私が誇れると思うこと。

わたしは日本に生まれた。日本で育った。母親も父親も日本人だ。

そんなわたしはわたし自身のこの黄色い肌が大好きだ。彫りの少ない顔つきが大好きだ。

20年くらい前に、ロックバンドが黄色い肌を誇って歌った歌詞が大好きだし、わたしもこの肌が何よりも誇りだ。

この東アジアには、そうではない人も沢山いるけど、多くの人は似た肌の色と、彫りの浅い顔で生きている。

わたしはそんな東アジアや東南アジアの文化の中で生きられることが何よりも幸せに思う。

けれども、多くの日本人も、わたしとおなじように黄色い肌と彫りの浅い顔つきをしていると思う。

白い肌や黒い肌、彫りの深い顔だったりする人はあまり少ないと思う。

そしてどう頑張ったって、今生きている以上はたとえ羨ましく思ったとしてもそのような人たちにはなることはできない。

だからわたしは、あの有名なテニス選手の気持ちに賛同も否定もできない。

わたしたちは白でも黒でもない。

可哀想だからだと同情する気持ちで賛同することも違うと思うし、かと言ってすべて否定して批判する気持ちにもなれない。

なによりも、あの国には私たちと同じ肌の色を持つ人たちも本当にたくさんいる。

白でも黒でもない、尊い価値観が気高く生きていると思うのだ。

また、世界を見渡すとわたしたちと似た特徴を持った人たちは本当に多くいる。

白に同調したとして屈服させられたということも言われたくないし、黒に同調したからと言って過激思想ともいわれたくない。

だからこそわたしは、誇りに思えるものなら、たくさんの日本人にこの肌の色を誇りに思ってもらいたいと思う。

そして私はこの肌の色をいつまでも気高く思っていたい。

私の価値観は黒や白かだなんて言葉に揺り動かされるものではないはずだから。



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