった一方で、途上国にしわ寄せが行くような貧困を生み出すモデルとなっていることが問題だと感じていました。特に「食」について関心を持っていたので、大量生産・大量消費社会、生産過程や流通における搾取や労働問題、貧困と肥満、健康問題など、ビジネスとしては成り立っているけれど、身近な食を見ると多くの社会課題を生み出していることに気づきました。

――考えていくべき問題ですよね。

はい。「このような課題はどうしたらなくなるんだろう」と考えた結果、最終的に興味を持ったのがローカリゼーションでした。簡単に言うとグローバル化の反対で、地産地消でコミュニティーで循環するような暮らし方のイメージです。その土地の素材を活かし、ほしいものはみんなでつくる。昔ながらの良さを引き継ぎながら、時代にも合わせつつアップデートしていくみたいな感じです。

働くために生きるんじゃなくて、生きるために働く。昔は当たり前だった顔が見えるつながりを作りたいと感じたんです。日本は少子高齢化とか空き家問題とか色んな課題がある中で、地域ではどういう課題解決の取り組みがなされているんだろうっていうことに興味があって、それで出逢ったのが「atamista(アタミスタ)」でした。

――その経験を活かして就職されたんですか?

インターンの1年間は休学して熱海に住みながらまちづくりに携わっていたので、熱海で就職をしたいという気持ちもあったんですが、自分にはまだまだスキルが足りていないから、他の会社で知見や経験を積んで戻ってきた方が役に立てると思って、都内の企業に就職しました。

――先を見据えているのがすばらしいです。

就職してからもビジネスは楽しかったですが、やはり社会貢献度の高い仕事をしたいという気持ちはあって、会社内の社会貢献活動の委員会メンバーとして活動することにしました。みんなが活動に参加できる企画を提案できたんです。
その中の1つにインターンの時の経験を活かした熱海をフィールドにしたスタディーツアー企画がありました。その企画には30人くらい参加してもらえて、社内でも熱海について知ってもらえました。

――まさに、経験が活きていますよね。

そうなんです。「熱海といえば西貝」と言われるようになって。なんとなく社内での自分のブランディングができたんですよ。地域に関わりたいと言い続けていたので、新卒の自分が伝えられたのは自信になりました。

LACうるまの運営に活きる「まちづくりの経験」

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――LACうるまの運営に携わった理由は?

新卒2年目に社内に地方創生推進部が立ち上がったので異動させてもらい、その後社長室で本社に併設するコワーキングスペースの事業責任者兼コミュニティマネージャーとして働いていました。

――じゃあそのときにはすでにコミュニティマネージャーの経験ができていたんですね。

そうなんです。1年2カ月くらいやっていました。その後会社は辞めてたんですが、そのときの経験が今活きていますね。

――なるほど。今は「プロモーションうるま」に所属されているんですか?

はい、そうです。前の会社をやめて、今はうるま市にある「プロモーションうるま」に所属しています。「100年後のうるまをつくる」を理念に掲げてうるま市のまちづくりをしています。

私が所属するきっかけとなったのが、前の会社の仕事で「うるま」にきたことでした。仕事で「LivingAnywhere week」というイベントに参加するために、2019年の7月に初めてうるまに来たんです。

うるまへの移住の1番のきっかけは「自然の力」

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――うるまへの移住を意識したきっかけは?

沖縄はやっぱりすごく海がキレイで透明度が高くて、海に入ったときに自然の持つ力ってすごいなーって実感したというか。当時落ち込んでいた自分を癒してくれるようだったんです。温暖な気候で長い期間海に入れるのも魅力的だな、と思っていました。

――確かに海のキレイさは実感しました。でもなぜ「うるま」だったのでしょうか?

うるまは沖縄の東海岸側なので、西海岸の恩納村のような大型リゾートがなく、開発されていないのが大きな理由です。開発とかリゾートとかどこにでもあるような景色とかって好きじゃないんです(笑)

うるま自体は大きい市なのでそういう場所もありますが、LACのある島しょ地域には古民家も多く残っているし、昔ながらの風景や大型ホテルとかがないので、自然もちゃんと残っているんですよね。そういう昔ながらの良さが残っていてストーリーがあって、本当に「島宝」がたくさんあると思っていて。

つながりが背中を押してくれた

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――うるまに住むことを後押ししたきっかけはありましたか?

5年前くらいからの知人が、プロモーションうるまに関わっていて、4年ぶりくらいに「LivingAnywhere week」で再会したのが大きかったです。いつか関われたらいいなと思っていた人だったので。一緒に面白いことができそうだし、暮らしも楽しくなりそうだと思いました。

――なるほど。移住のタイミングはどうやって決めたのですか?

東京ではシェアハウスに住んでいたんですが、元々みんな東京より地域派で、2拠点暮らしのメンバーもいたのですが、大型台風などの自然災害があって、いよいよ「もう東京じゃないよね」という考え方が大きくなっていました。それで、話していくうちに3月にはシェアハウスを解散しようとなってました。

東京を出ると考えたときに、熱海も候補に考えたんですが、「今」じゃないかなと思って。今はもっと自然と寄り添える暮らし方を目指したいと思いました。

つながりのある地域や、海外のバリとかも考えたのですが、いきなりフリーランスで海外移住はハードルも高いし、他の地域も良いところだったのですが、暖かいところがいいなとか、まだ全然知らない土地に思い切って行ってみたいなと思い。

それでなんとなく沖縄かも…と意識し始めたら、「LivingAnywhere Commons」の拠点がうるまに常設されることになり、ちょうどコミュニティマネージャーを募集し始めるということを聞きました。

――それはいいタイミング!これまでの経験も活かせますし、いいお話ですよね!

そうなんです。経験のある場所と地域は違うとはいっても、全く経験がないわけではないし、自分の経験を活かしながら面白いことに携われるかなと思ったのもありました。「LivingAnywhere」は前の会社が運営しているプロジェクトなので、その安心感も大きかったです。

――いつからうるまに移住されたんですか?

2020年5月には行く予定でしたが、コロナの影響ですぐには沖縄へ行けず、9月くらいにやっと移住できました。うるまに行けなくなった間は、他のLACの拠点の八ヶ岳で3カ月、下田を2ヶ月とその間に磐梯にも1週間ほど滞在して、半年くらいしてやっと移住できました。

コロナの影響を受けすぎて本当に大変でしたが、その分、他の拠点のことを知れたのはこれからの運営に役立つと思っていて。いろんなLACを見て立ち上げのタイミングを経験したり、明確に見えたのがよかったです。

LACうるまの魅力は、つながりが生まれる地域体験

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――LACうるまの魅力は、どんなところですか?

うるまの強みは、やっぱり島しょ地域が魅力的なので、滞在しながら地域を体験ができることです。地域の人にも利用してもらっているので、地域とのつながりが生まれる場所にしていきたいと思ってます。

――具体的にはどんなことをしてみたいですか?

この施設は1階がデイサービスの施設なのですが、例えば施設の人が作ったパンを買ったり、一緒に何かをしたり。こちらからイベントを提供して交流することで知ってもらうこともできて、つながりを持てるんじゃないかと思っています。

地域の人と「あれおいしかったね」という話ができるようになるんじゃないかと。今はコロナのこともあるのですぐには難しいですし、拠点もスタートしたばかりですが、これからどんどんつながりを深めて、コミュニティを作っていける環境が魅力だと思います。

メディアのように、体験に出会える拠点を目指す

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――LACうるま、これからどんな拠点にしていきたいですか?

まちづくりや地域密着型でやっている強みを活かして、地域の魅力とつながるHUBとして、一種のメディアのような位置づけで、体験して出会ってもらうきっかけにしてもらいたいです。

移住者や地域の人、2拠点で生活している人などいろんな人がいることによって、シェアして新しくできることも増えるし、いろんな世代といろんなバックグラウンドを持った人が集まる場所を作っていきたいですね。

――他の拠点を見てきたからこそ、うるまらしい拠点をつくれそうですよね。

そうですね。それぞれのコミュニティの色があるから、得意なことをとがらせて、個性を活かした拠点にしていきたいです。例えばコミュニティマネージャーの考え方とかを体感してもらうことがいいのかなと思っていて。そこの拠点のファンになってもらって他の拠点にも足を運んでもらうきっかけにしてもらいたいですね。

LACうるまには、アップデートの余白がある

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――この拠点を訪れたいと思っている人にメッセージをお願いします。

「LivingAnywhere」としての考え方ではあるんですが、「Do It Ourself」:みんなでつくる、私たちでつくる、という考え方や価値観を大切にしています。

例えば、ホテルのようなサービスはないけれど、みんなでこの施設をよくしていこうという考え方なんですよね。ないものは作るという価値観や、お互いの強みを持ち合ってその場所を面白くしていくという考えだと思っています。

――私もそれを感じました。一緒に作るのを楽しめる場所だと思います。

はい。うるまは場所はあるものの、まだ中身をアップデートしていける場所なので、もっともっとおもしろくしていけると思っています。そういう関わり合いをしたいという人にはおすすめできる場所です。一緒に考えて、楽しんで作っていける人に来てもらいたいですね。

LACうるまには、アップデートの余白があるので。可能性を体感しながら、楽しんで関わってほしいですね。

「一緒に作り上げる」可能性を体感できる場所

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LACうるまは、まだ始まったばかりの拠点なので、これから作り上げていく魅力の大きい拠点です。コミュニティマネージャーの西貝さんの拠点への想いや決意を聞いて、地域に眠る昔ながらの良さをアップデートしていく「LACうるま」が思い浮かびました。

これからますます目が離せない拠点になっていきそうです。一緒に作り上げていく拠点を体感してみてください。

《ライター・村嶋 杏奈

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LivingAnywhere Commonsは、場所やライフライン、仕事など、あらゆる制約にしばられることなく、好きな場所でやりたいことをしながら暮らす生き方(LivingAnywhere)をともに実践することを目的としたコミュニティです。