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仕事は大企業のシステムエンジニア!40代を軽やかに生きる女性が教えてくれた「究極の人生の楽しみ方」 #羅針盤のつくりかた

ラブソルとご縁のある方にインタビューする企画  #羅針盤のつくりかた

今回は、ラブソル代表2人のご友人であり、メンバーとの関わりも深い「さっちさん」をご紹介します。
さっちさんは、ラブソルが運営するコミュニティ「喫茶ラブソル」のメンバーでもあります。

大手企業のエンジニアとして名だたる企業様のインフラを担当される一方、楽器・声楽・ディズニー・宝塚観劇などたくさんの趣味を持ち、仕事・プライベートともに思い切り楽しまれています。

カメラもプロ級の腕前で、ラブソルのお仕事をサポートしてもらうことも。多趣味が故、どんな話題でも盛り上がることができる知識の豊富さ。しかも、とても話しやすいお人柄なので、私は悩み事があるとついついさっちさんに相談をしてしまいます。

「仕事もプライベートも、もっともっと楽しんで生きたい! 」と願いつつも、実際は悩んでばかり。そんなラブソルの副業メンバー高梨が、お会いする度に楽しそうだと感じるさっちさんの「人生の楽しみ方」に迫ります!

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〈プロフィール〉
さっち
大学院卒業後、大手企業にエンジニアとして新卒入社。社内転職をしながら様々なプロジェクトを経験。「自分にも相手にも嘘をつかない」が信条。ラブソルメンバーからの印象は、「好きなことを思いっきり楽しんでいる女性」。趣味は、楽器演奏・声楽・宝塚観劇・カメラなど、多岐にわたる。

状況の変化を待つのではなく、自分の価値を上げることを考える

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ーさっちさんは、新卒で入社して以来ずっと同じ会社にお勤めですよね。すでに2回転職をしていて、なんなら今年いっぱいで現在の会社の退職が決まっている私からしたら、どうしたら他に目をくれず、一社に勤め続けられるのかなと不思議で…。熱望して入られた会社だったんですか?

ううん、違いますよ! 入れる会社に入っただけ!

私が就職活動をしていた頃はバブルが弾けた直後で、最初の就職氷河期と呼ばれる時期だったんです。だから入れるところに入ろうと思って、学校から推薦をもらえる会社の中から選んだだけ。

ー私から見たさっちさんは、お仕事をすごく楽しんでいらっしゃる印象だったので、今の会社を目指して入社したのかと思っていました。学生時代、「この職業に就きたい」という目標などは、特になかったのですか?

大学生の頃は、大学図書館の司書を目指していました。でもね、諦めた! 司書になるために公務員試験の勉強をしていたのだけど、私が受けた年から試験の傾向が大幅に変わってしまって。私、暗記系が本っ当に苦手だから「この試験傾向だと、しばらく合格は難しそうだな」って、進路の方向転換を決めました。

ーそこで、大学図書館の司書はすっぱりと諦めたんですか?

だって、無理だもん(笑)。ただ、公務員試験は時期が遅いから、改めて就職活動をしようにも間に合わなくて。
どうしようかな〜と考えて、「就職氷河期が始まったばかりだし、これは1年就職浪人しても就職の状況は良くならないな」と判断し、大学院に進学しました。世の中が変わらないなら、自分の価値を上げといたほうがいいかなと。

それで大学院を卒業する時、学校推薦で今の会社を受けて入社した、と。

ーその時の状況を冷静に分析して、より良い道を模索されているのがすごいです! ちなみにさっちさんの新入社員時代って、どのような働き方だったんですか?当時は働き方改革なんて言葉はなく、長時間労働は当たり前といった風潮もあったのかなと思うのですが…。

私は総合職で入社したのですが、女性の総合職が少なかったこともあり、新入社員時代からすごく丁寧に扱ってもらえたと思います。
当時は男女雇用均等法の影響もあり、「女性に辞めて欲しくない」という理由もあったと思うんですけどね(笑)。
おかげで長時間労働はほぼなかったですし、コピーやお茶汲みも上司が「そんなことさせちゃだめだよ! 」と止めてくれる環境でした。

ーそうだったんですね! 就職氷河期だからと大学院に進学して、就職したらしたで希少価値の高い存在になったと。なんだか、時代の空気を味方にしている気がします。

たまたまな気がするけど…(笑)。
当時は女性でエンジニア職に就く人も珍しくて、先輩では10個上に1人いただけ。そういう環境もあって、ありがたくもとても大切にしてもらえたんだろうな。
客先に行っても可愛がってもらえたし、意に沿わない配属もなかったですね。

私の同期の中には、お酒が飲めないのにお酒の会社の担当になった子がいて。飲み会が多くて大変だったという話は聞いたかなぁ。

「呼ばれる人」になるためには、自分の意思を伝えること

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ー世の中の流れや自分の状況から、どう振る舞うかを判断する力ってどのように養ったのですか?

幼い頃に転校を繰り返した経験が大きいかもしれないです。人は公平ではないということを知り、誰かと比べることを止めたから、冷静にその時々で自分の立ち位置を判断し、振る舞いを考えられるようになった気がします。

ー転校が多かった経験から、どんなことを学んだんですか?

私、小学生の時には東京の学校から九州の学校に転校し、中学生では九州の学校から福島の学校に転校しているんです。東京の小学校では成績がクラスの中で真ん中くらいだったのに、九州の学校に行ったら学年トップになったんですよ。
自分の身を置く環境によって、立ち位置ってこんなに大きく変わるんだと学んで。

ーそんなに違うんですね!

自分自身の能力は変わっていないのに、不思議で仕方なかった。だからこそ、誰かと比べても意味がない。さらには井の中の蛙になってもいけないと、学びました。

ーなるほど! それは貴重な経験ですね。それが就職の時の選択に活かされたのですね! 一つ気になったのですが、私も含めてなのですが、最近ではより良い環境を求めて転職を繰り返す方も多いですよね。さっちさんが新卒から同じ会社で働き続けていられるのは、自分に合った仕事や環境を見つけられたということなんですか?

確かにずっと同じ会社に所属はしていますが、社内転職できたことが大きいと思います。私自身、同じことをずっと続けられるタイプではないので、「新しいことにチャレンジしたいな」と思うこともありますよ。

ーそうなんですか!

もちろん。そういう時には上司に相談をしています。「この仕事は飽きたから、他の仕事にチャレンジしてみたい」って。
私の仕事は、担当するお客様が変わると働く環境や一緒に働くメンバーがガラッと変わるんです。エンジニアという職業柄、多様な事業内容に触れることができ、この仕事をしていなければ経験できないことを経験させてもらえるので、ずっと面白いんだと思います。

ーなるほど!! 「異動させてもらえない…」と悩むのではなく、自分からきっかけを作るんですね。ただ、誰もが「他の部署に行きたい」と言って、その希望が通るわけではないと思うんです…。他の部署からもお声がかかるのは、何か秘訣があるんですか。

自分の意見が通る、と100%自信を持てているわけではないですよ! だけど、まずは「自分がどうしたいか」をきちんと人に伝えないと、相手が勝手に察してくれることはないじゃない? かつ、聞いた上でその要望を叶えてくれるかどうかは上司次第なので、任せます(笑)。

ー察してくれ、じゃなくて、まずしっかり自分の意思を伝えることって大事なんですね!

そう。やりたいこと、やりたくないことはしっかり伝える! そのコミュニケーションは、おろそかにしてはいけないと思います。

人生を楽しむのは自分次第!

ーさっちさんは、これまで何度もラブソルメンバーの悩み相談に的確なアドバイスをくださっていますよね。実は、ラブソルの合宿にも同行していたり…(笑)。それくらいメンバーからも慕われているのですが、人間関係を構築していく上で心がけていることはありますか。

慕ってもらえているのは嬉しい! うーん、心掛けていること、改めて立派な何かがあるわけじゃないですけど…、自分にも相手にも、嘘をつかないことかな?

正直、人間関係がうまくいくかどうかは、好きか嫌いかでほぼ決まってしまうじゃないですか。だから私は、好きじゃないのに好きな振りはしない。無理をしても自分が消耗するだけで、良いことはないので。

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沖縄合宿同行時さっちさんが撮影してくれたラブソルメンバー

ーなるほど! 自分に嘘をつかずに誰に対してもフラットな姿勢でいるから、さっちさんの周りには、さっちさんを慕う人たちが集まって来るんですね!

「相談に乗ってもらえてありがたい」と言ってもらえるけど、自分が好きな人たちとだけ付き合っているので、もし困っていたら、何か手助けしたいと思うのは自然なことで。「自分にできることはないかな」と、私が何か価値を提供できるなら手を差し伸べていきたい

ラブソルメンバーの悩み相談に乗るのも、同じ理由です。メンバーが私に相談してくれることも多いけど、たまたま私がオフィスに行った時に困っている子がいて、アドバイスを求められたから返したって、ただそれだけのことかな。

ー「自分にできることはないかな」という姿勢でいること、すごく大事だなと思うのですが…。私自身は、それを聞くのが少し苦手なんです。「これ私が口を出していいのかな?」「余計なお節介だったら嫌だな」と思ってしまって。そういう場合は、どうしたらいいですか?

それでも、私は聞いたほうがいいと思うんですよね。 口に出した後、受け取るのは相手だから。相手が受け取るかどうかまでは、流石に自分にはどうにもできない。
相手が「今はいらない」のであれば、それはそれでいいじゃないですか。「今は不要」というだけで、「あなたがいらない」と言われているわけじゃないし。

自分にできることがあるなら、「これやりますか?」って、一旦声に出していけばいいと思うんですよね。

ー確かにそうですよね。ちょっと考えすぎていたのかもしれないです! さっちさんは、もともとラブソル代表2人のご友人で、よくよくラブソルにお手伝いに来てくれていますよね!

それも、そもそも2人のことが好きで応援しようと決めているし、さらには私自身が楽しいことだったら手伝っているという感じですね(笑)ラブソルがイベントを主催すると聞いて「楽しそうだな」と思えば、「手伝えそうなことはある?」と聞くし、そうやって手伝っていたからか、自然に私が好きそうなことには声をかけてくれます。

ー自分から発信していらっしゃるから、側から見ていても好きなものがなんとなくわかる。だから、相手も声をかけやすい。自分発信で生まれる循環を感じました。さっちさんとお会いする度に感じるのですが、本当に何ごともとても楽しんでいらっしゃいますよね!?

うん。そのために、まずは自分の気持ちを大切にすることが大事ですよね。「自分が楽しそうだな」と思える場所に、自分の意思で行く。
あとは、楽しむ努力をしてみることかな。いくら周りが楽しい雰囲気を演出してくれても、自分が楽しいと思えるかはわからない。でも、せっかく時間を使っているし、楽しめることはないかな? と常に考えてはいるかもしれないです。

それでも楽しくないなら、嘘をつかない。自分を楽しくできるのは自分だけだと思っているので、何ごとも自分の責任で楽しんだらいいんじゃないかなと思っています。

ー私もさっちさんみたいに、自分で自分を楽しませる人になりたいです!

一つ言うと、いつも完璧にできているわけじゃないですよ! こと恋愛に関しては別問題だし...(笑)。20代の頃は、男性に「何してくれるのかな?」って期待して、相手がどんな風に対応するか試してしまう黒歴史もありました…(笑)。

でも、人を変えることってすごく難しいから。相手にやきもきするよりも、自分で決めて動いていくことの方が、建設的なんじゃないかなって。

だからこそ、最初から完璧を目指さず、その時々の自分と向き合って自分で決める経験を増やしていくことから、始めたらいいんじゃないかな。その積み重ねで、人生はきっと楽しくなっていくと思います。

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取材・執筆:高梨仁美
編集:柴田佐世子柴山由香
撮影:池田実加
バナー制作:堀基晴

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