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【前編】国境を超えた「ワーケーションのまち」へ!LAC富士吉田拠点・松永文音さんが構想を語る!

松永文音(まつなが・あやね)さんプロフィール
キャップクラウド株式会社 執行役員 兼 社長室室長で、LAC富士吉田拠点責任者。東京生まれ、東京育ち。2018年7月ごろから東京と富士吉田の2拠点生活開始。富士吉田市にあるコワーキングオフィス「anyplace.work 富士吉田」の立ち上げを担当し、市内の関係人口増加を目的としたイベント運営等を積極的に行っている。

LivingAnywhere Commons富士吉田(以下、LAC富士吉田)は「働き方の選択肢を増やす」というコンセプトで、さまざまな働き方を実現できる環境を整えています。

2020年9月にオープンし、これから盛り上がること間違いなし!の注目拠点です。

今回は、LAC富士吉田のコワーキングオフィスである「anyplace.work 富士吉田」の施設案内も含め、拠点立ち上げの責任者・松永文音さんにインタビューしました。

・会社員でもワーケーションできる場所を知りたい
・絶景をみながら仕事してみたい
・仕事と観光でメリハリのあるワーケーションをしてみたい
・まちづくりに関心がある、関係人口をどう増やせばいいか知りたい
・コワーキングオフィスの立ち上げに関心がある

こんな方にぜひ読んでいただきたい内容になっています!

「富士山が目の前に見える環境」で作業ができる!

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ーーどうして富士吉田にコワーキングオフィスを?

もともと渋谷のIT企業である、キャップクラウド株式会社 代表取締役CEOを務めている 萱沼(かやぬま)が富士吉田出身なんです。

地元に帰ってくるたびに人口が減っているな〜と感じた代表が、「富士吉田に関わる人をもっと増やしたい」という想いから、このコワーキングオフィスを企画したのが始まりでした。

市役所の方や、地域おこし協力隊の方にもたくさんの協力をいただいてできたオフィスです。リノベーションは、東京理科大学 坂牛研究室の学生さんに手伝っていただきました。

天井がピカピカの銀色なんですが、「ペンキを塗るより市販のアルミホイルを貼ったほうが安い」という研究室のアイデアで、アルミホイルが所狭しと貼り付けてあるんですよ!ぜひチェックしてみてください(笑)

ーーLAC富士吉田をどう盛り上げていきたいですか?

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会社でも自宅でもない第三の働く場所、「サードプレイスオフィス」としてLAC富士吉田を使ってもらえたらいいなと思ってます。

私自身も東京の会社員で、自宅は都内です。でも、ガリガリ集中して文章を書きたいときは東京、クリエイティブな考え事をしたいときはLAC富士吉田で...などと、作業場所を使い分けるようにしてから、作業効率がアップしました。

ワーケーションしやすい地域として認められ、海外の人がワーケーション目的でも滞在してくれるといいなと思ってます!

ーー確かに、国内に加えて海外からもワーケーション人口が増えると、面白い交流が生まれそうです!

LAC富士吉田には「仕事と遊びのメリハリ」がある!

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ーーワーケーションの候補地ってすでにいろいろな地域がありますけど、LAC富士吉田ならではのアピールポイントはなんですか?

ワーケーション希望者ならどんな人もwelcomeなのですが、私たちのメインターゲットは東京の会社員です。

新宿から高速バスを利用して1時間40分ほどで到着でき、さらに最寄りの富士山駅から徒歩5分というアクセスのよさもポイントです。

また、都内の企業がワーケーションの候補地を探すとき、やっぱり距離的に近いと心理的ハードルも低いですよね。

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緊急事態に、すぐ都内に戻れる距離ならいざというとき安心。その点、富士吉田地域ならトライしやすいと思います。

また、ほかのLivingAnywhereCommons(LAC)の拠点って、コワーキングオフィスと宿泊施設がドーンと同じ建物に入っているタイプが多いんですよね。
富士吉田拠点は、オフィスの建物にはオフィスしか入ってなくて、宿泊施設が別なのが特徴です。

結果として、「まち全体が拠点」という雰囲気につながっています。いろいろな宿泊先を使い分けられるのも魅力のひとつになっていると思います。

ーー富士吉田は、富士のふもとにあるインバウンドの観光地という印象があります。仕事の合間に観光ができるのもアピールポイントですよね。

画像5▲筆者がプライベートで訪れた富士五湖の一つ「本栖湖」の水辺。水質が透き通るように綺麗で、散歩するだけでも癒される。

はい。富士山や富士五湖も近いですし、少し足を伸ばせばアウトレットもありますよ!

歴史にも見どころが多いです。織物(おりもの)文化や、むかしの富士山信仰を支えた御師(おし)文化についても、ぜひ知っていただきたいですね。
「新世界乾杯通り」に足を運べば、新宿のゴールデン街のようなディープな飲み屋街が広がっています。

ーー仕事と遊びのメリハリも魅力なんですね。

あと私は東京育ちなので、まちですれ違う人の数は多いけど、知り合いと遭遇する確率は少なくて。
でも富士吉田のまちを歩いていると、知っている人に出くわすんです!本当にこんなことってあるんだなと、新鮮な気持ちです...!

ーー私は田舎育ちなので、松永さんの視点が逆に新鮮でした。東京育ちの人が「ふるさと感」を感じられる環境にもなりそう!(笑)

くわえて、眺望が良いことがなんといってもアピールポイントです。うちのオフィスでは、富士山を目の前に見ながら仕事ができるんですよ!

ーーえっ、目の前に??

そうなんです、こちらの、窓際のデスクスペースへどうぞ。

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デスクの引き戸を開けると、ちょうど絶景が見えるようなデザインになっています。

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ーーうわっ、本当に目の前なんですね...!今日はあいにく雲がかかって富士山が見えないですが、晴れた日はかなりスゴそうですね。

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画像9▲晴れた日にはこんな景色が望めます!最高だ...!

せっかく自然豊かな土地にきたのに、オフィスの中にこもっていて結局いつもと同じ環境だったら寂しいですよね。
うちのコワーキングオフィスは、自然を感じながら作業ができるように、という想いで設計されています。

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快適に仕事していただける環境にもこだわっていて、入退室はアプリで打刻できます。
さらに、席ごとに電源も4箇所完備、ドリンクは無料で飲めます。ミーティングスペースも個室・半個室で整備しているんです。

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中2階にはイベントスペースがあり、ここでトークイベントや交流会を開催しています。海外の大学生が「富士山の見える場所で出張授業したい」ということで利用してくれたこともありましたね。

ーーうーん、これはワーケーションしに来る価値がありますね...。

「また来たくなる」仕組み。オフィスで仕事獲得もできる!

とはいえ、富士山見ながらワーケーション!って、一度体験したらだいたい満足してしまいますし、なかなか「また来よう」とは思えないですよね。

オフィス内で新しい仕事が生まれたり、利用者同士で交流が起きないと、2回目に来たくなる理由がないんだなと気づいたんです。

そこで、今年7月から始めたのが「ビジネスマーケット」というオフィス内の掲示板。イメージ的には、クラウドソーシングサイトの簡易版、と思ってもらえるとよいかと。

リクエスト・マーケット、双方に登録されている方の簡単な情報は、Facebookページ「ドットワークビジネスマーケット」からご確認いただくことができます。
仕事を頼みたい人が、掲示板に「やってくれる人募集!」という求人メモをペタッと貼り付けます。オフィスに来た人がその求人に応募できるシンプルな仕組みです。

ーー実際にマッチングした案件は?

最近マッチングしたのは、富士五湖エリアの観光情報を発信するメディアに掲載されている、 お店や観光スポットの紹介文・基本情報の翻訳です。

オフィス会員のライターさんがサイトの翻訳にあたってくれました。

こういったマッチング案件は、実はビジネスマーケットの仕組みができる前から事例があったんです。例えば、着物の着付けができる方とヘアメイクの技術がある方、そしてカメラマンの3名がタッグを組んで「着物チーム」を結成したこともありましたね。

ーーそれぞれの得意技を持ち寄って仕事を生み出す、ハブのような役割になっているということですね!

あとは、ワーケーションで長期滞在しようとしても、オフィス利用費用や宿泊費用が高くついてしまって、結局日帰りになってしまうケースもあるかなと。

せっかくコワーキングオフィスを使っても、利用料金が高額だと「支払いに来てるのか、稼ぎに来てるのか分からない!」と感じてしまって、継続利用のモチベーションがなくなってしまいませんか?

ということで、このコワーキングオフィス利用料も、現在はなんと2時間300円なんです(ドドン!!!)

ーーえっ、激安っ!!!なんて良心的...(笑)コワーキングオフィスのほかに主軸事業があるからこその、余裕を持った価格設定なんだろうなと感じます。

そうですね。このオフィスは自走できればよくて、どちらかというと広報のような役割をしていると思います。

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ーー利用者のニーズをこんなに汲んでくださっているんですね〜。松永さん、いろいろ教えていただきありがとうございました!

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富士吉田のコワーキングオフィスに足を運ぶことがきっかけで、新たな交流や仕事のチャンスが生まれるかもしれません。ぜひ一度、ワーケーションしに来てくださいね!

LAC富士吉田拠点の詳細はこちら

ライター:ぽかべ

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