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能登半島の最先端にある拠点「LivingAnywhere Commons 能登珠洲」オープン!

LivingAnywhere Commonsは2017年にスタートし、現在は会津磐梯・伊豆下田・遠野・美馬・田川・津山・八ヶ岳北社・富士吉田・石巻・うるまの10箇所がオープンしています。

今回は11番目の新拠点として、能登珠洲で2020年11月23日にオープン記念のイベントが行われたので、その様子をご紹介していきます!

“LivingAnywhere Commons”とは?
「自分らしくを、もっと自由に」をテーマに、好きな場所でやりたいことをしながら暮らす生き方(LivingAnywhere)を実践することを目的としたコミュニティです。

奥能登すず体験宿泊施設「木ノ浦ビレッジ」

画像1▲能登珠洲「木ノ浦ビレッジ」

今回新たに拠点として加わったのは、国定公園特別地域にも指定されている木ノ浦海岸に佇む、2014年にオープンした施設「木ノ浦ビレッジ」。

ここは石川県・能登半島の最先端にある珠洲市で、昔からのお祭り行事や揚げ浜塩田での塩づくりなど、独自の文化が受け継がれてきた場所でもあります。

【公式サイト】奥能登すず体験宿泊施設 木ノ浦ビレッジ

画像2▲日本海を一望できる、ロケーション

施設にはコミュニティスペースと宿泊スペースがあり、全8棟あるコテージからは日本海の景色が楽しめるのも魅力のひとつ。ほかに研修棟も併設されており、イベントスペースとしても活用できます。

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カフェが併設された、コミュニティスペース。地元の人々とコミュニティメンバーの交流が生まれる場所に。

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全8棟ある、宿泊スペースのコテージ。それぞれ独立しているので、プライベート空間もしっかり守られます。

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コテージは海沿いに面しており、すべてオーシャンビュー!
家電から食器類までキッチン用品も完備され、長期ステイも可能。開放感あふれる空間で、珠洲の自然を肌で感じられます。

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各コテージにあるテラスは、広々としたウッドデッキ。ここでボーっと海を眺めながら、何かインスピレーションが沸き起こるかも。

LivingAnywhere Commons 能登珠洲」オープニングイベント

そして、オープニングイベントが開催されました!

記念イベントでは、さまざまなトークセッションが行われたので、これから順番にご紹介していきます。

OPENING SESSION

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オープニングセッションでは、3名の方々がLivingAnywhere Commons 能登珠洲について話してくださいました。

・LivingAnywhere Commons 事業責任者 小池 克典さん
・VILLAGE INC. 代表 橋村 和徳さん
・ザアグラリアンテーブル合同会社 代表 足袋抜 豪さん

拠点となる「木ノ浦ヴィレッジ」は、国定公園内にある観光地として季節の移り変わりをはっきり感じることができるのが魅力で、体験×宿泊をテーマに、珪藻土でピザを焼いたり、椿油を絞ったりなどの体験プログラムも用意されているとのこと。

昨年の4月から運営をしている足袋抜さんは、「珠洲から新しいことが生まれてほしい」という想いで拠点のオープンを迎えることができたと言います。

農業・サービス業・起業など、さまざまな分野のプレーヤーたちが集まっており、ここを起点に繋いでいくことから始まりそうです。

どこでも仕事ができる時代。
拠点をきっかけに珠洲へ来る理由ができ、ここの魅力を知ってもらうことで、新たな活動や仕事が生まれる可能性を秘めています。

伊豆・下田を起点に非日常空間を提供している、橋村さんのモットーは”何もないけど 何でもある”

この言葉が珠洲にもピッタリ合います。
冬の日本海はもちろん、四季折々の自然を満喫できるロケーションは、ここでしか味わえない贅沢なひと時。
珠洲の魅力を発信しながら、市外の人と地元の人との交流が生まれる場所づくりなど、これからの新しい風にワクワクします!

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このトーク中に出たのは、能登半島好きが意外に多いということ。そのなかでも”先っちょ”なので、コアなファンが集まりそうなところ。

日本にある半島の個性的なプレーヤーが集まる、”最先端会議”(仮称)を珠洲でやろうという話になりました。それぞれ先端の地域が抱える、課題や成功例などをシェアできる良い機会になりそうです。

そして、イベントには珠洲市長にもお越しいただきました。
珠洲市が抱える一番の課題は、人口減少だそうです。海上交通がメインだった頃は最先端でしたが、陸上交通が発達するにつれて”最果ての地”になってしまったと言います。

しかし、時代の変化によりテレワークやリモートワークが発達したことで、珠洲で暮らしながらでも働ける環境になりつつあります。

LACの取り組みをきっかけに、珠洲の魅力UPに繋がることを期待したいです。

密にならない、余白がいっぱいあるローカルには、チャンスがいっぱいあるという話も。
ここでチャレンジする人たちが増えて、みんなでしたいことを実現させる場所にと、さまざまな想像がふくらみます。

まずは、「”最先端会議”を2月にやりましょう! 」ということで、オープニングセッションは締めくくられました。

TALK SESSION

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オープニングに続いて、トークセッション『本社都内の上場企業社長がなぜ珠洲に!?』が行われました。

東京・日本橋に本社を構える、イワキ株式会社の岩城社長(ご主人)と別の仕事をされている雪さん。
5年ぐらい前にたまたま木ノ浦ビレッジを訪れ、珠洲の景色がとても気に入ったそう。

テレワークの普及もあり、今では月の半分を珠洲に滞在しながら仕事をされています。
冬の日本海はとくに素晴らしい景色で、水平線を見ながら深呼吸することで、おおらかな気持ちで仕事に取り組めると言います。

一つひとつの出会いが希薄せずにあたたかい交流ができるなど、東京ではできない経験が新鮮で楽しいと話してくださいました。

これからの珠洲がどうなってほしいか? という問いに対しては、

”昔から続く文化が、カタチを変えながら残っていくような地域であってほしい。生活の営みや集落の景色など、今の美しい場所が失われずに、多くの人にこの環境を知ってもらいたいですね。”

と、語ってくださった言葉が印象的でした。

PUBLIC LECTURE

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そして公開レクチャー、『風土』~能登半島の最先端で、次世代の風土を創造する~ も開催されました。

ヨーロッパ資本主義の発達史を教えておられる、金沢星稜大学名誉教授の澤先生。
この近くにある珠洲の集落に住まいがあり、金沢と珠洲を行き来しています。

今回、LAC能登珠洲のコンセプトを考えてくださいました。

「Commons」を”風土”と捉えて、「Climber(クライマー)」目的に向かって登る人々が集合する場所。

LAC能登珠洲の新しいコミュニティと合う考え方を、提案していただきました。

▼ここまでの3つのコンテンツはこちらで視聴できます。

EXCHANGE MEETING

〜石川県内から大集合 彼らを「プレイヤー」いや、「クライマー(自分の山を登る人)」と呼ぼう!スペシャル〜

最後には、能登珠洲の最先端に個性的な”クライマー”たちが集まりました。

珠洲出身のUターン組や、珠洲への思い入れがある人など、これからますます活性化していきそうです。

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夜の木ノ浦ビレッジ。真っ暗な集落のなかに、ひときわ輝く建物です。
冬は閑散期になるそうですが、寒さに負けないくらいホットな場所になるのでは。

”はじっこの先端は、何やら面白い。”

そんなイメージがこれから定着していくことに、期待と希望を感じさせられました。

願わくば、近いうちにまた珠洲へ。

《文・写真 = 西脇 彩子》


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