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新しい自分を見つける場所。地域を巻き込んだコミュニティを造る | LAC能登珠洲・足袋抜豪さんインタビュー

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左:LAC能登珠洲ジェネラルマネージャー 山口侑香(やまぐち ゆか)さん 右:LAC能登珠洲責任者 足袋抜豪(たびぬき ごう)さん

足袋抜 豪さん プロフィール
LAC能登珠洲拠点責任者。石川県珠洲市の内浦出身。
ダイビングのインストラクター、カメラマン、農家と幅広い経験を持ち、現在はLAC能登珠洲拠点(木ノ浦ビレッジ)の運営を行う。
地元への貢献をミッションとし、珠洲市でビジネスを立ち上げようとしている若者のパイプ役となるようなコミュニティ作りや、地域の問題を解決するための仕組み作りに尽力している。

LivingAnywhere Commons能登珠洲(以下、LAC能登珠洲)は、「能登半島の最先端で、次世代の風土を創造する」というコンセプトの元、地元を巻き込んだイベントや体験の展開を目指している拠点です。

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2020年11月にオープンしたばかりですが、オープニングイベントには地元の若い経営者が集まったり、コミュニティスペースは地元の方が宴会に使ったりと、すでに地元に根ざしたコミュニティとして賑わいを見せています。

今回は、LAC能登珠洲の「奥能登すず体験宿泊施設 木ノ浦ビレッジ」の施設案内も含め、責任者の足袋抜さんにインタビューさせて頂きました!

LAC能登珠洲は、

・長期滞在しながらワーケーションを楽しみたい
・暮らすように滞在してみたい
・絶景に癒されながらゆっくり滞在したい
・自然が豊かな場所に、ゆくゆくは移住したい
・地元の人とのコミュニケーションも楽しみたい
・農業に興味があり、将来は自分のビジネスにしたい
・新しい体験をして視野を広げたい

と考えている方にとてもおすすめの施設です。

この記事では、

・LAC能登珠洲が長期滞在のワーケーションにおすすめな理由
・他では体験できないLAC能登珠洲の特別な取り組み
・世界農業遺産に登録されている石川県珠洲市の魅力

を紹介します。

地域貢献をミッションにした、地元に溶け込んだコミュニティ

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LAC能登珠洲の位置する能登半島の珠洲市は、半島の北側を「外浦」、東側を「内浦」と呼びます。
LAC能登珠洲は「外浦」に位置していますが、責任者の足袋抜さんは「内浦」のご出身です。

豊かな自然に恵まれた能登半島には、近年多くの人が移り住んできているものの、高齢者数は50%を超え、70歳以上の住人がほとんどという現状があります。

それに伴って、農家は慢性的な人手不足で悩んでおり、農業に携わる人手を増やすことが地域のミッションとなっています。

地元で農業を行い10期目を迎える足袋抜さんは、現状の課題や問題に取り組み、地元とどう繋がっていくか、どう還元できるかを念頭においた取り組みを、LAC能登珠洲の運営の中にも取り入れています。

例えば、11月に開催されたオープニングイベントには、足袋抜さんのお知り合いである地元の経営者や、繋がりのある企業の方が多く集まりました。

その面々は、農家さんやゲストハウスのオーナー、エネルギー事業に携わる人材など個性豊か。

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「LAC能登珠洲のコミュニティーを使ってマッチングし、新しい風土を作れたら面白い。」

責任者の足袋抜さんはそう語ります。

実際に、足袋抜さんは自身でも、これから農業で自分のビジネスを持ちたいと思う若い人をサポートする活動もされています。

農業を始めるときのハードルは、機材や販路です。初心者でも参入しやすいように、自らが経営する畑のスタッフとして雇い、早ければ1年後に独立させるという自身の経験を生かした取り組みも行い地域に貢献しています。

LAC能登珠洲には、足袋抜さんの想いに共感する多くの人が集まり、熱量の高いコミュニティが形成されています。

それぞれが違うフィールドに立ち、お互いの異なる文化や考え方を共有することで新しい発見を感じられるのがLAC能登珠洲の魅力の一つです。

LAC能登珠洲では今後、月に1回程度のイベントの開催を予定しています。そのイベントでは、地域のプレイヤー発掘を行ったり、コミュニティメンバーをつなげるパイプ役となる空間作りを目指したりしているとのこと。

現状の自分よりさらに視野を広げて、スキルを生かし他業種の役に立ちたいと思っている人であれば、LAC能登珠洲での滞在は新しい出会いにつながる第一歩になるかもしれませんね。

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LAC能登珠洲の今後の展開として、お手伝いという形で「滞在者が地元の力になれるようなシステム」の構築も考えているとのことでした。

例えば、午前は能登半島の地元農家さんのお手伝いをして、午後は自分の専業の仕事をする。このように、ただ自分の仕事をこなしながら観光を楽しむだけのワーケーションではなく、地元の人との繋がりも作ることができる、LAC能登珠洲でしか体験できないプログラムを構想しているようです。

滞在者は地元の人との関わりの中で、新しい価値観を感じ今の自分の環境を見直すきっかけにつながり、地元にとっては貴重な人手を得ることができる、お互いにとってウィンウィンのプログラムですね。

足袋抜さんのおすすめスポット!地元民と旅人の憩いの交流場所「きのうら広場」

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LAC能登珠洲の中央に位置する管理棟「きのうら広場」は、滞在している旅人だけでなく地元の人も集まるコミュニティスペースになっています。

とても贅沢な作りになっているこの建物。なんと7億円もの費用をかけ作られたそうです。

こだわり抜かれた館内は、木の温もりを感じられる温かみのある内装です。

足袋抜さんのお気に入りの場所は、コテージからみる海とマジックアワーの夕陽、暖炉前だとか。

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日中は雄大な自然と明るい日差しを感じられます。

ガラス張りになっている館内は、光を多く取り込むので、天気の良い朝は特に明るい光がふわーっと差込み、とても気持ちが良いと教えて頂きました。

私も「きのうら広場」でお仕事をさせて頂きましたが、開放感のある明るい空間で、リラックスしながら充実した時間を過ごすことができました。

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夜になれば、日中の顔とはまた違い、暖炉のパチパチという優しい音と、揺らめく炎が心地よい空間を作り出します。

私が滞在した日は、ちょうど地元の方達がコミュニティスペースを使って宴会をしていました。

外は月の明かりだけが便りの暗闇が広がりますが、管理棟「きのうら広場」では地元の人達の楽しそうな笑い声と、木の香りと暖炉の温もりに思わずほっこりとしてしまいます。

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さらにLAC能登珠洲には、カフェスペースも併設されています。

自身で料理をしてカフェスペースで食事をすることももちろんできますが、せっかくなのでLAC能登珠洲でしか味わえないメニューを味わうのがおすすめです。

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ピザ窯で焼かれた自家製のお野菜を使った本格的なピザや、ロコモコ、カレー、サラダなど、豊富なメニューが楽しめます。中でもおすすめなのが、LAC能登珠洲の専属シェフでありながら現役の海女さんである「スミエさん」が作るお母さんの味です。

取れたてのお野菜や海の幸を使って作られる、素朴ながら体に染み渡る食事は、リピーターも続出するほど大人気。なんと、舌の肥えた経営者もわざわざスミエさんのごはんを好んで食べに来るそうです。

予約制なので、事前に連絡してここでしか食べられれないとびきりの癒しご飯を楽しんでください!

木ノ浦ビレッジの自慢!全室オーシャンビューのコテージは長期滞在にぴったり

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ワーケーションとして宿泊施設を利用する際に気になるのが、オンラインミーティングなど、声を出さなければならないシーンで外部に仕事の情報が漏れてしまわないか、ということではないでしょうか?

ワーケーションの場合、時にはオンラインミーティングや電話の対応が入る可能性もあります。

そうなった時に、コミュニティスペースでは話しづらいですし、部屋が隣接していると音漏れも気になってしまいます。

その点、LAC能登珠洲はそれぞれがコテージタイプの独立した建物なので、重要な会話が漏れてしまうという点もなく、安心して仕事に取り組むことができます。

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さらに、コテージ内にはキッチンや調理器具、電子レンジや炊飯器まで備え付けられています。生活に困らないだけの設備がしっかり整っているので、1週間程度の長期滞在をされる方もいらっしゃるそうですよ。

周辺には道の駅もあるので、地元の味覚を購入して自身で料理を楽しむこともできます。中には、目の前の海でお魚を釣ってお鍋にして楽しむ強者もいるそうです。

責任者の足袋抜さんは、自身でも地元で農業を行うほど地域に根ざした方なので、食材に困った時にはぜひ相談してみてください。美味しい地元の味覚を紹介してもらえますよ。

バケーションも楽しめる!豊かな自然環境とLAC能登珠洲ならではの体験

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せっかくのワーケーションであれば、観光も楽しみたいですよね。

LAC能登珠洲は、世界農業遺産に登録されるほど豊かな自然に囲まれています。

管理者の足袋抜さんおすすめの観光コースは、木ノ浦ビレッジ周辺のトレッキングコース。周囲は国定公園で、森と海を散策することができます。
春はお花見、夏は海、秋は伝統文化にふれるお祭り、冬は力強い日本海を体感でき、都会では味わえない自然にどっぷり浸かる体験を楽しめます。

さらに、珠洲焼の作家さんめぐりやギャラリー、珪藻土資料館などの地域産業もあり能登の文化に触れることもできます。

足袋抜さんに聞けば、景勝地をめぐるコースや季節に合った観光も教えてもらえるので十分に旅気分を楽しむことができます。

さらに、LAC能登珠洲では施設内で楽しめる体験も盛り沢山。

・椿オイル絞り体験
・ピザ窯で焼く、本格ピザ体験
・農業体験

など、普段はなかなか触れることのできない体験を楽しむことができます。

日本一雨の多い石川県ですから、インドアで楽しめる体験があるのは嬉しいですポイントですね。
時間があれば、和倉温泉や金沢に寄り道してゆったり家路につくのもおすすめです。

「何もないから価値がある」癒しと刺激を楽しむ滞在

能登半島の冬は厳しく、特に外浦は風が吹けば頬がヒリヒリするほどの寒さで、地元の人ですら外出するのが億劫になるそうです。そんな厳しい冬でありながらも、わざわざ冬を好んで滞在する旅行者も多いとか。

その理由を「何もないからこそ、考えられることがある」と足袋抜さんは語ります。

LAC能登珠洲は、設備が充実していることもあり、滞在の快適度数はかなり高い空間です。厳しい冬であっても、室内は暖かく快適に過ごせます。

しかし、冬であればアウトドアを楽しむことが難しいため、時間を持て余してしまうこともあるでしょう。

実は、この「暇」こそがLAC能登珠洲に滞在する最大の「価値」なのです。

多くの人は、忙しい毎日に謀殺され、自分自身とゆっくりと向き合う時間をなかなか取れずにいます。

なんとなく変わりたい、変化が欲しいと思っているものの、どう変わればいいのかわからない。今の環境を変えるためにはどうすればいいのか、変えられる場所はどこにあるのか、どこかしっくりこない人生に違和感を感じながらもやり過ごす毎日を送っている人は多いのではないでしょうか。

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LAC能登珠洲の位置する能登半島は、言ってしまえば辺鄙な場所です。生活に困らない環境は整っているものの、娯楽が十分にあるわけではありません。

この場所に辿り着くまでの時間、滞在する時間は、時間を持て余すこともしばしば。そこで人は無意識に「考え」ます。

時には、初めて出会ったさほど知らない地域の人や旅人と身の上話で盛り上がるかもしれません。自分と違う考えや文化を持つ人との束の間の交流で、新しい自分を発見できるきっかけとなります。

「自らLAC能登珠洲に足を運ぶという選択をして、実際に行動することで意識や考え方に変化を与えることができる。こんな辺鄙な場所に来るのは、無駄な時間のように思えるが、それこそが価値のあること。ここに来て、多くのことをインプットすることで、普段の生活に帰った時に今までにないアウトプットができる。」
足袋抜さんはそう語ります。

LAC能登珠洲に滞在することで「今の環境に変化を産むきっかけ」を得ることができます。
地元の人やLAC能登珠洲を訪れる旅人との交流を楽しみ、時にはボーッと自然に身を委ねたりする普段とは少し違う環境の中で、今までは出会えなかった新しい自分を発見するきっかけを掴むことができるでしょう。

環境を100%ガラリと変えるには、リスクもストレスも大きいですが、ワーケーションとして生活の基盤を保ちつつであれば変化も楽しむことができます。

LAC能登珠洲で充実したワーケーションを楽しもう

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LAC能登珠洲は、長期滞在でもプライバシーがしっかり守られ、自炊もできるコテージタイプの宿泊施設なので、マイペースに自分らしい滞在を楽しむことができます。

短期間の滞在であれば、ただの休暇になってしまうかもしれませんが、LAC能登珠洲では自分の仕事をしながらも、地域のお手伝いや個性豊かな地元の面々との交流をきっかけに新しい自分を発見することができ自分への投資にもなります。

私自身も足袋抜さんとお話をさせていただく中で、時間をかけて能登半島の先端までやってきた時間を、自分と向き合う為のプレゼントの用に思える様になり、意識の変化を感じることができました。

さらに「ライターというスキルを生かし、地域の飲食店や農家さんなど、情報発信をしたい方のお手伝いができる」という新しいヒントを得ることもできました。

今よりももっと視野を広げて新しいことに挑戦していきたいと思っている方には、特におすすめです!

これからどんどん盛り上がりを見せるであろうLAC能登珠洲に、ぜひ一度足を運んでみてくださいね!

《ライター・中嶋といろ

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